アドラー名言・格言集【研究者監修・出典明記】

アドラー心理学

アドラーの名言・格言から人生に役立つことを学びたい!

このような人へ向けて、アドラー心理学の祖、アルフレッド・アドラーの名言・格言集をお届け。


アドラーの原著を読み込み、大学院でアドラーについて論文を書いた筆者が、アドラー自身の言葉を、原典(英語)に基づき、わかりやすく翻訳しています。


他の本や記事では、アドラー以外の言葉が「アドラーの言葉」として紹介されていたり、出典も書かれていなかったり、訳が不正確だったりします。


この記事は、アドラー自身の言葉を、どの本の何ページに書いてあるかまで示して紹介していきたいと思います。

・アドラー心理学の各種講座受講済み
 ※アドラー心理学ベーシック講座, SMILE, STEPなど

・ELMリーダー

・アドラー心理学実践 7年目

・大学院にて、アドラーの原著を読み込み論文執筆

↓アドラー心理学をもっと学びたい人へ。入門〜上級者まで、オススメ本を厳選してまとめました。

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アドラー名言・格言集【研究者監修・出典明記】

✔︎ 記事の見方について

・画像に書かれているのは名言・格言は、読みやすさ・わかりやすさにこだわった「超訳」(あどらぁ訳)

・【出典】と書かれているのは、それぞれの名言・格言の引用元の本とそのページ。(詳しくは参考文献リストを参照)

・【原典】は、紹介している名言・格言の元となっている英文。

・【翻訳】は、「超訳」よりさらにしっかりとした和訳。

生きることは社会の要求にこたえること。それは大変な努力である

原典・より正確な翻訳

【原典】
〔…〕the ‘life- process’ must be regarded as a struggle which maintains its direction in the stream of evolution by aiming eternally at a goal of adaptation to the demands of the external world.(Adler 1933=1938: 69)

【翻訳】
“生の過程”は、外界の要求に適応するという目標を永遠に目指し続けることで、進化の流れの中でその方向性を維持する努力であると見なさなければならない

個人は真空の中で生きている訳ではありません。社会があるから個人があり、個人があるから社会があります。


そして、私たちは生きていく限り、なんだかんだ社会への適応が求められています。けれどもそれって、とってもストレスフルな「努力(struggle)」だとアドラーは表現するのです。


アドラー心理学はそうした人々の「努力」に寄り添う心理学なのです。

人間は社会にただ適応するだけじゃない、同時に社会を変える力がある

原典・より正確な翻訳

【原典】
Striving will continue in any case; but with the cooperative individual it will be hopeful and contributory striving, directed towards a real improvement of our common situation. (Adler 1931: 56)

【翻訳】
絶え間ない変化の努力はどんな場合も続く。しかし、協力的な個人にとっては、それは、我々の共通の状況の実際の改善へと向けられる、希望に満ちた貢献的な努力となる

人間と社会は切っては切り離せません。 だから、人間は社会に適応していく必要があるというのはアドラーの基本スタンスです。


けれどもそれだけじゃなくて、同時に社会をよりよく変えていくのもまた人間。


そのプロセスは、単なる適応よりもさらにしんどい「努力」となるでしょう。けれども、そこにこそ希望はあるとアドラーは言うのです。

劣等コンプレックスを抱えた人は、自分自身を小さな世界へと制限する

原典・より正確な翻訳

【原典】
The inferiority complex appears before a problem for which an individual is not properly adapted or equipped, and expresses his conviction that he is unable to solve it.〔…〕The individual will try to restrict his field of action and will more occupied in avoiding defeat than in pressing forward to success.(Adler 1931: 52)

【翻訳】
劣等コンプレックスは、個人が適切に適応・準備できていない問題の前に現れ、その問題を解決することはできないという確信を表している。〔…〕 (劣等コンプレックスを抱えた)個人は、自らの行為の範囲を制限しようとし、成功に向けて前進することよりも、挫折を避けることに支配されるであろう。

自分を変え、社会を変える努力。それは困難を伴う道に違いありません。


けれども、勇気ある人は決して変化を恐れることなどないのです。


一方、言い訳やマウント、怒りや攻撃…。あの手この手を使って、変わろうとしない人たちもいます。


そうした人は皆、強すぎる劣等感、すなわち「劣等コンプレックス」を抱えているとアドラーは考えました。


他の人の目で見、他の人の耳で聞き、他の人の心で感じる

原典・より正確な翻訳

【原典】
One of the ways in which social interest can be trained is through friendship. We learn in friendship to look with the eyes of another person, to listen with his ears and to feel with his heart. If a child is frustrated, if he is always watched and guarded, if he grows up isolated, without comrades and friends, he does not develop this ability to identify himself with another person. He always thinks himself the most important being in the world and is always anxious to secure his own welfare.(Adler 1931: 277)

【翻訳】
共同体感覚を育む方法の一つに友情がある。私たちは友情の中で、他の人の目で見、他の人の耳で聞き、他の人の心で感じることを学ぶ。もし子どもが挫折していたら、いつも見張られ守られていたら、同志も友人もいない孤立した状態で育っていたら、自分と他者とを重ねる共感能力は育まれない。その子は常に自分が一番大切な存在だと思い、自分自身の幸福を守ることにいつも不安を感じるのである。

アドラー心理学の最重要概念「共同体感覚」は友情の中で育まれるとアドラーは言います。


そして共同体感覚は、「他の人の目で見、他の人の耳で聞き、他の人の心で感じる」という、いわば他者と自分とを重ねる「共感」であると説かれるのです。


逆に、自分だけの関心で動く人をアドラーは批判します。


嫌われる勇気』をベースにしたアドラー論では「嫌われてもいい!自分の人生を生きよ!」というところばかりがフィーチャーされるのですが、アドラーはそんな極端な言い方をしていないことを感じ取っていただけたらと思います。

今すでにある共同体、社会、政治、宗教に満足し、凝り固まってはいけない

原典・より正確な翻訳

【原典】
Social feeling means above all a struggle for a communal form that must be thought of as eternally applicable, such as, say, could be thought of when humanity has attained its goal of perfection. It is not a question of any present-day community or society, or of political or religious forms. On the contrary, the goal that is best suited for perfection must be a goal that stands for an ideal society amongst all mankind, the ultimate fulfillment of evolution.(Adler 1933=1938: 275)

【翻訳】
共同体感覚は、何よりも、人類が完全なる目標へと到達した時に考えることができるような、永遠に適用できる共同体への追求努力を意味する。それは現在既にある共同体や社会、政治的、宗教的な形態の問題ではない。それどころか、完成に最も適した目標は、進化の究極の達成である、全人類の理想的な社会を象徴する目標でなくてはならない。

家族や、学校、会社など既存の社会へと貢献していくのが「共同体感覚」であるとは、必ずしも言い切れません。


ときに既存の共同体というのは間違いを起こすもの…。そのとき、我々はよりよい理想の共同体を目指していく努力していかねばならないのです。


その努力こそが「共同体感覚」なのであり、その努力は決して止むことはありません。

ゆるい
ゆるい

アドラーの名言・格言集は少しずつ追記していきます。

参考文献リスト

参考文献リスト

1)Adler, A. (1926) Menschenkenntnis. Leipzig: Hirzel. = (1927) Understanding Human Nature. Translated by Wolfe, W. B. New York: Greenberg, Publisher, Inc.=(2008)『人間知の心理学』岸見一郎訳  アルテ

2)Adler, A. (1930) The Education of Children. London: George Allen & Unwin Ltd.=(2014)『子どもの教育』岸見一郎訳  アルテ

3)Adler, A. (1931) What Life Should Mean To You.Boston: Little, Brown, and Company.=(2010)『人生の意味の心理学(上)(下)』岸見一郎訳  アルテ

4)Adler, A. (1933) Der Sinn des Lebens. Vienna, Leipzig: Rolf Passer. = (1938) Social Interest: a Challenge to Mankind. Translated by Linton, J. M. A. & Vaughan, R. London: Faber & Faber, Ltd. =(2007)『生きる意味を求めて』岸見一郎訳  アルテ

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