【英語授業】オールイングリッシュ無理?誰でもできる5つの工夫

英語教育
あつい
あつい

こんにちは、元中学英語教員のあついです。
この記事では、
誰でもできるオールイングリッシュ5つの工夫
について書いています。

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オールイングリッシュに対する賛否

英語教員なら、一度は聞いたことのある「オールイングリッシュ」という言葉。


オールイングリッシュとはその名の通り「英語の授業は全て英語で行う」という授業のやり方のことを言います。


けれども、

「英語の授業を全て英語で行う」と言ったって無理だよ
そんなスラスラ英語話せないし…

と思う人、実際いますよね。


それに、このオールイングリッシュがこれだけ言われるようになったのは、「昔ながらの文法を中心とした授業や、英文和訳型の授業を見直そう!コミュニケーション中心の授業に切り替えよう」という思惑もあるとか。


なので、

オールイングリッシュだからと言って、英語で全て絶対やらないといけないということを意味しているわけではない


という考え方もあります。


一方で、もちろん「英語ですべてやった方がいい」と言う先生がいるのも事実です。


例えば広島の胡子美由紀先生なんかは、授業のほとんどを英語だけでやる「English Only」というポリシーを掲げられて、かつすさまじく生徒を伸ばしている先生です。


余談になりますが、この先生から学べることは多いので、一度学んでみることをオススメします。


↓胡子先生のこの本は一読の価値あり。オススメ。

(が、この先生は少しスペシャルな先生であり、誰でも彼女の真似をできると私は思っていません。私自身は、誰でも真似できる授業づくりを提案することに興味があります)


とにかくオールイングリッシュを巡っては、いろいろ議論がされていますので、是非ご自身で調べられてみてください。


(と言うことで、細かい議論・背景・エビデンスみたいな話にはこの記事では立ち入りません)

オールイングリッシュに対する私の基本的な考え方

まず、私は「英語の授業を英語で全てやる」という意味でのオールイングリッシュに対しては反対の立場です。(自分は授業で普通に日本語を使っています)


ただし、できる限り英語の使用量を増やすという意味でのオールイングリッシュには賛成の立場です。
(当たり前な気もしますが)




なぜ英語100%のオールイングリッシュに反対なのか?


それは、深く考えたり、仲間同士で協働したりする場面では、日本語を使った方が活動の質が高まるからです。


自分が考える「いい授業」というのは、子ども同士の協働のある授業ですし、子どもが深く思考する授業です。


ここにオールイングリッシュの考えを取り入れて、「深く考えたり意見を伝えたりするのも全て英語で」とやってしまうと、子どもの思考を制限することにつながると考えます。




例えば、自分は毎回の授業で振り返りを取り入れています。


単純に「英文を書く」みたいな振り返りもあるにはあるので、そういう時は英語100%でやれなくはないでしょう。


けれども例えば、「自分の会話活動の録音音源を聞いて、気づいたことや改善点を振り返る」ときはどうでしょうか?


これをやるのに「英語で考え、英語で書きなさい」という指示を出すと、不慣れな英語で考えたり書いたりすることにエネルギーが持っていかれ、振り返りそのもの質が落ちると思いませんか?


なので、このように思考する、仲間にアドバイスする、みたいなときに「英語を絶対に使う」ということは、英語が足かせとなってしまうため私はしません。




一方で、それ以外の場面では極力英語の使用量は増やしています。


なので、私のオールイングリッシュへの取り組みは、

日本語を使った方がいい時だけ日本語を使うが、あとは基本的にすべて英語で


という感じです。

あつい
あつい

次では、できる限り英語の使用量を増やすという意味でのオールイングリッシュに向けて、自分がしている工夫について書いていきます。

また、これらのほとんどは教師がスラスラと英語を話さなくても、できる工夫ばかりです!

誰でもできる!オールイングリッシュを目指す5つの工夫

①教師が英語を話すのではなく、子どもが英語を使う時間を増やす

1つ目の工夫…というより前提条件みたいな話ですが、オールイングリッシュと言っても教師が英語をペラペラ話す必要はないと思ってください。


「オールイングリッシュ=教師が英語を話さないといけない」という思考がそもそも間違いです。




大事なのは、子どもが英語を使う時間を増やすことです。


そして、最低限必要な説明や指示なら日本語で簡潔にやれば大丈夫です。


日本語で話した方が早いことは間違いなくあります。


オールイングリッシュを目的にしてはいけません。


全ては、短い授業時間の間に子どもの学びが最大化されるように考えてください。


なので、以下の工夫はこの大前提を踏まえて読んでもらえたらと思います。

②授業の展開・組み立てを決めて、指示を減らす

2つ目の工夫は、授業の展開・組み立てを決めて、指示を減らすこと。


そもそも英語とは全然関係ない感じですが、これが一番の近道です。




以下の記事で詳しく書いていますが、私は授業展開を4つくらいに決めています。


なので、極端な話、何も指示を出さなくても子どもが勝手に活動を進めていけるくらいまで持っていけば、教師からの説明・指示はいらなくなります。


例えるなら、みなさんご存知ラジオ体操第1みたいな感じです。


ラジオ体操の中でも「腕を前から上にあげて、大きく背伸びの運動から!」みたいな指示が出されていますよね。


けど、ラジオ体操やってる人って、あの指示をちゃんと聞いている人って多分ほとんどいなくて、次の動きを自動的に覚えているじゃないですか。


あれくらい授業の展開を自動化するイメージです。


実際はタイマーなどを使って時間を区切りつつ、”Next! 〇〇!”みたいな感じで次の活動の指示を出します。


すると、これだけで少なくとも教師の指示は限りなく短く、かつ英語だけでできるようになるのです。


実際に「オールイングリッシュだけ」を目指すのであれば、この作戦でいけなくはないんです。


ただ、機械的に子どもを動かし、音読したり、ドリルを解かせたり、会話させたり、というだけでは子どもが深く思考するような授業にはなりません。


自分はある程度自動化して、教師の指示を減らし、子どもの英語使用量を増やすようにします。


しかし、ひたすら自動化し、無駄を極限まで削ぎ落とし、子どもをキビキビ動かすだけの授業には反対です。


この工夫で時間短縮した分、どこかでゆっくりと深く思考する時間のある授業づくりを、自分は目指しています。

③AET/ALTが活躍する授業を作る

3つ目の工夫は、AET/ALTと呼ばれるネイティブスピーカーの先生が活躍する授業を作る。


自分が話すのが苦手なのだとしたら、AET/ALTにやってもらえばいいだけの話です。


そもそも「AET/ALTの活用」というのは、日本の英語教育が抱えるかなり大きな問題なので、ここで語り尽くせるものではありません。


よく言われるのは「CDがわりに使うな」ということ。


これは音読の範読や単語の発音確認のときに、AET/ALTに発音してもらうくらいしか、AET/ALTを活用していないパターンです。


あとは「AET/ALTに全部お任せ」のパターン。


これもよっぽど力のあるAET/ALTじゃない限り授業崩壊したり、AET/ALTが話してばかりの授業になりがちです。


自分の場合、AET/ALTにやってもらう授業や活動のパターンをいくつか決めています。


例えば、教科書の長文のページが来た時には、AET/ALTに長文を題材としたクイズ大会を必ずやってもらいます。


↓くわしいやり方はこちらから

このときAET/ALTに私から指示を出さなくても、自分でクイズを作ってくれるし、進め方についても何度も同じパターンで授業をやるので、どうやって進めればいいかもわかっています。


とにかくAET/ALTの「勝ちパターン」をいくつか仕組み化して作ることがコツです。

④Classroom Englishを取り入れる

4つ目の工夫は、Classroom Englishを取り入れることです。


Classroom Englishは、教室で子どもや教師が使用する英語のこと。


いくつかの決まったフレーズを、子どもも教師も使うように仕向けていきます。


以下に例を示します。

Classroom Englishの例

○教師が使用するClassroom English

・Stand up.
・Good morning.
・Sit down.
など
→授業開始時、終了時の挨拶を英語に

・Repeat after me.
・Put your desks together.
(机をくっつけて)
・I will give you one minute. など
→よく出す指示を英語に

○子どもが使用するClassroom English

・Please give me one more handout.(プリントをもう一枚ください)
・I have a lucky handout.(プリントが一枚多いです※余分にもらったプリントをlucky handoutと呼ぶ)
→わざとプリントの枚数を間違えて配布し、子どもに英語を使用させる

・May I take off my jacket?(学ランを脱いでいいですか?)
・May I roll up my sleeves?(袖をまくっていいですか?)
→授業中に学ランを脱いだり、袖をまくる時は先生の許可がいるというくだらないルールがあるので、これを言わせている。

・It’s hot. Can you open the windows?
・It’s cold. Can you close the windows?

→あとはエアコンを入れてくれ、みたいなことも言わせることがある

・Please check this. / Please check my notebook.
→1対1の個別チェックの時間をたくさん取り入れているので、そのときにこの言葉を言わないとチェックしないルールになっている


他にもいくつかClassroom Englishがありますが、よく使うのはこんなところでしょうか。


教師が使うClassroom Englishは、挨拶と指示を英語にするところから考えてみてください。


子どもが使うClassroom Englishは、彼らが使う必然性のあることを考えることが大事です。


そして、子どもが英語で何かを発しないといけないことって、実際はそんなに多くはありません。
(子どもが一切言葉を発しなくても、授業を進めることはできますよね)


なので、わざとプリントを多く配ったり、窓を開けておいたり、必然性のある場面を作る工夫をすることがあります。


⑤オールイングリッシュでできる文法指導法を取り入れる

5つ目の工夫は、オールイングリッシュでできる文法指導法を取り入れることです。


実際やってみればわかりますが、文法指導を英語でやるのってかなり難しい。


ただ、この点を補う英語指導の技法というのは、いくつか存在しています。


ここでは、個人的にダントツオススメであり、かつ自分の英語指導のルーツでもある「GDM英語教授法」を紹介します。


GDMというのは、Graded(段階的で)、Direct(直接的な)、Method(方法)というのの頭文字を取ったもの。



詳しくは別記事に書きましたので、あわせて是非!




以下の動画がその授業風景です。
(見たら「ん?なにこれ?怪しくない?」と思うと思いますが…)

GDM英語教授法を用いた授業の風景


この教授法はいろいろすごい点があるのですが、今回の趣旨から外れるので細かい話はしません。




今回のテーマ、オールイングリッシュという観点で言うならば、

日本語を一切使わない!
そもそも一切説明をしない!


というすごい特徴を持っています。


それでいて、子どもに的確に文法を理解させることができます。


もちろん、GDMにはいくつか弱点もあり完璧な教授法というわけではありません。


ですが、オールイングリッシュを目指す上で、特に文法指導に困っている人は、是非GDMの門を叩いてみられることをオススメします。


というより、オールイングリッシュに関係なく、英語指導の大事なことを学べますよ。


↓本で学ぶにはこれが一番わかりやすいです。

勉強会の情報などはこちらをチェック→GDM英語教授法研究会



あつい
あつい

以上、
誰でもできるオールイングリッシュ5つの工夫
と題してお送りしました。

5つの工夫を振り返ると、
・教師が英語を話すのではなく、子どもが英語を使う時間を増やす
・授業の展開・組み立てを決めて、指示を減らす
・AET/ALTが活躍する授業を作る
・Classroom Englishを取り入れる
・オールイングリッシュでできる文法指導法を取り入れる

先生がペラペラ英語を話す必要はありません。
オールイングリッシュという考え方を通して、ぜひ子どもが英語を使う時間が増えるような授業づくりを目指しましょう!

英語教育完全ガイド
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