子供の褒め方(モンテッソーリ&アドラーに学ぶ)【自律した子に育つ】

ティーチング

「すごい!」
「よくできたね!」
「えらいね!」
「さすが○○ちゃんだね!」
「才能あるね!」
「なんでもできるね!」

昔みたいなスパルタ教育はもはや時代遅れ。


「ほめて伸ばす」が大事だとして、このような言葉を使っていませんか?


けどちょっと待って!その言葉、子どもの成長にとってむしろマイナスかも?


もちろんほめること自体が悪いわけではなく、認めてあげることってすごく大切。


けれども、ほめ方によっては、子どもに悪影響があることもあるのです。


この記事では、10万部超のベストセラーになっているこちらの本を参照しながら、子どもにどんな「ほめ方」をしていくべきかを徹底解説。

また、元教師で、今も普段から子どもの教育に携わっている筆者(@atsukuteyurui)の専門分野であるアドラー心理学の知見も交えて「ほめ方」について考えていきます。


「ほめ方」のヒントをたくさん詰め込んでいますので、子育てで悩むお母さんお父さん、指導で悩む学校の先生にお役立ていただけると嬉しいです。



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子供の褒め方(モンテッソーリ&アドラーに学ぶ)【自律した子に育つ】

【NG】おざなりほめ・人中心ほめ

モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』の中では、ほめ方には3つの種類があると説明されます。

3種類のほめ方

①おざなりほめ(perfunctory)

どういうところがどういうふうによかったのか具体性に欠ける、中身のない表面的なほめ方
ex)「すごいね!」「上手!」

②人中心ほめ(person focus)

性格(優しさ・気遣いなど)・能力(頭の良さ・足の速さなど)・外見(顔・体形など)といった、表面上の特徴を中心としたほめ方
ex)「優しいね」「頭がいいね」「かわいいね」

③プロセスほめ(process focus)

努力・過程・試行錯誤した手順を中心としたほめ方
ex)「がんばって最後までやりきったね」「失敗してもあきらめなかったね」「いろんな方法を試したね」

ゆるい
ゆるい

たとえば、ごはんをこぼさずに食べた子どもに

①「すごい、すごい」と言うだけ→おざなりほめ
②「お利口さんだね」と言う→人中心ほめ
③「こぼさないようにスプーンの持ち方を変えてみたのね」と言う→プロセスほめ


という感じです。

そしてこの中で、①“おざなりほめ”と②“人中心ほめ”は次の理由からNGだというのです。

“おざなりほめ”と“人中心ほめ”がNGな4つの理由
  1. 「ほめられ依存症」になる
    ほめられないと自信がもてず、外部からの承認でしか自分の価値を見いだせなくなる。「つねに認めてもらいたい、ほめてほしい」という承認欲求が強くなり、ほめられなかった場合に不機嫌になったり、不安になったりする。
  2. 興味を失う
    「上手ね」「すごいすごい」と言われ続けると、子どもはほめられること自体に快感を覚え、「どうしたら次もほめられるかな」と考えるようになる。その結果、ほめられるためだけに行動をするようになり、せっかく楽しいと思っていたことにも意義を感じなくなってしまう。
  3. チャレンジ精神が低下する
    ほめるというのは他者からの評価が基本。ほめられすぎることで、周囲からの評価が下がることを恐れ、失敗を避けるためにチャレンジすることを躊躇するようになる。
  4. モチベーションが低下する
    努力の有無にかかわらず、いつも「上手!」と言ってもらえたら、子どもはがんばらなくてもよいと思うようになる。努力をして何かを成し遂げることの必要性を感じなくなってしまう。
ゆるい
ゆるい

モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』の中では、ここらへんの話をきちんとエビデンスを元にして紹介されています。

くわしくは、ぜひ本を実際に手にとってみられてください。

【モンテッソーリ/レッジョ・エミリア】ほめるときの3つのポイント

表面的で具体性のない“おざなりほめ”はダメ…
「賢いね」「優しいね」みたいな性格・能力をほめるのもダメ…
そういうなら、どんなほめ方が正解なの?

モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』では、ほめるときには3つのポイントがあるといいます。

ほめるときの3つのポイント
  1. 成果よりも、プロセス(努力・姿勢・やり方)をほめる
  2. もっと具体的にほめる
  3. もっと質問する

成果よりも、プロセス(努力・姿勢・やり方)をほめる

ほめるとき1つ目のポイントは、能力や性格をたたえるのではなく、プロセスに言及して励ますこと。


ここで「プロセス」とは、子どもの努力や挑戦した姿勢、やり方を工夫した点などを意味します。


ただし、このほめ方をしようと思うと、子どもが努力をしていた場面を見聞きしている必要があるでしょう。


そうでないと、プロセスにコメントするのは誠実さに欠けてしまうのです。

ゆるい
ゆるい

これは筆者の意見ですが「褒め方」以前に、子どものことをどれだけ観察できているかがとても大事です。

なので、まずは子どもにしっかり向き合い、子どものがんばり(プロセス)を細かく見取っていくことかが大事なのです。

ただし「プロセスについて言及するのは、今回はちょっと難しいかも…」という場合ももちろんありますよね。


このような場合は次にご紹介しますが、見たままの具体的な感想を共有したり(もっと具体的にほめる)、子ども自身に質問(もっと質問する)という方法を試してみられてください。

成果よりも、プロセス(努力・姿勢・やり方)をほめる

ex)子どもが100点を取った

「100点とれたなんて、本当に頭がいいね!」とおおげさにほめる→「100点をとれるまで努力してきたんだね!(努力)」「いろいろなやりかたを試して、答えを導きだせたね!(やり方)」というような声かけをしてみる。

プロセスに対して声をかけることで、子どもが、もし次のテストで低い点数をとっても、「自分に能力がないから、できなくてもしかたがない」とあきらめるのではなく、柔軟にいろいろな方法を試すことで成功できるかもしれないとがんばれるようになる。

もっと具体的にほめる

ほめるとき2つ目のポイントは、もっと具体的にほめること。


「すご〜い!」「素晴らしい!」という表面的な「おざなりほめ」には具体性が足りていません。


みなさんも「すごいね」「いいね」などと言われても、具体的な理由がないと、

・あ、この人全然見てなくてテキトーに言っているだけだな…
・何が自分は優れていて、逆に何を改善していけばよいかわからないな…

などと思うのではないでしょうか?


実際、

①「よく書けた文章です」

②「各章のまとめが的確で、全体に一貫性があって、非常に読みやすい文章だった」

という①と②では、どちらがスキル向上に役立つでしょうか?


著者によると、具体的なフィードバックをもらった場合のほうが、次のパフォーマンスに向けてモチベーションが自然と上がるという研究結果もあるといいます。


「プロセスほめ」でも確認しましたが、結果だけではなく、途中経過の努力や姿勢、工夫などにもより具体的に言及していくこと。


そして、具体的にどんなところがよかったのかを伝えることで、「すごい」の口ぐせから脱却してみましょう。

もっと具体的にほめる

ex)子どもがおもちゃのレゴをつくってあなたに見せにきた

「上手」「よくできました」と大人の評価を押し付けることを避け、「たくさんの色を組み合わせたら、カラフルになったね!」「ここには違う色を使ってみたんだね!」などのように、見たまま(色・形・数など)を具体的に表現してみる。

きらら
きらら

これって「すごい!」って絶対に言っちゃダメってこと?

ゆるい
ゆるい

本当に「すごい!」と思った時、感動したときは、もちろん素直にその思いを「すごい」「感心した」と伝えるのはOK。
一番のポイントは「うそ偽り」がそこにないだろうか?テキトーに言っていないだろうか?というところです。

もっと質問する

ほめるとき3つ目のポイントは、子どもにどんどん質問すること。


大切なのは、子ども自身がどう感じたか、どう思ったかということ。


親がどう思うかはそれほど重要ではないんですね…。

きらら
きらら

質問のコツとかある?

質問するときは、「楽しかった?」など「はい」か「いいえ」で答えられるような広がりのない“閉じた質問”を避けることが重要です。


「どういうものをつくったのか教えてくれる?」など、会話のキャッチボールができるような自由回答形式の“開かれた質問”をするようにしましょう。



また、質問するときも具体性を意識していきます。


たとえば、同じ自由回答形式の質問であっても、最上級形容詞(もっとも、いちばん)を使ってみる。


それだけで、漠然とした質問から、具体的な質問に変化させることができるのです。

もっと質問する(具体的かつ自由解答形式の“開かれた質問”を意識して)

ex)幼稚園や保育園などのお迎えにて
「今日は楽しかった?」「今日はどんな日だった?」ではなく「今日、お友だちと一緒にいて、いちばん楽しいことはなんだった?どうしてそう思うの?」というように的を絞った質問をしてみる。

【アドラー心理学】“褒める”から“勇気づける”へ

ゆるい
ゆるい

もう1つ、筆者の専門的な知見からアドラー式の考え方をお伝えします。

アドラー心理学は“褒める”ではなく“勇気づける”

アドラー心理学では「褒める」ではなく「勇気づける」ことが大事だとされています。


アドラーは次のように述べています。

アドラー
アドラー

子どもたちを育てる時、親や教師が決して子どもたちの勇気をくじくことがあってはならない。
(中略)
個人心理学1は、子どもたちに、もっと勇気と自信を与えることで、また、子どもたちに困難は克服できない障害ではなく、それに立ち向かい征服する課題であると見なすよう教えることで、すべての子どもたちについて、その精神的な能力を刺激することを主張する。

『子どもの教育』A・アドラー著 岸見一郎訳 p176

簡単にいうと、人が変化・成長していくことってすごく大変で困難を伴うということ。


そして、困難を乗り越え、成長していくためには「勇気」と呼ばれるエネルギーが必要だとアドラーは考えたのです。


このような成長のための困難を克服するエネルギー、すなわち「勇気」を与えていくことが「勇気づけ」だというわけです。

“褒める”と“勇気づける”はちがう

成長していくためのエネルギーを与える?
つまりそれって、褒めていくことなのんじゃないの?

「勇気づける」とよく対比されるのが「ほめる」です。


そして、一般的に「ほめる」と「勇気づける」は違うものであると言われます。


どのように違うのかをまとめたのが以下の表。

ポイントは、「ほめる」は与える側の関心にもとづき、達成・成功したことと引き換えに与えられるもの、「勇気づける」は与えられる側の関心にもとづき、相手が失敗しても送られるものであるという点です。

ほめる
✔︎ 与える側の関心
✔︎ 成功したことと引き換え

勇気づける
✔︎ 与えられる側の関心
✔︎ 成功、失敗に関係ない

例えば、親が子のサッカーの試合を見に行った場面で…

今日は素晴らしいゴールキックだった。お父さんは満足だ


と伝えたとします。


これは、ゴールキックが「達成・成功した」という条件つきで、父親の関心にもとづいた発言です。


この父親は、もし子どもがゴールキックを失敗したとしたら、

ゴールキックをミスするなんて、おまえにはガッカリしたよ

などと伝えるかもしれません。


このように、達成・成功したときに与えられる、一種の”ほうび”のようなものは「ほめる」と呼ばれるものです。


同じ場面で、勇気づけるとしたら、

ゴールキックのことでガッカリしてるようだけど、角度とスピードがすごかったよ!

のように、たとえ失敗したとしても、無条件で伝えられるもの…


これが「勇気づけ」であるとされます2

ゆるい
ゆるい

ただし「これは”ほめる”?」「これは”勇気づけ”?」みたいに、実際に考えだすと意外に判断は難しかったりします。

実は「どのような言葉を伝えるか」以上に大事なことが「勇気づけ」にはあります。
特に大事なのが、

・無条件で相手を“信頼”するという心がまえ・態度
・常によかったところ(結果のみならず、プロセスを含む)に光を当てるという楽観性


くわしくは「勇気づけ」について書いた次の記事をお読みください。

まとめ − 「褒める」を考える4つの心構えと2つの実践

この記事は「自律した子に育つ、子供の褒め方」というテーマで、アドラー心理学やモンテッソーリ教育の知恵を参考に書いてきました。


以上で書いたこと、そして私自身のこれまでの経験も踏まえて「ほめ方」のポイントは4つの心構えと2つの実践に集約できると考えます。

「褒める」を考える4つの心構えと2つの実践

✔︎ 4つの心構え

  1. 子どもは下、大人は上という風に上から目線で評価しない3
  2. 偏見を捨て「この子は絶対に成長していける」という基本的信頼を持つ
  3. 「結果が全て」から「プロセス重視」へと転換する
  4. できていない部分ではなく、できている部分に光を当てる(楽観性)

✔︎ 2つの実践

  1. 子どもの話をよく聴く
  2. 子どもをしっかり観察し、気づいたことを具体的にフィードバックする

ここで注目して欲しいのが「ほめ方」って実践レベルのテクニックだけの話じゃないということ。


なにより大事なのは、心構えだということです。




あと、よくあるのが「褒めるところがそもそも見つからない」という悩みだったりするでしょう。


私自身も日々いろんな子どもと接していて、「この子はさすがに問題が多すぎる」と思うこと、確かにあります。


けれども、

できていないことを指摘し続けることで、果たして事態は少しでも改善されるか?

ということを問うてみたいです。


私たちの目的は本来、子どもをより良い方向へと向かわせることだったはずです。


もし、マイナスの部分に注目しても意味がないのだとしたら?


たとえ目の前の子供に問題が多かったとしても、それでもなんとか努めてできている部分に光を当てていくことが大事なのではないか?と思うのです。

ゆるい
ゆるい

この記事を読んでくださっている方の中には、目の前の子供とどのように接していけばよいか悩んでいる方もいらっしゃることでしょう。

「ほめ方」は正解が見えづらく難しいテーマではありますが、この記事が少しでもみなさまの助けとなることを願っています。


なお、今回参考にした『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』は子育ての知恵にあふれた名著ですので、読んでみられることをオススメします。


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同じ本を参考にして「子供の叱り方」についても記事を書いていますので、ぜひ合わせてお読みください。


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アドラー心理学については、当ブログがどのサイト・本よりくわしいと自負しています。ぜひ以下のまとめ記事からお読みいただけるとうれしいです。