【厳選】英語授業ペアワークの基本と、オススメのワーク4選

英語教育
あつい
あつい

こんにちは、元中学英語教員のあついです。
この記事では、
英語授業ペアワークの考え方と、オススメのワーク4選
について書いています。

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英語授業のペアワークの基本と注意点

なぜ英語授業でペアワークが大事なのか?

英語の授業でペアワークは欠かせません。


なぜかと言うと、英語は学習指導要領にもあるように、コミュニケーション能力を育む教科だからです。


例えば、日本語が何不自由なく使える人だからと言って、人間関係がうまく築けずに苦労する人や、コミュニケーションが下手な人もいますよね?
(もちろん発達障害の影響などで必ずしも本人の努力だけで克服できないことを配慮しても)


英語だって同じです。


他者と関係性を築くことができず、コミュニケーションする力が低いのならば、英語がいくら上手に話せてもそれだけではあまり意味はないのです。



「手段と目的を一致させる」という考え方を聞かれたことがあるでしょうか?


英語の授業の「目的」はコミュニケーション能力の育成です。


だとしたら、それを教える「手段・方法」も、できる限りコミュニカティヴな方法を用いるべきなのです。


(一人で淡々とドリルを問いたり、先生の話を黙って聞くような授業は、ちっともコミュニケーション能力の育成につながりはしません)


つまり、英語はコミュニケーションを教える科目ということもあり、特にペアワークやグループワークなど、他者と共に取り組む手段・手法を用いることが推奨されるということです。

ペアワークの注意点

ただし、ペアワークには注意点があります。


それを一言で言うならば、子ども同士の現在の関係性を考慮に入れつつ、ペアワークのハードルをあまり上げすぎないということです。


大人だって、自分の苦手な人とペアになって、一緒に何か作業をするのって苦痛じゃないですか?




子どもだってそれは同じで、子ども同士の関係性ができていない内に、

協力するのは大事だ!
コミュニケーションが大事だ!


みたいな道徳・綺麗事・お説教でペアワークをさせようとしてはうまくいきません。


特に、子どもの関係性というのは、学級経営の影響もあり、大きく悪化する場合もあります。


あるクラスで当たり前にできるペアワークやグループワークが、別のクラスでは全くうまくいかないということが起こるわけです。


なので、目の前の子どもたちの今の関係性を考慮にした上で、その子たちにとって負担の小さいペアワークから始めるということがコツです。

あつい
あつい

ただし「ペアワークを一切やらない」というわけにはいきません。
なぜなら、やらないことには永遠にできるようになるわけないからです。

あとは「この子たちはペアワークに取り組む力がない」と思いすぎてもいけません。基本は「この子たちには力がある」というスタンスを持ちつつ、けれども過剰な負担がかかる方法は避ける、という感じです。



また、別の注意点として、ペアの決め方があります。


よくあるのが、勉強のできる子・気立ての良い子と、勉強の苦手な子・対人関係に困難を抱える子をあえてペアにして、

〇〇さん!
よろしくね。


みたいなパターン。


これも、個人的には子どもに不公平感が出たり、潜在的に上下関係が出てしまうのであまりオススメしません。


自分の場合は、席替えはくじを引いてランダムでやり、ペアワークは隣同士でやることを基本としています。
※他の活動の関係で、くじを引いた後に、少し席を移動させる場合もあるが、原則ランダム。ここらへんのさじ加減も、子ども同士の関係性、子どもと教師の関係性によるので、一概には言えない。


とにかく、教師が一方的に決めたものより、くじのようなランダムな物の方が子どもも納得して取り組むという印象があります。

あつい
あつい

また、学年・学期の始まりなどに「完全くじに」or「教師が学力をみて決める」のいずれか、子どもに決めさせるのもオススメ。
自分たちでちゃんと決めたことなら、子どもは納得して守ります。

最終的には「誰とでもやれるよ!」と子どもが言うくらいになるまでに持っていくのが理想です。
しかし、そこに至るまでにはどうしても学級経営の影響が出てくる(授業だけでは限界がある)ので、とにかく目の前の子どもの関係性に注意を払うようにしましょう。


学力の低い子はどうするのか?


という疑問も起きるかもしれませんが、基本的にどんな子でも取り組めるペアワークにしましょう。


とにかく、あまり負担になるような活動にする必要はないです。


誰でもできるハードルの低い活動で、まずはいいです。



あとは、いわゆるグレーゾーンと呼ばれるような、特別な配慮や支援が必要な子どもがいる場合は、教師が支援に入ったりペアになったりする形を取りましょう。


TT(ティームティーチング)の先生がいる場合は、その先生に頼るのもありです。


また「特別な配慮が必要」ということで、該当の子どもは前の席に座らせるという配慮が取れる場合もあります。


そのときは、教師の目がよく届くので、やりやすいです。


先ほども書きましたが、子どもに任せっきりにしないように。


子どもたちが、

ペアワーク楽しい!
ペアワークをやってよかった!


と思えるようにしてください。

あつい
あつい

あと起こりうる問題としては、クラスの人数が奇数になる場合です。
その時は1組だけ3人で活動するか、教師が入るという方法をとるしかないと思います。

オススメのペアワーク4選

あつい
あつい

続いて、オススメの活動4選を紹介します。
自分の基本的な作戦は、

①グループワークでゲームをして楽しみながら関係性を作る
②その関係性を元に、簡単なペアワークに取り組む


という感じです。

なので、ゲーム性のある活動は少ないです。

また、以下の①〜④は自分の授業のおおよその流れにも沿っています。(毎回これら全てを必ずやるというわけではありません)

①単語クイズ

1つ目は、単語クイズです。


これは、一人が日本語訳を出題し、もう一人がその英語を答えるというだけです。


私は、教科書に出てくる新出単語を以下のようなプリントにして配布しています。

見ての通り、左側に英語、右側に日本語が載っています。


ちなみに、プリントは全てファイルに管理しますが、他のプリントとすぐに区別できるよう黄色い紙に印刷するので、”Yellow Handout”と呼んでいます。


活動の流れは以下の通りです。

ペアワーク①単語クイズ

(1)プリントを見て、出題範囲を確認する。
<指示例>
“Please look at the yellow handout from Unit 7 Part1 to Part2.”

(2)1分間プリントを使って、個人で単語の復習をする。
<指示例>
First, review yourself. I will give you one minute. Ready, get set, go.”

(3)ペアになり、片方の生徒が単語の日本語訳を出題、もう一人の生徒がそれを英語で答える。
※英語を答える生徒は原則プリントは見ない。この時、英語が得意な生徒が、先に答える側になる方がスムーズに活動が進む
<指示例>
“Next, make pairs. One student, say Japanese. And the other student, say English. One minute. Ready, get set, go.”

(4)出題側と、答える側を交代して同じ活動をする。
<指示例>
“Switch! Ready, get set, go.”


この活動は特に楽しいというほどでもないのですが、慣れてくるととにかくテンポよく進みます。


なので、授業最初にやることで、授業のリズムを作るという効果もあります。


ちなみに、これと同じことを文章でやる”スラスラ英会話”や”弾丸インプット“という活動もあります。


これは私も一時期力を入れてやっていましたし、一定程度の効果はあるのですが、最終的にやらなくなってしまいました。


理由は、せっかくペアで英文を声に出すのなら、こういう機械的な方法よりも、コミュニケーション活動を充実させた方がいいと思うようになったからです。


また、苦手な子にとっては結構ハードル高めの活動でもあります。

あつい
あつい

ここらへんは、好みで分かれる部分もありますし、無限に授業時間があるのならやるとよい活動だとも思います。

英語の授業って、インプットとアウトプットのバランスの最適解を模索し続けるようなところがあります。

そして、限られた授業時間を考える中で、”スラスラ英会話”や”弾丸インプット”のような活動は、優先度が下がっていきました。

②チェンジ読み

2つ目は、チェンジ読みです。


これは、背中合わせで立ったペアが順番に音読をする(1人が読み、もう1人が聞く)のですが、教師の”Change!”の掛け声で読み手と聞き手が入れ替わるという音読です。


これは、結構楽しいし、盛り上がります。


ルールは以下の通りです。

ペアワーク②チェンジ読み

(1)チェンジ読みをすることを伝え、教科書の該当ページを開かせる。
<指示例>
“Next Change yomi. Open your textbook to page ~”

(2)チェンジ読みのルールを説明する。
※慣れてきたらルール説明は不要

・ペアは背中合わせに立つ
・ペアの片方が教科書の読み手となり、片方は聞き手となる
・教師の”Change!”の掛け声で、読み手と聞き手を交代する
・次に読み手となった人は、交代した場所から読み始める
※「Changeの掛け声の掛かった文まで読み切って交代する」「文の途中でも交代する」どちらのやり方でもよい
・再び”Change”の掛け声が聞こえたら、再び交代する
・該当ページを最後まで読み切ったら最初に戻る

<指示例>
Make pairs and stand back-to-back. And one student, start reading aloud from the beginning of the page. The other student, listen to your partner carefully. And when I say “change!”, change the reader and read from the middle. When I say “change!” again, then change again. If you finish reading the entire page, please go back to the beginning, and keep reading.”
※ルールが少し複雑なので、初めてやる時はデモを見せるのがオススメ

(3)Change読みを始める。教師は適当な場面で”Change!”の掛け声をかける
※後半にいくほど、Changeの掛け声の間隔を短くすると盛り上がる。


やり方は伝わったでしょうか?


このチェンジ読みは、背中合わせにならないといけないし、しっかり聞いていないと交代できません。


なので、必然的に子どもは大きな声を出すようになるし、相手の音読を聞くようになります。


③ミニレクチャー

3つ目は、ミニレクチャーです。


授業で本時の指導目標・めあてを提示する前に、必ず前時の復習をするのですが、それを”ミニレクチャー”と称して、ペアの相手に授業するという方法で行います。


流れは以下の通り。

ペアワーク③ミニレクチャー

(1)ノートを開き、前時の目標とそれに対して何を学んだかを自分で復習する(30秒〜1分程度)
<指示例>
“Open your notebook and review yourself. For 1 minute, ready go.”

(2) ペアでミニ授業(30秒〜1分×2)
・隣同士ペアになり、一人が先生、もう一人が生徒になる
・先生が生徒にノートを見せながら前回の内容を伝える
・先生と生徒を入れ替えて同じことを行う
※先に先生になるのは、成績上位の子の方がより効果的(モデルを示せるから)

<指示例>
“Next, Mini Lecture. For 30 seconds. Ready go.”
“Switch! Ready go.”
※やり方は知っている前提。初回はモデルを示しつつ、日本語で説明すればよい

④コミュニケーション活動&相互評価

4つ目は、コミュニケーション活動&相互評価です。


コミュニケーション活動をペアで行い、コミュニケーション活動後は相手の良かった点・改善点を伝え合うようにします。


コミュニケーション活動については、いずれ別記事でまとめますが、

4人程度のグループで練習
→グループ外の人とペアで会話活動(ペアを替えて3回程度)


というパターンでほとんどやっています。


このときペアを組むのは、グループ外の人なら基本的に誰とでもOK。


ペアを組めたら近くの席に座るという形を取ります。

あつい
あつい

ただし、このやり方はクラスの人間関係がある程度できている前提。
いつも仲間外れにされている子がいるようなクラスでは、このやり方はオススメしません。

私の場合、場面設定に沿ったコミュニケーション活動がほとんどです。


ペアになり、その場面でのロールプレイを1分〜2分、「定員役・客役」など明確に役割が決まっている場合は、役割交代もします。


そして、最後に「相互評価」ということで、お互いの良かった点と改善点を伝え合います。




ちなみに、相互評価のあとは自己評価をします。


会話はレコーダーで録音しているので、録音を聞き、自分で会話の振り返りをします。


その後、違うペアになり再度同じ活動をします。

あつい
あつい

以上オススメのペアワーク4選でした。

ペアワークでは

・英語はコミュニケーションを育てる教科なので、活動もコミュニカティヴな方法を用いることが大切だということ

・目の前の子どもの実態をよく見て、負担になりすぎないペアワークをすること

などがとても大事なポイントです。

ペアワークを上手に使って、楽しい英語の授業を目指しましょう!