【重要】授業づくりのポイント3つをわかりやすく解説!

英語教育
あつい
あつい

突然ですが、あなたは授業1コマをどのように作っていますか?

今日は教科書の98ページと、ドリル105ページを終わらせよう

最新のアクティビティを教えてもらったから、それをやってみよう


ちょっと待って!!


その発想で授業を済ませちゃうのはマズいかも?


教科書を終わらせるのも、最新のアクティビティも、あくまで手段(手立て)にすぎません。


なぜその手立てで授業を進めようとしたのか?大事なのは、その根拠、そこに到るまでの考え方です。


この記事は、そうした土台となる授業づくり考え方のお話。


授業づくりの3つのポイントを、図を使って、わかりやすく徹底解説します。


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授業づくりは「現状→理想→手立て」の3つポイントがある

授業作りの3つのポイント

授業づくりの基礎・基本をこの図に表現しました。


この図で押さえて欲しいのが授業づくりには3つポイントがあるということです。

授業づくりには3つのポイントがある

  1. 子どもの今の姿(現状)は?(子どもの実態把握)
     
  2. 子どもにどんな姿(理想)になってほしい?(指導目標の設定)
     
  3. 「現状→理想」となるよう何をする?(手立て)


授業だけでなく教育とは、現状を理想に近づけるために手立てを講じるという営みです。


「手立てを講じる」というのは少し難しい言い方かもしれません。


要は何かしらの手段で働きかけるということです。




現状がわからなければ理想は描けない。


現状も理想もわからなければ手立てなんてわかるはずがない。


なので「現状→理想→手立て」の3つのポイントは、授業づくりで絶対に欠かせません。




さて、冒頭で、

「今日は教科書の98ページと、ドリル105ページを終わらせよう…」

「最新のアクティビティを教えてもらったから、それをやってみよう…」


という発想で授業をやっているとマズい、という話をしました。


それは、この発想に、子どもの今の姿(現状)や、どんな姿になってほしいか(理想)がないからです。


つまり、なぜその手立てを講ずるのか、その根拠がないのです。

✔︎ 授業づくりには「現状→理想→手立て」という3つポイントがある。

✔︎ 一つ一つのポイントは、どれも欠かせず授業はつくれない。

✔︎ 3つのポイントには「現状→理想→手立て」という順番がある。


まずは、このことをしっかり頭に入れてください。

ポイント1 子どもの今の姿は?(子どもの実態)

授業づくりのポイント1つ目は現状把握(子どもの実態把握)

最初のポイントは「子どもの今の姿(現状)は?」を把握する。授業づくりはまずここから。図で言うと、左上の部分です。


なお、授業づくりでは「児童・生徒の実態」というように、「実態」という言葉を使うことが多いです。



「子どもの実態把握」について、以下の2つに絞って説明します。

子どもの今の姿は?(子どもの実態把握)

  • 教育はいつだって「子どもの今の姿は?」から始まる
  • 振り返りは、毎時間「子どもの今の姿」を確認することにつながる

①教育はいつだって「子どもの今の姿は?」から始まる


「授業は子どもの実態把握から!」と、私の尊敬する校長先生がいつも口酸っぱく言っていましたが….


それくらい大事なことです。


つまり、授業する相手の今の姿を知らなければ、授業できるわけない!ということ。




極端な話を考えるとわかります。


ある朝、校長先生に呼ばれ、こう告げられました。

隣町の〇〇中の英語の先生がインフルで倒れたらしい
ちょっと授業に行ってきてくれ

まぁこんなこと言われることないですけど笑


けど、もしこう言われたら次の瞬間こうたずねたくなりませんか?

あの〜何年生の授業をすればいいのですか?
あと、今どれくらい学習は進んでいるのですか?


これがわからないと、授業やりようがないでしょ。


「子どもの実態把握」とはこのことです。


この子どもの実態をどれだけ把握するかが、授業づくりの大前提となる。




もちろん、これは授業だけの話だけではありません。


全ての教育活動を始める前に、まず「子どもの今の姿は?」と、問うところから始める。


いや、それを問わないと、本来教育なんてやりようがないのです。

②振り返りで毎時間「子どもの今の姿」を確認する

子どもの今の姿(現状)、つまり子どもの実態を把握することから授業づくりは始まる…


ではここで質問です。

みなさんは、今日授業したクラスの子ども一人一人が、本時の指導目標に到達したか(今どんな姿か)、きちんと実態把握できていますか?


もちろん、なんとなくは把握できていると思うのです。


けど、授業を成功させるためには、「なんとなく」では足りません。


毎時間の授業終わりに、指導目標に到達したか(今の姿)を、一人一人に関して、的確に把握する。


これがベストです。




そしてそのためにやるのが、授業での振り返りです。


私の場合は、毎時間授業の終わり5〜10分でノートに、目標に対しての学びを記入させています。


そしてその振り返りは、ティームティーチングの先生と協力して、できる限り授業内で確認します。


そうして、子ども一人一人がつまづいていないかなど、「子どもの今の姿」を把握するようにします。




はっきり言って、これはとっても大変です。


けど「授業は子どもの実態把握」から。この原則がいかに大事かを理解し、絶対必要だと感じていたのでやっています。


そして、振り返りを毎時間きちんとやったことで、生徒全員が偏差値50以上の完全習得を達成できました。

「振り返り」を通じて、毎時間きちんと「子どもの今の姿=子どもの実態」を把握する


この基本をきちんと押さえることが、授業成功の近道だと確信しています。

ポイント2 子どもにどんな姿になってほしい?(指導目標)

授業づくりのポイント2つ目は理想を描くこと(指導目標の設定)

ポイント2、子どもの実態把握をした次は、子どもにどんな姿になってほしい?と理想を描くこと。


子どもの実態把握がまず先。今からするのはその次の話です。


図で言うと、右上の部分です。


授業づくりでは、この理想状態のことを「指導目標」と呼びます。


さて、この「指導目標」は、とっても奥が深い。


個人的には、この指導目標の設定が一番難しいと感じています。


「指導目標」について、以下の3つに絞って解説したいと思います。

子どもにどんな姿になってほしい?(指導目標)

  1. 「指導目標=授業が終わったときの理想の姿」をきちんと言語化せよ
  2. 指導目標は評価につながる。目標があるから評価できる
  3. 間違った目標設定にはご用心!

①「指導目標=授業が終わったときの理想の姿」をきちんと言語化せよ

指導目標は授業が終わったときの理想の姿です。


授業でどこに向かっているのか、授業の目的地として例えることもできます。


指導目標のない授業は、毎日ミステリーツアーに連れられているようなもの。


指導目標(目的地)がわかるから、子どもはそこに向かって行けるのです。


当然ですが、先生もです。

指導目標なんて自分は頭でわかっているしぃ〜


そうやって思い込んでいる先生いると思います。


けど恐らくそれ、思い込みです!!


指導目標を言語化しない先生は、実は自分自身すらどこに行きたいのかわかっていないのです。


先生すら目的地をわかってなかったら、子どもたちが迷うのは当たり前ですよね。




授業では「指導目標=授業の目的地」を子どもにも具体的に示す。


そして、そこに全員で力を合わせて向かっていく営みなのです。



だからまず、わかった気にならず「指導目標=授業の目的地」をきちんと言語化しましょう。


それだけで、授業はグンッと成功に近づきます!


②指導目標は評価につながる。指導目標があるから評価できる

指導目標は評価につながる、指導目標があるから評価できる。


目標と評価は表裏一体である、ということを理解することが重要です。


みなさんは「評価」と聞いて何を思い浮かべますか?


評価といえば「点数をつけること」と思われがちですよね…。


でも、そうではない!!


評価というのは…

一人一人の子どもが指導目標に到達できたかどうかをチェックして(見取って)、子どもに返すこと

なのです。


目標に対して十分に到達できていたら、1歩2歩先を示す。


逆に、到達できていなかったら「ここが少し足りないよ」「もっとこうしてみたらどうか」と導く。


見取って返す、見取って返す


この繰り返しが評価です。


で、このとき「到達地点=指導目標」がはっきりしていないと、評価しようがないですよね?

あつい
あつい

この「指導目標」と「評価」の関係は、遠足と似ています。

子どもたちを遠足に連れて行ったとき…
✔︎子ども全員がちゃんと目的地に到着したか確認しますよね?

✔︎どこかに置いてきた子がいたのなら、慌ててその子を探しに行きますよね?

✔︎ちゃんと目的地まで到着できるようサポートしますよね?

この感覚と同じです。


ただ、授業ではなぜかちゃんと目的地に到着したかチェックしないんです。


なぜって、そもそも目的地(=指導目標)がはっきりしていないことが多いから。


指導目標がなければ、到達したか評価しようがないです。


これ、めちゃめちゃ当たり前のことを言っています。




そしてなぜか、テストになって急に点数つけて評価される。


君は目的地に到達していないと烙印を押される。


そんなことなら、もっと最初から目的地を教えておいてよ!


っていうのが子どもの本音かもしれません。


指導目標と評価はまさに表裏一体。指導目標があって、初めて評価が成り立つのです。

③間違った目標設定にはご用心!

指導目標の設定は奥が深く、なんでも目標を設定すれば良いというわけではありません。


間違った目標設定は確実にあるので注意してください。


例えば、

「今日の目標は、教科書98ページを終わらせること」

「今日の目標は、be動詞をマスターすること」


などの目標設定は確実に間違いです。


目標設定のやり方については、以下の記事により詳しく書いていますので、ぜひ読んでくださいね。



さて、「間違った目標設定がある」というのは、逆に言うと「ステキな目標設定」だってあるということ。


「目標」というのは「子どもの理想の姿」なんです。


先生がどんな理想(目標)を語れるか。


子どもがワクワクして「よしそのためならがんばろう!」と思えるような理想を語れること。


これが授業だけでなく、教育そのものの勝負どころなのです。


目標の持つ力はすごいんですよ〜!

ポイント3 「現状→理想」となるよう何をする?(手立て)

授業づくりのポイント3つ目は現状から理想までの手立てを考えること(内容・方法の選択)

ポイント3、いよいよ授業づくりの最終段階、「現状→理想」となるよう何をする?(手立て)のお話です。


手立てとは「現状を理想に近づけるため」の働きかけである


「手立て」に関しては、以下の2つに絞ってお伝えします。

「現状→理想」となるよう何をする?(手立て)

  • 「子ども実態」と「指導目標」が先、「手立て」は最後
  • 手立ては「内容」と「方法」で分けて考える

①「子ども実態」と「指導目標」が先、「手立て」は最後

繰り返しになりますが、授業づくりを、旅行やお出かけに例えるとよくわかります。

お出かけのとき目的地への行き方って、みなさんどうやって決めますか?


とっても簡単なことです。


「行き方」を決めるには、「今いる場所」と「目的地」の情報が先に必要ですよね?


Go●gle Mapとか、Yah●o!路線とかで「行き方」を調べるとき想像してください。


「今いる場所=東京駅」「目的地=品川駅」という情報を先に入力しますよね。


そしてその後、「行き方=山手線」が出てくるわけです。


何の前情報もなしに「山手線で行こう!」とはなるわけないですよね。


「今いる場所」と「目的地」がはっきりしているから「行き方」は選べる、というわけです。

授業づくりで陥りやすいミス

「今いる場所」=「子どもの今の姿、現状・実態」

「目的地」=「指導目標」

「行き方」=「手立て」

と読み替えてください。


すると、「子ども実態」と「指導目標」がはっきりしているから「手立て」は選べる。


ということがわかると思います。




くどいと思いますが…


「子どもの実態」と「指導目標」が先です。


「手立て」は最後です。






なぜこのことを強調するかと言うと、先生はよく「活動」や「手法」だけを追い求めてしまうからです。


「明日から使える手法」「最新のアクティビティ」のような「手立て」から授業を組み立てがち。


けど、これは明確に間違っています。


どんな優れた活動も「子どもの実態」と「指導目標」がなければ無意味です。





私の尊敬する校長先生が、研究授業などを見てよくこうぼやいていました。


「活動あって、学びなし」


つまり「手立て」にこだわっているけど、それが何のためなのか、その目標・目的がはっきりしていない。


だから、活動はあるけれども学びがない、ということが起こってしまう。


手法にばかり目がいくと、こうなりがちです。


まず子どもの実態把握、次に指導目標の設定、最後に手立ての選択。


この順番がとにもかくにも大事なのです。


②手立ては「内容」と「方法」で分けて考える

手立ては「内容」と「方法」で分けて考える。


これを押さえておくと何かと便利です。




まず「内容」


「内容」というのは授業づくりの場合「教材」と呼ぶことも多いです。


特に学校でいつも使う教材は教科書ですよね。


何を確認するかと言うと、「子どもの実態」と「指導目標」に適しているかどうか?


これを確認して、適した「内容、教材」を選びます。





次に「方法」


同じ教材、例えば同じ教科書の同じ「内容」を使っていたとしても、


ある先生は一方的なレクチャーを、別の先生は話し合い活動を、また別の先生は作文を…


こんな感じで、取り得る「方法」はいくつもあるわけです。

手立て=内容×方法


このことを頭に入れておきましょう。


ちなみに私の授業づくりでは「内容・教材」は至ってシンプル。


教科書や子どもが買っているワーク以外を使うことはほとんどありませんでした。


※道徳の授業は別。教科書はほとんど使っていませんでした。




「方法」は、共同的な方法とか、歌やクイズ・ゲームなど楽しい方法。


一方向的なレクチャーはできるだけしないように気をつけていました。


まとめ

この記事では、授業づくりの3つのポイントを理解するというテーマで書いてきました。


ここまで7000字以上書いてきましたが、正直これでも書き足りません。



けど授業づくりとは、


「子どもの実態把握→指導目標の設定→手立て→子どもの実態把握→指導目標の設定→手立て…」


この繰り返しだということです。


まずは、ここをしっかり押さえてください。





ちなみに、今回示した「授業づくりの3つのポイント」から授業が上手い先生を具体的に説明できます。

 授業が上手い人を具体的に言うならば、

  1. 子どもの実態を把握する力が高い
  2. 指導目標の設定がうまい
  3. 現状を理想に近づけるために、効果的な手立て(内容・方法)を選択できる

逆に言うと、授業が上手くいかない先生は1〜3のどこかで失敗していると言えます。


自分の授業を振り返る上でも、「授業づくりの3つのポイント」を参考にしてみてください。