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そんなあなたのために、Amazonのオーディオブックサービス、Audible(オーディブル)で聴くべきオススメ本を厳選。この記事を読むと、きっと聴きたい本が見つかります。
本記事を読んでくださるあなたに、約束があります。このようなまとめ記事にありがちなのが、読んだり聴いたりしていない本をオススメしているケース…。
本記事では、筆者が実際に聴いて「面白かった」「いい本だ」と心からオススメできるものだけを、厳選してまとめていくことを約束します。

この記事に出会っていただき、心より感謝いたします。
読書をこよなく愛する、あつくてゆるい(@atsukuteyurui)と申します。 読んでくださった方にご満足いただけるよう、誠実に、わかりやすく書くことを心がけています!しかし、本の内容や、選び方などで質問あればお問い合わせからお気軽にご連絡ください。精一杯対応させていただきます。
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1. 「自己啓発」のおすすめ
嫌われる勇気
▼聴き放題 対象外
「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない――
【対人関係の悩み、人生の悩みを100%消し去る〝勇気〟の対話篇】[…]
対人関係に悩み、人生に悩むすべての人に贈る、「まったくあたらしい古典」です。
この本はアドラー心理学に通じた哲人と、悩める青年の対話形式によって全編が構成されています。彼らのやりとりが面白く聴けることもあり、2020年・2021年ベスト・オーディオブックランキング第1位にも選ばれています。
私たちが抱えがちな人間関係上の悩みや、承認欲求の問題へとズバッと切り込んでくるのは爽快の一言。『嫌われる勇気』は、多くの人々の人生を変えるパワーを持つ、心からオススメできる1冊です。
幸せになる勇気
▼聴き放題 対象外
◆大ベストセラーとして空前のアドラーブームを巻き起こした『嫌われる勇気』の完結編!◆
前作『嫌われる勇気』でアドラーの教えを知り、新たな生き方を決意した青年。その彼が3年ぶりに哲人のもとを訪れる[…]
哲人と青年の対話は、教育論に始まり、仕事論、組織論、社会論、人生論へと及び、最後には「真の自立」と「愛」というテーマが浮かび上がる。そして、最後に哲人が説くのは、誰もが幸せに生きるために為すべき「人生最大の選択」についてだった。果たしてその選択とは? あなたの人生を一変させる劇薬の哲学問答、再び!
『嫌われる勇気』の続編として書かれた『幸せになる勇気』もオススメの1冊。
こちらの本の方が実際のアドラー思想に忠実であると感じます。(『嫌われる勇気』で出てきた「こんなのアドラー心理学じゃない!」という批判に応えようとしているのではないかと思ったり…)
ただ、アドラー思想に忠実になった分、過激さは減り、アドラー本来の「あたたかさ」を取り戻してはいますが、面白さはやっぱり『嫌われる勇気』に軍配が上がるか…。
ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣
▼聴き放題 対象
潜在能力を発揮するために
本書は学術研究論文ではなく、実践マニュアルである。
その根幹をなすものは、習慣の4つのステップ――きっかけ、欲求、反応、報酬――と、このステップから生まれる4つの行動変化の法則である。わたしが提案する枠組みは、認知科学と行動科学の統合モデルである。
良い習慣を身につけるのに唯一の方法などないが、著者の知っている最善の方法を紹介する。どこから始めても、変えたいものがなんであろうと効果のある方法である。
ここで取りあげる戦略は、目標が健康、お金、生産性、人間関係、もしくはその全部でも、段階的な方法を求めている人なら、誰にでも合うはずだ。人間の行動に関するかぎり、本書はあなたのよきガイドとなるだろう。
あなたも“ダメな習慣”を断ち、“よい習慣”を身につけることができる。そう感じさせてくれる、すばらしい良書。
タイトルにある“Atomic Habits”(最小習慣)というのは、ごくごく小さな習慣のこと。ごく小さなよい習慣を身につけることで、複利的に人生に大きな差がついていくというのが、ざっくりとしたコンセプト。そしてそのための具体的で段階的な方法が、認知科学と行動科学から説明されます。
自分が面白いと感じたのは、この本は “意志の力” を強調しないところ。モチベーションを高めよう!やる気を出そう!と気持ちに訴えかけるのではなく、習慣が起こりやすいよう徹底的に仕組み化することにフォーカスします。
オーディブルでくり返し聴いて、ぜひ血肉化したい1冊。行動するための知恵にあふれています。
達成の科学
▼聴き放題 対象

■ゴール達成に関する必要なことは、すべてここに入っている
成功法則が「科学的」と呼ばれるためには、他の人にも再現可能でなければなりません。
「法則」と呼ばれるためには、誰にでも理解できるほどに具体的である必要があります。
その点、「達成の科学」は1000人以上のゴールを達成した人の実績と、彼らをコーチングした著者の経験、心理学に基づいて体系化した、ゴールへの最先端テクノロジーとも言うべき成功法則です。
習慣化や目標達成のための技術にあふれた1冊。人間の行動を”快-不快”のバランスでみていく考え方は、1つの考え方として知っておく価値あり。
先に紹介した名著『複利で伸びる1つの習慣』と重なるところもありつつ、こちらの本はモチベーションを重視しているのが違いです。(個人的にはモチベーションに頼らないやり方の方を支持しますが…)
超筋トレが最強のソリューションである
▼聴き放題 対象

筋肉が人生を変える超科学的な理由
学べる!笑える!泣ける!筋肉がつく! 筋トレ系自己啓発書の最高峰
13万部突破のベストセラー「筋トレが最強のソリューションである」が超パワーアップ!健康 ダイエット メンタルヘルス アンチエイジング 仕事力UP…etc
筋トレ=最強のソリューションを最新の科学的エビデンスで実証します!
この本は、運動しながら聞くとモチベーションが爆上がりします。内容はとにかく「筋トレ=最強」「筋トレがなぜすごいのか」というワンメッセージ。
ただ、これをオーディオブックで聴くっていうのはかなり画期的。「しんどい!苦しい!」という極限状態で「なぜ筋トレをやらないんだ?」「筋トレ最強!」みたいなことを何度も何度も熱くいわれると、これはもはや洗脳です。
オーディブル×運動を実践する人は、ぜひ一度お試しあれ!
デール・カーネギーの人を動かす方法(人を動かす)
▼聴き放題 対象

『本書は行動するための本である。』全世界1500万部以上、デール・カーネギーのベストセラー How to Win Friends and Influence People 完全新訳で待望のオーディオブックに!!「人付き合い」はトレーニングで向上できる。

人間関係が苦手なので、もっと上手くなりたい
営業でもっと成果を上げたい
就職活動や面接が不安。うまくやれる方法を知りたい
そんなあなたにおすすめなのが、自己啓発本の古典『人を動かす』の新訳『デール・カーネギーの人を動かす方法』です。
この本はあまりに有名で知っている人も多いと思いますが、対人関係がうまくいくコツが豊富なエピソードとともに多数紹介されています。
筆者も20代前半、社会人になりたての頃にはじめて読みましたが、かなり衝撃を受けました。初読から10年以上が経ち、改めてオーディブルで聴いてみましたが「やっぱり自分はこの本に影響を受けてるんだなぁ」と確認すると同時に、新たな発見もありました。
ここに書かれていることは人間関係の基礎・基本。とくに学生や社会人なりたての人は、手に取る価値のある1冊です。
勝ち続ける意志力
▼聴き放題 対象
ゲームファンから「神」と崇められ、「世界一長く賞金を稼いでいるプロ・ゲーマー」としてギネスブックに認定されている伝説のゲーマー・梅原大吾が、初めて熱い想いを語る。
ウメハラ渾身の作である本書は、ゲームの攻略本ではなく、人生の攻略本である。

達成したいことがあるけれども、努力が続かない…
なかなか成果が出なくて、心が折れそうである…
こんな悩みを抱える人にぜひ聴いてほしいのが、プロゲーマー梅原大吾さん初の著書『勝ち続ける意志力』です。
今でこそeスポーツ1という言葉も市民権を得つつありますが、梅原さんの時代は特に周囲の理解も得づらいゲームの世界。
そこで彼がいかに世界一にまで登り詰め、勝ち続けることができるかが熱く語られます。
もがき苦しみ、ときにゲームから離れ、麻雀や介護の道に進んだこともあるという梅原さん。彼の言葉は、決してゲームの世界のみならず、すべての物事に通じるものがあると感じます。
大会に勝って大喜びしたり、負けて落ち込んだりするのは右肩上がりの成長の邪魔だと考えている。もちろん、負けるより、勝つ方がいい。ただし、個々の試合の勝ちには大きな喜びを見出さない。喜びは日々の練習にこそ感じたい。
『勝ち続ける意志力』梅原大吾 著
心が折れそうで挫けそうになったとき、勇気がもらえる名言のたくさん詰まった1冊です。
ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法
▼聴き放題 対象
わざわざツライ人生を選んでいませんか? 昭和の価値観から解き放たれて自由な人生を手に入れよう!世の中が大きく変化していく中で、どう考え、どう生きていけばいいのか。「世の中」「お金」「働き方」についての具体的で実用的な考え方が満載。月間150万PV! 日本一影響力を持つブログ「Chikirinの日記」の著者によるベストセラー。
今から10年以上前に書かれた人気ブロガーちきりんさんの処女作。今読んでも全然色褪せていない名著です。
「ゆるく考える」とは、今までの思い込みや常識を捨て去ること。そして、自分基準の「好き」「楽しい」「ラク」を優先して生きていくこと。エッセイのように気軽に聴けて、心がスッと軽くなる1冊。
2. 「ビジネス・キャリア」のおすすめ
GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代
▼聴き放題 対象

他人に優しくしていたら、厳しい競争を勝ち抜けない?――それは大きな誤解だ。これからは、他者志向の思いやりの発想とコミュニケーションが、あなたの仕事に大きな成功をもたらす。
リーダーシップ、営業、交渉、事業の立ち上げ、昇進まで……ありとあらゆるシーンでこの考え方が役に立つだろう。
ペンシルベニア大学ウォートン校で、最年少終身教授となった超天才アダム・グラント氏の名著。
仕事、家族、友人など人間関係で「これだけ尽くしているのに、なにも返ってこない…」「やってもらったから、お返ししないと…」みたいに“Give&Take”を意識したことは誰しもあるはず。
“Give&Take”の関係には
- ギバー(Giver)受け取る以上に与えようとする人
- テイカー(Taker)与えるより受け取ろうとする人
- マッチャー(Matcher)与えるとことと受け取ることのバランスを取ろうとする人
の3種類の人がいるといいます。そして、著者の研究によると、最も成功するのも最も失敗するのもギバーなのです。
「最も成功するし、最も失敗する」とはどういう意味なのか?私たちはどのように他者に与えていけばよいのか?“Give&Take”という身近な視点から、自分自身の生き方や、他者との関係性まで深く振り返させられる名著。
もしアドラーが上司だったら
▼聴き放題 対象
対人関係の悩みを解決し、 仕事で結果を出す方法をアドラーが教えます!
「嫌われる勇気」を実践して職場で嫌われる人が増加中……。 アドラー心理学は対人関係の悩みを一掃する強力な「武器」ですが、 職場でアドラー心理学を当てはめるには「コツ」があります。
その方法を小説仕立てで教えるのが本書。 ダメダメ営業マンのリョウが、 上司のドラさんが出す12の宿題を実行していくと、 どんどん仕事が楽しくなっていって、結果も出るように──。
主人公の成長物語に笑ったり、共感したりしながら、 読んでいるだけで職場の対人関係の悩みが晴れ、 仕事で結果を出す方法も手に入る、 実用エンターテインメント小説です。

仕事がうまくいかずに、自信をなくしている…
そんな悩みを抱える人に絶対に聴いてもらいたい。アドラー本で『嫌われる勇気』に負けず劣らずオススメできるのが『もしアドラーが上司だったら』です。
『嫌われる勇気』よりもあたたかさのあるアドラー心理学が描かれており、読んでいるだけで自分自身が“勇気づけられる”素敵な1冊。ドラさんとリョウくんの会話を中心に物語が進んでいくので、オーディオブックにもぴったり!
ハイパワー・マーケティング
▼聴き放題 対象
全米で「マーケティング・バイブル」と称賛される世界的ベストセラーが復活!
Youtube(ユーチューブ)、Twitter(ツイッター)等でも話題沸騰!
SNS時代の今だからこそ読み継がれるべき、永遠の普遍性を持った決定版を読みやすい新訳で!
これまでに1万人の経営者を指導してきた全米トップマーケターのジェイ・エイブラハムは、フォーブズ誌が選ぶ全米トップ5のコンサルタントで、メンターのメンターと呼ばれる。彼の代表作とされる伝説の名著(旧書名『お金をかけずにお金を稼ぐ方法』)が、2017年10月、読みやすい新訳で復刊されたのが本書である。経営の細かな改善点を豊富な具体例で解説。実践すれば売上アップは間違いなし!
『ハイパワー・マーケティング』はいろんなマーケ本の元ネタにもなっているマーケティング本の古典。
この本のすごいのは、マーケティングのテクニックはもちろん、その根幹にあるマインドにも焦点を当てているところ。まずはマインドに焦点を当てた15章「卓越論2」から聴くのもいいかと思います。
イシューからはじめよ― 知的生産の「シンプルな本質」
▼聴き放題 対象
★ロジカルシンキング・問題解決の決定版★
★AI×データ時代の必携書★
発売10年、支持され続けて45万部突破! やるべきことは、100分の1になる!
コンサルタント、研究者、マーケター、プランナー……生み出す変化で稼ぐ、プロフェッショナルのための思考術「脳科学×マッキンゼー×ヤフー」トリプルキャリアが生み出した究極の問題設定&解決法
課題解決のロングセラー本。レビューに賛否あるのは、すごく賢い人が書いた本なこともあり、一般人は煙に巻かれるというか「わかった気になるけどわからない」みたいな読後感になるからなのではと感じました。
やみくもに問題に取り組むのではなく「イシューはなんだろう?」という問いの大切さを知る。まずはそこがわかるだけでも、価値あるように思います。
課題解決・ロジカルシンキング関連の書籍はほかにも“聴き放題”に入っているので、この本に限らず、気になったものから聞いてみるのがいいかもしれません。
▼聴き放題 対象
▼聴き放題 対象
▼聴き放題 対象
ジェイソン流お金の増やし方
▼聴き放題 対象
芸人でもある厚切りジェイソンによる、初のお金に関する書籍。
これだけやれば貯まるのに…Why Japanese people!? どうしてお金が貯まらないの! ?
どうやったらお金を増やすことができるのかに悩む人々へ送る、
簡単にできる、節約、資産を増やす方法、投資まで…
お金を増やすため、強いては人生を豊かにするためののヒントが満載。
最近話題の「FIRE3」や節約、資産形成に関心のある方は聴く価値のある1冊。
- 支出を徹底的に減らす
- 浮いたお金を低コストのインデックスファンドで積み立て投資する
という、ごくごくシンプルな方法が紹介されています。
投資初心者だけでなく、すでに積み立て投資をやっているよ!という人にとっても、ジェイソンさんの節約っぷりとかがやりすぎなところも面白く、「自分もやらないと!」という刺激がもらえておすすめです。
バビロンの大富豪
▼聴き放題 対象
不滅の名著!
人生の指針と勇気を与えてくれる「黄金の知恵」と感動のストーリー!読了後のあなたは、すでに資産家への第一歩を踏み出し、幸福を共有するための
知恵を確実に身につけていることだろう。
現代における「富の支配法則」とは、バビロンの市街に裕福な人がひしめいていた
数千年前の法則と、少しも変わるものではない。
初版は1926年なので、実に100年近くも読み継がれている資産形成本の古典とも言える1冊。
よく働き、節制し、貯蓄し、それを運用する。最近のFIREや積立投資を推す風潮にもマッチする内容。資産形成の本質は100年前から何も変わらないんだと実感したし、改めて基本的なことをコツコツと続けていこうと決意を固めることができました。
サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット
▼聴き放題 対象外
★【世界的話題作、ついに上陸】全世界累計100万部、43か国で刊行★
★「ここ数年で最高かつ、最も独創的なお金の本」ウォール・ストリート・ジャーナル★
FIRE(早期リタイア)を目指す人、投資で資産を築きたい人、不安のない老後を過ごしたい人など全世代必読の世界的ベストセラー、ついに上陸!
あなたのお金、投資、ビジネスにおける判断は、個人の経験や独自の世界観、エゴ、プライド、マーケティング、奇妙なインセンティブなどに影響されています。
本書は、19のストーリーからその事実を知り、富を築けない「貧乏マインド」から抜け出すための一冊です。
・「目的のない貯金」ほど、価値が高い
・人の投資判断は、「いつ、どこで生まれたか」に影響される
・“十分な量”の資産を築くためのシンプルな方法
・ウォーレン・バフェットの純資産の95%以上は、65歳以降に得たもの
・投資の成否を決めるのは「全体の1%以下」の行動……
など、私たちのお金、投資、ビジネスとの付き合い方を根本から変える一冊です。
積立投資などを推すよくあるマネー本かと正直あまり期待していませんでしたが、想像以上にいい本で一気読みした1冊。お金と付き合うことって、自分のメンタルが試されることばかり。つまり、投資法や節約法などのハウツーだけでなく、心理学(サイコロジー)の問題が大きいというわけです。
お金の普遍的な真実や知恵が、とてもわかりやすく説かれているので、投資家のみならず誰が読んでも得るところがあると思いました。
センスは知識から始まる
▼聴き放題 対象
「くまモン」アートディレクションなどで話題の、日本を代表するデザイナー発「センスの教科書」。センスは生まれついたものではなく、あらゆる分野の知識を蓄積することで向上することを説く。顧客の嗜好が多様化する時代、スキルよりもセンスを磨くことで、仕事を成功させるノウハウを紹介する。
センスってどこか感覚的で、才能なものだと思いがち。しかし、著者はセンスは知識量によって磨くことができるし、言語化もできるといいます。さらっと読めるけど、なかなか奥が深い1冊。「センスがない」と嘆く前に、まずは圧倒的な知識量をつけてみようという気持ちにさせられました。
模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書
▼聴き放題 対象
ベストセラー『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN』著者、気鋭の戦略デザイナーが教える「クリエイティブの教科書」。本書では、クリエイティブを模倣(まねる)→想像(えがく)→創造(つくる)の3つのステップに分解し、「まね」から始めることで、知識ゼロ、あるいはセンスに自信がないという人にもやさしく、実践しやすい本を目指しました。
NFTやweb3など、「クリエイター経済」がますます加速し、過去の成功例が役に立たなくなっている「答えのない時代」を、豊かに楽しく生きるヒントが満載!
著者自身がそうであったように、デザインやクリエイティブに苦手意識を持つ人にこそ読んでほしい1冊です。
「センスがない」とお嘆きのあなた。いきなりつくり出すのではなく、まずは好きな作品をどんどん「模倣」してみませんか?デザインやクリエイティブに興味はあるけど、苦手だという人は読んで損のない1冊。
ストーリーとしての競争戦略
▼聴き放題 対象外
2011年ビジネス書大賞受賞! 500ページ超という本格経営書でありながら、異例の12万部を突破したベストセラー!“戦略の神髄は 思わず人に話したくなるような 面白いストーリーにある。”大きな成功を収め、その成功を持続している企業は、戦略が流れと動きを持った「ストーリー」として組み立てられている。本書では、多くの企業事例をもとに「ストーリー」という視点から、究極の競争優位をもたらす論理を解明していく。

会社で戦略をつくっていく立場にある。
小さくても自分でビジネスを経営している。
- 「持続的な競争優位」を作り出すためには、単純なベストプラクティスの寄せ集めではいけない。
- それらが相互作用しあって描き出される、イキイキとしたストーリーでなければならない。(そのストーリー全体は他からは簡単に真似されない=持続的な競争優位となる)
というのが超ざっくりした要約。
出てくるのはスターバックスや、マブチモーター、アマゾンなど大企業の事例が多め。しかし、小さなビジネスであってもそこに「戦略」の視点が少しでも必要な限り、読んで損はない本だと感じました。
初版は2010年(10年以上前の本)であるにもかかわらず、いまだに読まれ続けていることからも、その内容が本質をとらえていることが伺えます。
注意点としては「図解が多めでAudible向きではない」という意見がみられることです。たしかに図はありますが、個人的には図をそこまで見なくても理解できるかなぁという感想。
紙の書籍だと500ページを超える大著ですが、その内容の面白さわかりやすさも相まって、オーディブルなら割と負担なく読めるはず…。
世界インフレの謎
▼聴き放題 対象
なぜ世界は突如として物価高の波に飲み込まれたのか?ウクライナの戦争はその原因ではないことは、データがはっきりと示している。
では”真犯人”は……? 元日銀マンの物価理論トップランナー、異例のヒット『物価とは何か』の著者が、問題の核心を徹底考察する緊急出版!
だれもが影響を受けているインフレ。コロナ禍やウクライナの戦争を頭に浮かべ、なんとなく「このご時世だから」みたいに、ぼんやりと理解している人も多いかと思います。この本は私たちに身近な物価やインフレをテーマに、経済への解像度を上げられる1冊です。
予想どおりに不合理
▼聴き放題 対象外

「現金は盗まないが鉛筆なら平気で失敬する」「頼まれごとならがんばるが安い報酬ではやる気が失せる」「同じプラセボ薬でも高額なほうが効く」――。人間は、どこまでも滑稽で「不合理」。でも、そんな人間の行動を「予想」することができれば、長続きしなかったダイエットに成功するかもしれないし、次なる大ヒット商品を生み出せるかもしれない! 行動経済学ブームに火をつけたベストセラー。
「行動経済学」を有名にした名著。
- 従来の経済学は「人間は理性的で合理的な判断をする」という前提があるが、実は私たちは全然合理的な判断ができない
- しかもそれは、ただ不合理なだけではなく、不合理性はいつも同じパターンで起こる(予想通りに不合理)
ではどんなふうに私たちは不合理な行動をとってしまうのか?悪用厳禁!聴けば世の中の見方が変わる1冊。
なお「行動経済学」のほかの本は聴き放題で聴けます。
▼聴き放題 対象
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3. 「政治学・社会科学」のおすすめ
飲茶の「最強!」のニーチェ
▼聴き放題 対象
不条理な世界でも人生を肯定して楽しみながら生きるとは?仕事では失敗続き。彼氏との仲もうまくいかない。自分の人生、本当にこれでよかったのか?そんな悩みを抱える「アキホ」は「飲茶先生」に助けを求めますが……
「ニーチェを学ぶと常識が打ち砕かれて絶望する」!?「だからこそ前向きな生き方が身につく」!?「神は死んだ」「奴隷道徳」「力への意志」「永劫回帰」――インパクトの強い哲学用語で知られるニーチェ。
しかし、それらはただ語感がカッコいいだけではなく、現代人の生き方指南や人生論に直結する内容でもあるのです。
明日役立つ人生哲学、ニーチェ入門書の決定版!
誰もが名前は耳にしたことのある哲学者ニーチェ。社会の“あるべき”や常識”といったものに悩まされている人は、ニーチェの哲学はきっと響くでしょう。特にこの本は、哲学はまったくかじったことがないという人でも挫折することなく楽しく学べます。
これからの世界をつくる仲間たちへ
▼聴き放題 対象
コンピュータが人間を凌駕し、仕事を奪う時代が来た。その時、コンピュータに使われる側になるのか、あるいは「使う側」になれるのか。日本が誇る異才・落合陽一氏が、若者たちに新しい時代で生き残る術を伝えます。
いろんな絵を一瞬で描いてくれるAIや、ナチュラルな言葉で知りたい情報をなんでも返してくれる対話型 bot ChatGPTなど、AIの発展が目まぐるしい昨今。そのような環境下で、どのように生きていけばいいのかわからなくなってきている人もたくさんいるはず…。
この本はそんなあなたにおすすめの1冊です。落合さんの言うような生き方ができる人は、やはり才能のある一握りのような気もしますが、シンギュラリティ4も現実味を帯びてきた今、一読の価値はあると思います。
現代思想入門
▼聴き放題 対象
人生を変える哲学が、ここにある――。
現代思想の真髄をかつてない仕方で書き尽くした、「入門書」の決定版。
- 仕事やSNSなどで何をやっても他人に批判される…。
- コンプライアンスにガチガチに固められて、どこか息苦しい…。
そんなことを少しでも思っている人に刺さる1冊。哲学系の本ですが、初心者でもかなりわかりやすくは書いてくれていると思います。おすすめ。
池上彰の世界の見方 ロシア
▼聴き放題 対象
池上彰が、謎の多い国ロシアの実像を「プーチン大統領」「社会主義国家」「東西冷戦とソ連崩壊」「北方領土問題」「国際紛争への介入」「エネルギー資源と外交政策」という6つのテーマから、独自に解説。
ロシアがウクライナと戦争中の今だからこそ読むべき1冊。池上彰さんが中高生向けに実際におこなった授業をもとに書かれているので、とてもわかりやすくロシアのことを学べます。
史上最強の哲学入門
▼聴き放題 対象
最高の真理を求めた男たちの熱き闘い!
ソクラテス・デカルト・ニーチェ・サルトル……さらなる高みを目指し、知を闘わせてきた31人の哲学者たちの論が激突。まさに「史上最強」の哲学入門書!

「哲学」って興味はあるけれども、ハードルが高くて…。
そんなあなたにピッタリなのが、飲茶さんの『史上最強の哲学入門』です。31人もの哲学者の思想をおもしろおかしく、そしてわかりやすく、ポイントをしぼって解説してくれるのが飲茶流。
もちろんこの本だけで、その哲学者をわかった気になるのは違うと思うのですが、それでも「哲学」に触れるきっかけとして最適です。
自省録
▼聴き放題 対象
あたかも一万年も生きるかのように行動するな。生きているうちに、許されている間に、善き人たれ──ローマ皇帝でストア派の哲人マルクス・アウレーリウス(121-180)。多端な公務に東奔西走しつつ、透徹した目で自らを内省した記録は、古来、数知れぬ人々の心の糧となってきた。神谷美恵子の清冽な訳文に、新たな補注を加えた。
2,000年近く前に書かれ、数多くの哲学者や政治家たちの座右の書として愛読されてきた名著of名著。人生でぶち当たる困難に効く至極の名言に、あなたも痺れること間違いなし!
ただ朗読の途中に「注」が読まれるのですが、それによって聴きづらくなってしまっているのが非常にもったいない。特に第1巻は「注」が多いので、気になる人は第2章から聴くことをおすすめします。
「注」が読まれるのがやっぱり気になる、内容が少し難しいかも…と思う人は、超訳版をお試しください。
その悩み、哲学者がすでに答えを出しています
▼聴き放題 対象
「将来が不安」「お金がほしい」「死ぬのが怖い」
これらの現代人の悩みははるか昔から私たちを苦しめていた人類共通の悩みです。
であるならば、哲学者たちはこれらの悩みに答えを出しているはずです。
平易な言葉で哲学を学べて、あなたの悩みが解決する1冊です。

いろんな哲学者の考え方を、幅広く知りたい。
哲学が現実の社会や、自分たちの生き方にどのように役立つのか知りたい。
哲学って日常とは関係ない「机上の空論」だとなんとなく感じている人も多いのではないでしょうか?しかし、実はまったくそんなことはありません。哲学者だってただの人間。私たちと同じような悩みを抱え、それに一生懸命答えを出そうとしてきたのです。
この本では、実に26人の哲学者が、
- お金持ちになりたい
- 自分の顔が醜い
- 他人から認められたい。チヤホヤされたい
- 嫌いな上司がいる。上司とうまくいっていない
- 重い病気にかかっている
などといった、私たちが抱えがちな悩みに答えてくれます。「哲学って自分自身の生活に役立つんだ!」と、哲学がちょっと身近に感じられる1冊です。
反応しない練習
▼聴き放題 対象
ブッダは実は「超クール」――毎日、ムダな「反応」をしていませんか?
草薙龍瞬が自身の声でお届けする『反応しない練習』。
悩みは「消す」ことができる。そしてそれには「方法」がある――
ブッダの「超合理的で、超シンプル」な教えを日常生活に活かすには?
注目の“独立派”出家僧が原始仏教からひもとく“役に立つ仏教”。
オーディオブックだけの特別メッセージを収録!

・いつも生活に追われていて、心に余裕がない…
・今の仕事に満足していない。この先を考えると、不安…
・イヤなことや失敗が重なって、落ち込んでいる…
・苦手な人がいて、人間関係でストレスを感じている…
私たちが生きる上での本質的な悩みの数々…。それらを一気に解決するために書かれたのが『反応しない練習』です。「なんでも悩みを解決してくれるだなんて、そんな都合のいいことあるの?」と思われるかもしれません。
しかしそれが実現できるのは、この本が2500年以上の歴史を耐え抜いてきた、仏教の「すべては刺激に対するあなたの反応で決まっている」という根本原理にまで遡っているから。しかも、それがとにかくわかりやすく説かれているのがこの本のすごいところ。
著者の草薙 龍瞬(くさなぎりゅうしゅん)さん自身が、優しい語り口で読み聞かせてくれるのもオーディブルならではのおすすめポイントです。
地球の未来のために僕が決断したこと 気候大災害は防げる
▼聴き放題 対象外
暴風雨、高潮、干魃、感染症の拡大…….気候大災害が今世紀中に奪う命の数は、COVID-19の5倍にものぼる。人命を奪い、経済を後退させる気候の惨劇を避けるためになにができるのか。その答えを探すため、ビル・ゲイツは科学、経済、政治の専門家と協力し、気候変動を解決するためのブレークスルーを探し求め、来るべき世界の姿を思い描いてきた。
10年にわたるその取り組みは、あらゆる人が科学文明のもたらす豊かさを享受できる「本当に持続可能な世界」を指し示している。今なお世界の最先端をリードするテクノロジーの巨人が、我々が歩むべき前進の道を提示する。

気候変動・温暖化の問題はもちろん聞いたことあるけど、実際どれくらい深刻なのか、これからどうしていけばよいかわからない。
そんなあなたに、ぜひ読んでいただきたい名著。
現状では年間510億トンもの温室効果ガスが排出されているといいます。この本では、その排出量をゼロにするためのビル・ゲイツの考察が示されるのですが、それがとても論理的&初学者でもわかりやすい!
彼は、年間510億トンの内訳を以下の5つの分野にわけます。
それぞれの分野に対して、テクノロジー・ビジネス・政治、科学的な知識、先進国と途上国それぞれ国の状況etc…も加味しながらスマートに論が展開されていくのは圧巻。
現代を生きるすべての人が知るべき事実が、ギュギュッと詰まった1冊です。
4. 「歴史」のおすすめ
サピエンス全史
▼聴き放題 対象
国家、貨幣、企業……虚構が他人との協力を可能にし、文明をもたらした! ではその文明は人類を幸福にしたのだろうか? 現代世界を鋭くえぐる、50カ国以上で刊行の世界的ベストセラー!

せっかく読書するなら、ビジネス書だけでなく本格的な教養書にも挑戦してみたい…
そんなあなたに最初の1冊としてピッタリなのが『サピエンス全史』です。
この本は1200万部を超える世界的大ベストセラーなのですが、いざ手に取ると分厚いし難しいしで、挫折する人も少なくありません。そんな分厚い本でも「聴く読書」なら、知らぬ間に読めて(聴けて)しまうのがオーディブルのすごいところ。
歴史だけでなく生物学や科学など、さまざまな学問分野の知見を駆使しながら、「私たち(ホモ・サピエンス)はどこからきたのか」という壮大なスケールの歴史観を解き明かしてくれます。
上巻では、数多くいた人類種の中でなぜホモ・サピエンスだけが地球を制圧できたのかを約7万年前の「認知革命」という考え方を用いて解説されるのが一番の見どころ。
さらに「農業革命」や「貨幣」など、サピエンスの生活を一変させることとなった発明についても説かれます。
ホモ・デウス : テクノロジーとサピエンスの未来
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我々は不死と幸福、神性をめざし、ホモ・デウス(神のヒト)へと自らをアップグレードする。そのとき、格差は想像を絶するものとなる。50言語以上に翻訳され、750万部突破の世界的ベストセラー!
『サピエンス全史』と同じく、ユヴァル・ノア・ハラリ氏の著作。『サピエンス全史』が人類の“過去”がテーマだとしたら、『ホモ・デウス』は人類の“未来”がテーマ。
タイトルの『ホモ・デウス』は「ホモ=ヒト」「デウス=神」から成る「神のヒト」という造語。つまり人間は、不死を目指し、絶え間ない幸福を追求する「神」へと進化していくというのです。
- 人間に自由意志などなく、他の生命同様ただのアルゴリズムにすぎない?
- 「人間至上主義」の次は「データ至上主義」?データにすべてを決めてもらう時代が、すぐそこまで来ている?
- AIなど知能の高いアルゴリズムが発達すれば、多くの人間は“無用者階級”に?
- 一部の人類(ホモ・サピエンス)だけがアップデートされた「ホモ・デウス」となり、その他大勢は家畜化される?
ちなみに『ホモ・デウス』は、上巻はなかなか核心に入っていかず、モヤモヤするかもしれません。思い切って下巻の9章くらいから聴いた方が、むしろ挫折しないかと…。
そのうえで、改めて上巻に戻ることで、なぜ宗教やアルゴリズムや家畜の話をするのか…というあたりがわかりやすくなると感じます。
5. 「小説(フィクション)」のおすすめ
池井戸潤作品
ハヤブサ消防団
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東京から父の郷里・ハヤブサ地区に移住した売れない作家の三馬太郎。 田舎暮らしを楽しむはずが、地元の消防団入りした彼を待ち受けていたのは連続放火事件だった。 息もつかせぬ展開の、池井戸潤まさかの“田園”ミステリ!?
池井戸潤最新作が、書籍と同日にAudible版も配信スタート。というわけで早速聴きましたが、今までの池井戸潤作品にはない作風で楽しんで聴けました。
カルト宗教が1つのテーマになっているのもタイムリーであり、ラストは少し切ない気持ちにもなる。おすすめです。
陸王
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勝利を、信じろ。
埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、足袋作り百年の老舗。日々資金繰りに頭を悩ませる宮沢社長は、足袋製造の技術を生かしたランニングシューズの開発を思いつく。伝統と情熱、そして仲間との強い結びつきで、こはぜ屋は一世一代の大勝負に打って出る! ドラマ化(TBS日曜劇場 主演:役所広司)でも話題を呼んだ、感動の物語。
池井戸潤先生の代表作の1つ『陸王』は、聴いて絶対に損しない傑作。
細かくはネタバレになってしまうので控えますが…飯山顧問の仕事への執念、こはぜ屋の買収話の展開などなど、名言連発。考えさせられるところも多い作品です。
(クライマックス直前、茂木選手のセリフ。ストーリーを追っていくと、かなりグッときます)
「今のこはぜ屋さんは、いってみれば2年前のオレと同じなんです。ピンチで困り果て、必死で這い上がろうともがき苦しんでいる。もし、それを理由にオレがこのシューズを履かなかったら、それはオレが苦しい時に背を向けた連中と、自分が同じことをすることになる。オレはそうしたくない。オレは自分が信じようとしたものを、ずっと信じていたい。
もしこのシューズを履かなかったら、それは自分自身を裏切ることになってしまうんです」
『陸王』池井戸潤 著
そして、ナレーターの高川 裕也さんがほんっっとうに上手い!一人で何役も演じ分けて、ラジオドラマそのもの。再生時間も16時間以上。聞き応えも抜群です。特にオススメできる、オーディブルで絶対に聞いて欲しい作品。
↓ドラマ版『陸王』もオススメ。ただ原作に結構忠実なので、まずは原作からぜひ楽しんでもらいたい。プライム会員なら無料で見れます。
鉄の骨
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中堅ゼネコンの若手、富島平太が異動した先は、“談合課”と揶揄される、大口公共事業の受注部署だった。
恋人の萌との関係もぎくしゃくし、悩みはつきない平太。技術力を武器に、真正面から地下鉄工事の入札に挑もうとする平太らの前に、「談合」の壁が立ちはだかる。
組織に殉じるか、正義を信じるか。吉川英治文学新人賞に輝いた白熱の人間ドラマ!
『鉄の骨』で描かれるのは多くの人が知らないであろう「談合」の世界。主人公である富島平太と彼の上司たち、建設業界の影のフィクサー三橋など登場人物が魅力的な作品です。
くわえて注目したいのが、富島の恋人、萌の悪女っぷり(笑)すれ違っていく恋の行方も気になりすぎて、長めの作品ではあるのですがあっという間に聴いてしまうことでしょう。
空飛ぶタイヤ
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走行中のトレーラーのタイヤが外れ歩行者の母子を直撃した。車両の製造元であるホープ自動車が出した結論は、「運送会社の整備不良」。納得できない運送会社社長・赤松徳郎は、真相を追及しようとする。赤松の前を塞ぐ大企業の論理。家族も周囲から孤立し、会社の経営も危機的状況に陥るが……!? 本作映画に出演の俳優・高川裕也さんによる朗読版!
三菱自動車リコール隠しという、現実の事件が題材となっている傑作小説ですが…とっても面白かった!総再生時間20時間の大作ですが、その分作品としても非常に厚みがあります。
登場人物の描写もとても緻密。主人公に感情移入もできるし、敵役もとことん憎くなることでしょう。
作品のよさを、高川さんの朗読がさらに引き立てます。オーディブルでこそ聴く価値あり。
七つの会議
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きっかけはパワハラだった。万年係長がエリート課長を社内委員会に訴える。しかし役員会が下したのは、不可解な人事。二人に何かあったのか。この会社には何が起きているのか――。
夢は捨てろ。会社のために、魂を売れ。”働くこと”の意味に迫る、傑作クライム・ノベル!

顧客のことを考えずに、自社の利益しか考えない会社の方針に嫌気が差している…
ちょっとでもそんなことを思っていたら絶対にハマるのが、傑作『七つの会議』です。舞台となる東京建電もその親会社のゼノックスもとにかく腐敗しまくっており、「この件、隠蔽する」「この会議に、議事録はない!」といった“逆名言”が満載。
映画化もされているのですが、原作は少し違うので映画を見た人でも十分楽しめること間違いありません。
あと、ナレーターの平川 正三さんの朗読がとにかくスゴくて感動を覚えるレベル。それはもう、単なる「朗読」にとどまらず、ラジオドラマ、あるいはもはや別個の作品といってよいでしょう。「オーディオブックとして聴く価値のある作品」へと、見事に昇華されています。
下町ロケット
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研究者の道をあきらめ、家業の町工場を継いだ佃航平は、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。創業以来のピンチに、巨大企業・帝国重工が近寄ってきた。特許を売れば、窮地を脱することができる。だがその技術には、佃の夢が詰まっていた――。男たちの矜持が激突する感動のエンターテインメント巨編。第145回直木賞受賞作。
直木賞も受賞した、いわずもがなの池井戸潤代表作。下町の小さな町工場が、数多くのピンチを乗り越えて、ロケット開発へと参画していく物語。
とっても面白いですが、すでにドラマに観ている人はもしかしたら物足りなさを感じるかもしれません。ドラマ未視聴の人は大満足間違いありませんので、ぜひ聴いてみてください!
下町ロケット ゴースト
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帝国重工の業績悪化や番頭・殿村の父の大病など、佃製作所は予期せぬトラブルによりまたしても窮地に陥っていく。そんな中、社長・佃航平が下した意外な決断とは……? 宇宙(そら)から大地へ。いま、新たな戦いの幕が上がる――!
ドラマも見ていてストーリーは知っていましたが、個人的には1・2作目よりも断然面白かったです。中盤以降、悪徳弁護士をやっつける展開は痛快の極み。
3作目『ゴースト』は4作目『ヤタガラス』の上巻のポジションですので、必ずセットでお楽しみください。
半沢直樹2 オレたち花のバブル組
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銀行本店営業部に異動した半沢直樹が押しつけられたのは、巨大損失を出した老舗ホテルの再建という頭取命令だった。銀行内の見えざる敵、金融庁検査官・黒崎との対決、出向先での執拗ないびり。やられたらやり返す。泣き寝入りはしない。その流儀を貫く半沢は、次々に襲いかかる逆境をどう切り抜けるのか――? 大ヒットドラマ「半沢直樹」原作!!
ドラマ『半沢直樹』シーズン1の伊勢島ホテル編の原作ですが、これが予想以上の名作で驚きました。
なんといっても、半沢の同期の近藤がもうひとりの主役。名言連発です。
「人生は変えられる。だがそれには勇気がいる。いまのあんたはいじけたサラリーマン根性丸出しの、見苦しいオヤジだ。ノーに比べたら、イエスは何倍も簡単なんだ。だけどな、オレたちサラリーマンがイエスとしかいえなくなっちまったとき、仕事は無味乾燥なものになっちまうんだよ」
『半沢直樹2 オレたち花のバブル組』より
大和田常務、黒崎検査官などお馴染みのキャラもこの回で登場。『半沢直樹』の原作にチャレンジするなら、まずはこの作品と最新作の『アルルカンと道化師』がオススメです。
半沢直樹 アルルカンと道化師
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東京中央銀行大阪西支店の融資課長、半沢直樹のもとにある案件が持ち込まれる。
大手IT企業ジャッカルが、業績低迷中の美術系出版社・仙波工藝社を買収したいというのだ。大阪営業本部による強引な買収工作に抵抗する半沢だったが、やがて背後にひそむ秘密の存在に気づく。
有名な絵に隠された「謎」を解いたとき、半沢がたどりついた驚愕の真実とはーー!? 半沢直樹シリーズ待望の最新作!!
半沢直樹シリーズの最新作『半沢直樹 アルルカンと道化師』は、時系列でいうと『半沢直樹1 オレたちバブル入行組』のさらに前にまで戻ります。
半沢直樹がまだ東京中央銀行大阪西支店の融資課長だったときの物語なので、国家権力と立ち向かった前作を思うとスケールはそこまで大きくありません。
しかしスケールダウンしたことで、単なる陰謀や策略的な話にとどまらず、登場人物の人間模様がゆたかに描写されるのがその魅力。とくに、物語のキーパーソンとなる画家たちの友情に、グッと込み上げてくるものがありました。
伊坂幸太郎作品
ペッパーズ・ゴースト
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少しだけ不思議な力を持つ、中学校の国語教師・檀(だん)と、女子生徒の書いている風変わりな小説原稿。
生徒の些細な校則違反をきっかけに、檀先生は思わぬ出来事に巻き込まれていく。
伊坂作品の魅力が惜しげもなくすべて詰めこまれた、作家生活20年超の集大成!
「井坂ワールド全開」「集大成」との触れ込みが評判のこちらの作品。
私自身は伊坂作品は『重力ピエロ』以外は読んだことなく、いまいち何が“井坂ワールド”かはわからないまま読み進めましたが、いやー面白かった!(個人的には『重力ピエロ』より好き)
最初はなにがなんだかわからないまま話は進んでいくのだけれど、それが少しずつ一点に集結していく伏線&回収のストーリー展開がすごい。
作中の1つのテーマであるニーチェ思想を学んだあと、またぜひ読み返してみたいとも思いました。朗読も上手ですし、楽しめること間違いなし。自信をもっておすすめします。
グラスホッパー
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復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。
どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。
それぞれの思惑のもとに――「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!
殺し屋シリーズ”最初の作品。これぞ極上のエンタメ小説!という感じで、とてもおもしろかったです。バラバラだった伏線が一つにつながっていくのがとても気持ちいい。
マリアビートル
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酒浸りの元殺し屋「木村」。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」「檸檬」。運の悪い殺し屋「七尾」。物騒な奴らを乗せた東北新幹線は疾走する! 『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。
なかなかの長編かつ、場面のほとんどが新幹線の列車内なのだけれども、展開がすごすぎてあっという間に聴けてしまう傑作小説。個人的には殺し屋シリーズ1作目の『グラスホッパー』よりも好きです。
殺し屋シリーズはところどころ前作のキャラが出てくることがありますが、物語の核心にはほとんど関係ないので、ぶっちゃけどこから読んでもOK。(前作を知っておいた方がベターではあるかもだけれども)
AX
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最強の殺し屋は——恐妻家。
物騒な奴がまた現れた! 物語の新たな可能性を切り開く、エンタテインメント小説の最高峰!
殺し屋シリーズの第3弾。前作までとは全然テイストが変わって、井坂作品の“懐の深さ”のようなものを感じさせられます。ミステリーなはずなのに、私はすごく感動しました。特に子どもがいる人は、グッと込み上げてくるものがあるはずです…。超おすすめ。
死神の精度
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1、CDショップに入りびたり、 2、苗字が町や市の名前であり、 3、受け答えが微妙にずれていて、 4、素手で他人に触ろうとしない。 ――そんな人物が身近に現れたら、それは死神かもしれません。1週間の調査ののち、その人間の死に〈可〉の判断をくだせば、翌8日目には死が実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う6つの人生。
死神が主人公の6つの短編集。金城武さん主演で映画化もされており、伊坂幸太郎作品のなかでもファンの多い作品の1つ。「死」がテーマではあるものの、決して重い物語ではありません。
どの短編も面白かったですが「恋愛で死神」と「死神対老女」が個人的にはよかったです。
カズオ・イシグロ作品
日の名残り
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〔ブッカー賞受賞〕短い旅に出た執事が美しい田園風景のなか古き時代を回想する。長年仕えた卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された外交会議の数々。遠い思い出は輝きながら胸のなかで生きる。失われゆく伝統的英国を描く英国最高の文学賞受賞作。
2017年ノーベル文学賞を受賞した、カズオ・イシグロ氏。彼の1989年の作品で、英語圏最高の文学賞とされるブッカー賞を受賞したのが『日の名残り』です。
この本はスティーブンスという真面目な執事の一人語りでストーリーが進むのですが、文学に素養のない筆者にとっては、正直言って最初はやや退屈でした。
しかしこの“一人語り”のスタイルに慣れてきたら、あとはこっちのもの。気づけばこの作品の虜となってしまうことでしょう。
以下は、心に響いたスティーブンスの一言。
あのときああすれば人生の方向が変わっていたかもしれない ーー そう思うことはありましょう。しかし、それをいつまで思い悩んでいても意味のないことです。
私どものような人間は、何か真に価値あるもののために微力を尽くそうと願い、それを試みるだけで十分であるような気がいたします。
そのような試みに人生の多くを犠牲にする覚悟があり、その覚悟を実践したとすれば、結果はどうであれ、そのこと自体がみずからに誇りと満足を覚えてよい十分な理由となりましょう。
『日の名残り』カズオ・イシグロ著
ラストシーンは美しく、そしてどこまでも生真面目なスティーブンスの人間性に思わずクスリと笑ってしまう。田辺さんの朗読も耳に心地よく、オーディブルでこそ聴く価値のある一冊です。
クララとお日さま
▼聴き放題 対象外
ノーベル文学賞受賞第一作カズオ・イシグロ最新作、2021年3月2日(火)世界同時発売! AIロボットと少女との友情を描く感動作。
『クララとお日さま』は、AF(Artificial Friend:人工親友)のクララが語り手の物語。AFというのはAIロボットで、人間(主に子ども)へと尽くし、孤独を感じさせないようにするのがミッション。
そんなAFクララと、人間の女の子ジョジーとの“友情の物語”といえば聞こえはよいですが、始まりからしてどこか不穏な空気が…
どこに向かっていくのか?救いはあるのか?とかなり後半まで不安になりました。(とにかく、途中で怖くなっても、なんとか最後まで聞いてほしい)
それもそのはず、人間の登場人物たちはみな、人間であるがゆえの闇、身勝手さ、醜さを抱えています。
一方のクララはそんな人間たちに振り回されながらも、AIゆえにどこまでも純粋に、献身的にジョジーに尽くそうとするのです。
その無垢なクララのあり方が、私たちの心をぐらんぐらん揺さぶります。
そして物語のラストは、美しく、たしかに感動もするのですが…けれどもどこか寂しい…。決して難しい物語ではありませんが、たくさんの問題提起や、メッセージの詰まった作品です。
ナレーターの近藤 唯さんは有名な声優さんですが、朗読が抜群に素晴らしく、オーディブルでこそ聴く価値あり。
わたしを離さないで
▼聴き放題 対象外

介護人キャシーは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設へールシャムの親友たちも提供者だった。彼女は、施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度……。ブッカー賞作家の新たなる傑作。
この作品は傑作です。しかしながら、軽い気持ちで読み進めると想像以上にヤケドします(笑)
なにを書いてもネタバレになってしまうのでなかなかコメントしづらいのですが、自分は読了直後のショックが大きく、すぐには立ち直れませんでした…。
それだけ深く重く、私たちに心に突き刺さってくる作品。
同じカズオ・イシグロ作品でも、素朴な感動を味わいたい人は『日の名残り』や『クララとお日さま』から始めるのがオススメ。
『わたしを離さないで』はなかなかの長編ですので、内容もふくめると、自分自身オーディブルで聴かないと挫折していたと思います。
上月 麻未さんの朗読はすばらしいですし、ぜひチャレンジしてみたい!という人は、ぜひオーディブルで聞いてみてください。間違いなく触れる価値のある作品です。
吉田修一作品
国宝
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俺たちは踊れる。だからもっと美しい世界に立たせてくれ!
極道と梨園。生い立ちも才能も違う若き二人の役者が、芸の道に青春を捧げていく。
作家生活20周年記念作品として放つ渾身の大作。
極道の家に生まれた喜久雄(きくお)が、歌舞伎の名家の養子になり、芸の道を極めていく物語。どんな困難が降りかかっても、何度でも立ち上がる姿に感動を覚えます。
主人公に限らず、一人一人の登場人物がステキで、生き様がとてもつもなくかっこよいのもこの作品の魅力。
さらにすごいのが、この作品を朗読しているのが、歌舞伎役者の尾上菊之助さんだということ。実際に、目の前で歌舞伎が演じられているような臨場感を味わうことができ、その世界に引き込まれます。
Audibleでこそ聴く価値のある文句なしの傑作です。
悪人
▼聴き放題 対象
なぜ、もっと早くに出会わなかったのだろう――九州地方に珍しく雪が降った夜、ひとりの土木作業員が、保険外交員の女性を殺害してしまう。そして、出会い系サイトで知り合った女性と逃避行に及ぶ。残された家族や友人たちの思い、そして、揺れ動く二人の純愛劇。一つの事件の背景にある、様々な関係者たちの感情を静謐な筆致で描いた渾身の傑作長編。
吉田修一の代表作。「だれが本当の“悪人”なのか?」というキャッチフレーズで、妻夫木聡さん深津絵里さん主演で映画化もされました。
罪を犯した犯人は“悪人”なのでしょうが、その裏にはさまざまな“悪”の連鎖のようなものが渦巻いていて、なにかのきっかけでそれが1つの犯罪行為として芽を出す部分があるでしょう。
この作品では、1つの殺人事件の裏にある“悪”の連鎖・人間模様が、巧みな表現力で描かれます。舞台は九州北部なのですが、福岡出身の俳優の田中 麗奈さん、中村 蒼さんがナレーター。彼らの自然な方言も印象的でした。
路
▼聴き放題 対象
1999年、台湾に日本の新幹線が走ることになり、入社4年目の商社員、多田春香は現地への出向が決まった。春香には忘れられない思い出があった。台湾を旅した学生時代、よく知らないまま一日を一緒に過ごした青年がいた。連絡先をなくし、それ以後ずっと会えないままだった……。
台湾と日本の仕事のやり方の違いに翻弄される日本人商社員、車輛工場の建設をグアバ畑の中から眺めていた台湾人学生、台湾で生まれ育ち終戦後に日本に帰ってきた日本人老人、そして日本に留学し建築士として日本で働く台湾人青年。
それぞれをめぐる深いドラマが台湾新幹線の着工から開業までの大きなプロジェクトに絡んでゆく。政治では問題を抱えていても、日本と台湾の間にしっかりと育まれた個人の絆を、台湾の風土とともに色鮮やかに描く渾身の力作。
NHKでドラマ化もされている作品。台湾新幹線プロジェクトを軸にしつつ、台湾人と日本人とのあたたかい人間模様が描かれます。台湾の情景が目の前に浮かんでくるようで、読了後はきっと台湾に行きたくなるでしょう。
宮部みゆき作品
ソロモンの偽証
▼聴き放題 対象
クリスマス未明、一人の中学生が転落死した。柏木卓也、14歳。彼はなぜ死んだのか。殺人か、自殺か。謎の死への疑念が広がる中、“同級生の犯行”を告発する手紙が関係者に届く。さらに、過剰報道によって学校、保護者の混乱は極まり、犯人捜しが公然と始まった――。ひとつの死をきっかけに膨れ上がる人々の悪意。それに抗し、真実を求める生徒たちを描いた、現代ミステリーの最高峰。
全6巻、文庫版の総ページ数3,199。オーディブル版の総再生時間およそ79時間の大作。長かったですが、最後まで読んだ甲斐がありました。
ナレーターの羽飼まりさんの朗読も臨場感があって素晴らしかったです。書籍だと挫折しそうな長さですが、オーディブルだとスルスル聞いてしまうこと間違いなし!全力でおすすめします。
火車
▼聴き放題 対象
休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作を俳優の三浦友和が朗読。
ヒリヒリと緊張感のある展開&描写にただただ痺れました。 ここまで物語に没入したのも、これまで読んだ小説の中で一、二を争います。俳優の三浦友和さんの朗読もすばらしく、絶対に聞いてほしい傑作小説。
平野啓一郎作品
本心
▼聴き放題 対象
愛する人の本当の心を、あなたは知っていますか?ロスジェネ世代に生まれ、シングルマザーとして生きてきた母が、生涯隠し続けた事実とは──急逝した母を、AI/VR技術で再生させた青年が経験する魂の遍歴。
格差問題、VR、死の自己決定性(安楽死)などがテーマの、2040年代が舞台の近未来小説。それだけ聞くと重く思えるかもしれませんが、割とさらりと聴けるさわやかな作品だと感じました。
また著者の提唱する「分人主義6」が哲学的な主題として貫かれているそう…。
(初読でそうした哲学的なテーマまで、100パーセント読み解くのは自分は難しかったです)
参考:平野啓一郎『本心』ロングインタビュー!「強調したかったのは、愛する人が他者であるということはどういうことなのかというテーマです」
娯楽として楽しむのもよし。何度か読み返して哲学的に思索する価値もある作品。
ある男
▼聴き放題 対象
弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。
宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。
ところがある日突然、「大祐」は、事故で命を落とす。悲しみにうちひしがれた一家に、「大祐」が全くの別人だという衝撃の事実がもたらされる……。
愛にとって過去とは何か? 人はなぜ人を愛するのか。幼少期に深い傷を負っても、人は愛にたどりつけるのか?
「ある男」の人生を探るうちに、過去を変えて生きる男たちの姿が浮かびあがる。
人間存在の根源と、この世界の真実に触れる文学作品。
しがらみを捨て“ちがう自分”になりたいときがあります。この本はその究極形。自分の過去や出自そのものを捨てるため、戸籍交換して別の自分になった“ある男”。
“ある男”が戸籍交換をしてまで捨てたかった過去は? 自分ならその過去を知って、それでも彼を愛せるだろうか?そんなことを考えさせられる作品。
村上 春樹作品
ねじまき鳥クロニクル
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ねじまき鳥が世界のねじを巻くことをやめたとき、平和な郊外住宅地は、底知れぬ闇の奥へと静かに傾斜を始める…。駅前のクリーニング店から意識の井戸の底まで、ねじのありかを求めて探索の年代記は開始される。
初めて読んだ村上春樹作品。なかなかに強烈なインパクトのある長編小説でした。
魅力的な登場人物や独創的なエピソードの数々にずんずん引き込まれすが、比喩表現が多すぎて難解な印象を受ける部分も。しかし、その奥深さがまた楽しさでもあり。
戦争や暴力、悪がテーマの1つになっており、著者の表現力も相まって、身の毛もよだつ描写も多数。そういうものが苦手な人は十分注意して読まれることをおすすめします。
辺境・近境
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久しぶりにリュックを肩にかけた。「うん、これだよ、この感じなんだ」めざすはモンゴル草原、北米横断、砂埃舞うメキシコの町……。NY郊外の超豪華コッテージに圧倒され、無人の島・からす島では虫の大群の大襲撃! 旅の最後は震災に見舞われた故郷・神戸。ご存じ、写真のエイゾー君と、讃岐のディープなうどん紀行には、安西水丸画伯も飛び入り、ムラカミの旅は続きます。
村上春樹さんのディープな旅の記録。氏の巧みな表現力も相まって、自分も遠くに旅しているような気分が味わえます。コロナ禍でなかなか旅行できない今だからこそ聴きたい1冊。
小説だとややとっつきにくさもある村上春樹さんですが、この本はすごく読みやすい。俳優永山瑛太さんのナイスボイスな朗読もGood。
その他作家の作品
汝、星のごとく
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その愛は、あまりにも切ない。 正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。 本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。
twitterのフォロワーさんが2022年心に残った作品として挙げられていたので気になっていた作品。登場人物が抱えるものがあまりにも重いのだけれども、描写が綺麗で、そのギャップに不思議な魅力を感じました。傑作です。
正体
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埼玉で二歳の子を含む一家三人を惨殺し、死刑判決を受けている少年死刑囚が脱獄した! 東京オリンピック施設の工事現場、スキー場の旅館の住み込みバイト、新興宗教の説教会、人手不足に喘ぐグループホーム……。様々な場所で潜伏生活を送りながら捜査の手を逃れ、必死に逃亡を続ける彼の目的は? その逃避行の日々とは? 映像化で話題沸騰の注目作!
こんなにも主人公に感情移入してしまったのは、初めての経験かもしれません。作品のテーマもそうですが、社会的に弱い人たちの描写もすさまじい。また1つ忘れられない作品に出会いました。
方舟
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9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か? 大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。 翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。 そんな矢先に殺人が起こった。 だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。 タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。
2022年販売直後から話題になっていた『方舟』が聴き放題に登場!ということで配信開始直後に聴いてみましたが、久々寝る間を惜しむくらいに一気に聞いてしまう作品でした。なかなか怖い物語ですが、ミステリー好きもそうでない人もぜひ聴いてほしい。超おすすめ。
告白
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「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。
湊 かなえさんのデビュー作にして、本屋大賞も受賞した超有名作。設定がガバガバだという批判もありますが、細かいところは置いておけば、十分楽しめる作品だと感じました。登場人物1人1人の主観によって語られていくのですが、同じ出来事でも全然とらえ方が異なっており、そうした違いが面白くもあり怖くもあり…。
#真相をお話しします
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家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生が、とある家族の異変に気がついて……(「惨者面談」)。不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。しかしそこへ「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る別の〈娘〉が現れたことから予想外の真実が明らかになる(「パンドラ」)。子供が4人しかいない島で、僕らはiPhoneを手に入れ「ゆーちゅーばー」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとびとがやけによそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)など、昨年「#拡散希望」が第74回日本推理作家協会賞を受賞。そして今年、第22回本格ミステリ大賞にノミネートされるなど、いま話題沸騰中の著者による、現代日本の〈いま〉とミステリの技巧が見事に融合した珠玉の5篇を収録。
不妊治療、リモート飲み会、YouTuber など、 “今” っぽいテーマを軸に話が展開されていく短編集。1つ1つはサクッと聞けるし、エンターテイメントとして気軽に楽しめる1冊。昨年もっとも売れたミステリー小説とのことで、2023年本屋大賞にもノミネートされています。
同志少女よ、敵を撃て
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独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵”とは?
2022年本屋大賞受賞の超話題作。第二次世界大戦時の、ロシアとドイツの戦争を描いた物語。物語の面白さもさることながら、狙撃シーンの臨場感が特にすごかったです。
硝子の塔の殺人
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雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、刑事、霊能力者、小説家、料理人など、一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。
この館で次々と惨劇が起こる。館の主人が毒殺され、ダイニングでは火事が起き血塗れの遺体が。さらに、血文字で記された十三年前の事件……。
謎を追うのは名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬。散りばめられた伏線、読者への挑戦状、圧倒的リーダビリティ、そして、驚愕のラスト。著者初の本格ミステリ長編、大本命!
『名探偵コナン』や『金田一少年の事件簿』にありそうな、名探偵が連続殺人事件の謎解きをしていくミステリー小説。なかなか長い作品ですが、登場人物のクセがクセになる&先の展開が気になりすぎて一気聴きしてしまいました。
八日目の蝉
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逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか……。東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。偽りの母子の先が見えない逃亡生活、そしてその後のふたりに光はきざすのか。心ゆさぶるラストまで息もつがせぬ傑作長編。第二回中央公論文芸賞受賞作。
映画化・ドラマ化もされており、ファンの多い傑作小説。評判に違わず、ストーリーに引き込まれ、最後まで一気聞きしてしまいました。女性や小さい子をもつ親にはより一層沁みるところがあると思います。かなり切ない物語なので、涙もろい人は号泣必須。
犯罪者
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白昼の駅前広場で4人が刺殺される通り魔事件が発生。犯人は逮捕されたが、ただひとり助かった青年・修司は搬送先の病院で奇妙な男から「逃げろ。あと10日生き延びれば助かる」と警告される。その直後、謎の暗殺者に襲撃される修司。なぜ自分は10日以内に殺されなければならないのか。はみだし刑事・相馬によって命を救われた修司は、相馬の友人で博覧強記の男・鑓水と3人で、暗殺者に追われながら事件の真相を追う。
上下巻あわせると37時間近くある長編小説。ヒリヒリと緊張感ある展開の連続に、3日ほどで一気に聴いてしまいました。ミステリー、サスペンス系小説が好きな人には絶対におすすめできる傑作小説。
▼続編の『幻夏』も名作。犯罪者を聴いた後に、あわせてどうぞ。
少年と犬
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家族のために犯罪に手を染めた男。拾った犬は男の守り神になった―男と犬。仲間割れを起こした窃盗団の男は、守り神の犬を連れて故国を目指す―泥棒と犬。壊れかけた夫婦は、その犬をそれぞれ別の名前で呼んでいた―夫婦と犬。体を売って男に貢ぐ女。どん底の人生で女に温もりを与えたのは犬だった―娼婦と犬。老猟師の死期を知っていたかのように、その犬はやってきた―老人と犬。震災のショックで心を閉ざした少年は、その犬を見て微笑んだ―少年と犬。犬を愛する人に贈る感涙作。
愚かな人間、不幸な人間を、1匹の犬が癒してくれる6つの短編集。犬好きの人には特におすすめで、ラストは涙なしに読めないかも…。
ザリガニの鳴くところ
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ノース・カロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアは湿地の小屋でたったひとり生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女のもとを去ってゆく。
以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく…
みずみずしい自然に抱かれて生きる少女の成長と不審死事件が絡み合い、思いもよらぬ結末へと物語が動き出す。全米500万部突破、感動と驚愕のベストセラー。
家族に捨てられた少女の成長物語であり、ミステリー小説であり、差別や環境破壊などがテーマの社会派作品でもあり…『ザリガニの鳴くところ』はいろんな角度から楽しめる、重厚な作品。
著者は動物学者なのですが、その専門知識や、美しい自然描写も見どころのひとつ。
主人公カイヤ、彼女をサポートする黒人夫婦のジャンピンとメイベル、少年テイトなど登場人物もとっても魅力的。後半一気に物語は加速していきますが、そこからは寸暇を惜しんで聴いてしまいました…。(ラストシーンはすごく衝撃)
再生時間17時間近くもあり、ナレーターも上手だし、聞き応えもバツグン。聴いて絶対に損はさせません。超オススメ!
プロジェクト・ヘイル・メアリー
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大ヒット映画「オデッセイ」のアンディ・ウィアー最新作。映画化決定!未知の物質によって太陽に異常が発生、地球が氷河期に突入しつつある世界。謎を解くべく宇宙へ飛び立った男は、ただ一人人類を救うミッションに挑む! 『火星の人』で火星でのサバイバルを描いたウィアーが、地球滅亡の危機を描く極限のエンターテインメント
宇宙船内での孤独と困難な課題に立ち向かう主人公の奮闘を追った、緊迫感あふれるSF小説。科学的なリアリティとキャラクターの魅力が絶妙に結びついており、宇宙探査の冒険を楽しみながらも感動する1冊。どうやって映画化されるのかも楽しみです。
推し、燃ゆ
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逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を“解釈“することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し——。
あなたには「推し」がいるでしょうか?もしあなた自身、生きがいとなるような「推し」がいるならば、きっとこの物語に共感できることでしょう。
これは必ずしもフィクションではなく、この物語の主人公のように「推し」によって生かされている人ってきっとたくさんいる。そんなことを感じさせてくれる作品でした。
モモ
▼聴き放題 対象
時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子モモのふしぎな物語。人間本来の生き方を忘れてしまっている現代の人々に〈時間〉の真の意味を問う、エンデの名作。
いわずもがなな児童文学の傑作。“子ども向け”だと言いつつ、めちゃめちゃ内容は深いので、大人が読んでも十分楽しめます。
“時間短縮”をしているはずなのに、逆にどんどん慌ただしくなっていると感じることはありませんか?「忙しく毎日を過ごすけれども、どこか満ち足りない…」この本は「時間とは」「ゆたかに生きるとは」などのテーマを考えるきっかけになるはず。
朗読は『名探偵コナン』のコナンや『忍たま乱太郎』の乱太郎の声優をされている高山みなみさん。聞いているとちょこちょこコナンが顔を出してくるのも面白かったです。
ハリー・ポッターと賢者の石
▼聴き放題 対象

ハリー・ポッターは孤児。意地悪な従兄にいじめられながら11歳の誕生日を迎えようとしたとき、ホグワーツ魔法学校からの入学許可証が届き、自分が魔法使いだと知る。キングズ・クロス駅、9と4分の3番線から紅色の汽車に乗り、ハリーは未知の世界へ。ハリーを待ち受けていたのは、夢と、冒険、友情、そして自分の生い立ちをめぐるミステリー。
ハリーはなぜ魔法界で知らぬものが無いほど有名なのか? 額の傷はなぜか? 自分でも気づかなかったハリーの魔法の力が次々と引き出されてゆく。そして邪悪な魔法使いヴォルデモートとの運命の対決。
言わずもなの大人気シリーズ『ハリー・ポッター』も、オーディブルなら全巻聴き放題。作品のおもしろさもさることながら、俳優の風間杜夫さんの朗読も味わい深くてGOOD!子どもの読み聞かせにもおすすめです。
三体
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尊敬する物理学者の父・哲泰を文化大革命で亡くし、人類に絶望した中国人エリート女性科学者・葉文潔。彼女が宇宙に向けて秘密裏に発信した電波は惑星〈三体〉の異星人に届き、驚くべき結果をもたらす。現代中国最大のヒット小説にして《三体》三部作の第一作
中国発大ヒットSFということでとても期待して聴きましたが、個人的には今のところそこまでハマらず…。もちろんそれなりに面白いのですが、確実に好みは分かれます。
「数学も理科も大の苦手!」という人は読み進めるのは辛いかと…(その点オーディブルは、どんどん進んでくれるので、不安だけど気になってる人には特にオススメです)
「登場人物の中国人名がわからなくなる」という意見をよく見かけますが、確かにそれはありました。
が、付属の登場人物表をたまにチェックするくらいで、そこまで心配しなくても大丈夫だと思います。
三体II 黒暗森林
▼聴き放題 対象

葉文潔をリーダーに戴いた地球三体協会の瓦解により、地球は三体文明により侵略の危機的状況にあることが判明した。人類は、人類文明最後の希望となる「面壁者」を立てて立ち向かうことを決断する――! 13万部を突破した『三体』待望の第二部、ついに刊行!
『三体』シリーズ第2部。前作を読んでいないと内容が全くわからないので、1作目から読むのが必須。
総再生時間28時間超と鬼長いですし、好みが分かれるとはやっぱり思いますが、個人的にはかなり面白かった!
いよいよ始まる三体人による地球侵攻。三体人のとある弱点に立ち向かうべく立案された「面壁者プロジェクト」とは?
宇宙の果てへと展開される物語のスケールの大きさ、後半の怒涛の展開もすごい。
文字だと挫折しそうな作品を、オーディブルでスキマ時間を使って読み切れた達成感も大きいです。
三体Ⅲ 死神永生
▼聴き放題 対象

三体文明の地球侵略に対抗する「面壁計画」の裏で、若き女性エンジニア程心(チェン・シン)が発案した極秘の「階梯計画」が進行していた。目的は三体艦隊に人類のスパイを送り込むこと。程心の決断が人類の命運を揺るがす。シリーズ34万部以上を売り上げた衝撃の三部作完結!
『三体』シリーズの完結編。シリーズのなかでも最も再生時間が長いのですが、オーディブルでも読了するのにめちゃめちゃ時間がかかりました。
スケールは1作目、2作目とは比べ物にならないくらいに大きく、SF要素もかなり強めです。たしかに圧倒されるシーンがあるのは事実なのですが、難しいところも多くちょっと疲れたのも正直なところです。
よっぽどSFが好きな人にはオススメしますが、そこまででもない人にはなかなかしんどい作品だと感じました。
一九八四年
▼聴き放題 対象
〈ビッグ・ブラザー〉率いる党が支配する超全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは、真理省記録局で歴史の改竄に従事していた。彼は奔放な美女ジュリアとの出会いを契機に、伝説的な裏切り者による反政府地下活動に惹かれるようになる。世界文学に燦然たる足跡を残す傑作の新訳版。
「史上最高の文学100」にも選出される、全体主義の陰鬱な世界を描いたディストピア小説。 多くの人が途中で挫折しがちで、筆者も5年以上積読状態になっていましたが、オーディブルのおかげでようやく読了できました。
さて、この本は中盤くらいまではなかなか読むのに苦労すると思いますが、後半の怒涛の展開は恐怖そのもので、圧倒されました。読了後の感触もまったく気持ちのよい作品ではありませんが、やはり考えさせられるところは大きく読んだ甲斐はあったと率直に感じます。
一生に一度は体験する価値のある作品。チャレンジする方は、覚悟の上おためしください。
天気の子
▼聴き放題 対象

高校1年の夏、帆高(ほだか)は離島から家出し、東京にやってきた。連日降り続ける雨の中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は不思議な能力を持つ少女・陽菜(ひな)に出会う。
「ねぇ、今から晴れるよ」。それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった――。