【書評】『嫌われる勇気』要約・まとめ・感想【アドラー心理学】

アドラー心理学

・職場や学校などの人間関係で悩んでいる…
・他の人からの評価が気になって仕方がない、他の人に認められないのが怖い…

このような悩みを抱えるすべてに人にオススメするのが、今回紹介する名著『嫌われる勇気』です。

「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない――

対人関係の悩み、人生の悩みを100%消し去る

がキャッチコピーのこちらの1冊。


「これを読んだらすぐに100%悩みを消え去る!」というのはさすがに言い過ぎかもしれませんが、筆者自身もこの本と出会って、まさに脳天を打ち抜かれた一人。


それ以来、アドラー心理学を継続的に学び実践する中で、大袈裟じゃなく人間関係のストレス95%減くらいにはなりました。


このことは『嫌われる勇気』が2013年12月の発売から以降、売れに売れ、海外で出版された翻訳版も含めると世界累計発行部数が485万部超(2020年2月時点)の大ベストセラーになり評価されていることからもうかがえます。


この記事では、名著嫌われる勇気をわかりやすく要約し、まとめていきます。(本気で要約していくので、1ヶ月ほどかけて少しずつ更新予定)


なお筆者(@atsukuteyurui)は以下の通り、アドラー心理学を専門としています。

・アドラー心理学の各種講座受講済み
 ※アドラー心理学ベーシック講座, SMILE, STEPなど

・ELMリーダー

・アドラー心理学実践 8年目

・大学院にて、アドラーの原著を読み込み論文執筆(完了)

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まだまだこれからですが、引き続き上位獲得を目指します。

本記事は『嫌われる勇気』の世界にとどまらず、アドラー心理学の本質がつたわるように解説していきます。


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【書評】『嫌われる勇気』要約・まとめ・感想

『嫌われる勇気』の基本情報

『嫌われる勇気』は、

・アドラー心理学を研究している哲人
・生きることに悩みを抱える青年

という二人の対話形式で書かれています。

第一夜 トラウマを否定せよ

アドラー心理学は知られざる第三の巨頭

アルフレッド・アドラー
ゆるい
ゆるい

まずはアドラー心理学のカンタンな紹介から…

アドラー心理学は、ギリシア哲学と地続きにある思想であり学問のこと。世界的にはフロイト、ユングと並ぶ三大巨頭のひとりとされます。


たとえば、ご存知な方も多いであろう人を動かす道は開けるという本。

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これらの本の著者デール・カーネギーは、

アドラーは一生を費やして人間とその潜在能力を研究した偉大な心理学者

であると紹介しているそう。実際、カーネギーの著作にはアドラーの思想が色濃く反映されています。


また、名著『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著)でもアドラー思想に近い内容が語られます。


このようにアドラー心理学は、堅苦しい学問ではなく、人間理解の真理・到達点として受け入れられているのです。


↓【あわせて読みたい】アドラー心理学をとにかく簡単に解説したのがこちらの記事です。

人はいつだって変わることができる(脱・原因論!トラウマは存在しない)

さて『嫌われる勇気』は、

青年
青年

人は変わりたくても変われない。

と主張する青年に対し、

哲人
哲人

いや、そんなことはない。
人はひとりの例外もなく変わることができ、幸福になることができる。

と哲人がさとすところから始まります。


「人は変われない」と主張する根拠として、青年は何年も引きこもりをしている友人を例に出します。

青年
青年

私の友人は外に出たいと願っているし、できることなら仕事を持ちたい。
今の自分を「変えたい」と思っている。
けれども彼は部屋の外に一歩でも出ると動悸がはじまり、手足が震えてしまう。
つまり変わりたくても変われない。


そして、引きこもりになってしまった彼の「過去」に、虐待やいじめなどのトラウマとなる「原因」があったと考えるわけです。


このように「(過去の)原因→(現在の)結果」というように、過去によって現在が1対1で決まってしまうという考え方を原因論といいます。

原因論とは「あらゆる結果の前には、原因がある」「現在のわたし(結果)は、過去の出来事(原因)によって規定されるのだ」という考え方のこと

しかし、哲人は反論します。

哲人
哲人

両親から虐待を受けて育った人でも、それをバネに人生を好転させる人もいれば、そうでない人もいる。

つまり、過去の原因が、現在の結果を100%支配しているわけではない。


したがって「過去など関係ない」というのがアドラー心理学の立場であると哲人はいうのです。

ゆるい
ゆるい

厳密にいうと「過去など関係ない」というのは言いすぎです。
過去や周囲の環境が、個人に影響を与える部分はたしかにあるとアドラー心理学では考えます。

けれども、過去によって現在が100%決定されるわけではない。
過去になにがあったとしても、人はいつだって自分の意志で人生を選択できる。
つまり、自分の人生を自分でつくっていけるというスタンスへと行き着くわけです。


一般的なカウンセラーや精神科医など、原因論で考える人たちは、

あなたが苦しんでいるのは、過去のここに原因がある。だからあなたは悪くない。

なぐさめるだけで終わってしまう。トラウマの議論などは、その典型です。


しかしながらアドラー心理学は、トラウマを明確に否定すると哲人はいいます。

アドラー
アドラー

いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。われわれは自分の経験によるショック −いわゆるトラウマ− に苦しむのではなく、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。
自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するものである。

というのはアドラーの言葉。


もちろん過去のいろいろな出来事が、人格形成に及ぼす影響がゼロだとはいいません。


影響は強くあります。


しかし大切なのは、それによってなにかが決定されるわけではないということ。


われわれは、過去の経験に「どのような意味を与えるか」によって、自らの生を決定している。


人生とは誰かに与えられるものではなく、自ら選択するもの。自分がどう生きるかを選ぶのは自分自身なのです。

過去の「原因」ではなく、いまの「目的」を考える(目的論の考え方)

ゆるい
ゆるい

原因論と対比される、アドラー心理学の重要な考え方に「目的論」があります。
『嫌われる勇気』の第一夜では目的論について、くわしく・わかりやすく解説されています。

目的論とは、人が行動を起こすとき、本人が自覚的かどうかにかかわらず必ず目的があるという考え方のこと


例えば、引きこもりの人を原因論で考えたとき「不安だから、“仕方なく”外に出られない」と考えることができます。

ゆるい
ゆるい

原因論だと、
「〇〇だから、できなくても仕方ないんだ」
「私が悪いわけじゃない」

という発想になりますよね?
このように、原因論では人は変われないわけです。


アドラー心理学の目的論では順番は逆。


つまり「外に出ないという目的のために、不安という感情を作り出している」と考えるのです。

ゆるい
ゆるい

目的論だと
「目的のために、あなた自身が理由・言い訳をこしらえている」
と考えます。
つまり
「あなた自身が変われば、すべて変えていける」
という発想になるわけです。
これは厳しさをともなうのも事実。
しかし同時に「自分自身の力で何とでもなる!」という希望に満ちた考え方でもあるのです。

では、なぜ「引きこもる」なんて選択をわざわざするのでしょうか?


引きこもっていたら、当然いろんなデメリットもありますよね。


けれども例えば、引きこもることで親が心配し、親の注目を一身に集めることができるでしょう。


もし家から一歩でも外に出てしまうと、誰からも注目されない「その他大勢」になってしまう…。


そう考えると、引きこもりにもちゃんとした「目的」があるわけです。

同じように「怒り」という感情についても目的があるとアドラー心理学では考えます。


「怒り」は相手を屈服させるために利用されるものであり、怒りとは出し入れ可能な「道具」なのです。


このようにアドラーの思想は、感情に支配されず、過去にも支配されません。人は自分で決められるし、「人は変われる」を前提に考えていきます。

哲人
哲人

いまのあなたが不幸なのは自らの手で「不幸であること」を選んだからなのです。
不幸な星の下に生まれたからではありません。

あなたが不幸になっているのにもきっと何らかの目的があると、アドラー心理学では考えます。


↓【あわせて読みたい】目的論についてくわしく知りたい人はこちらの記事をチェック!

性格・気質は変えられる?(ライフスタイルとは)

さて「人は変われるか」というテーマから始まった、第一夜の哲人と青年の議論。


しかし青年は、

青年
青年

残念ながらどんなに知識を積み重ねたところで、その土台にある気質や性格は変わらないんですよ!

と食い下がります。


つまり青年いわく、人間には絶対に変えられないところがあるというわけです。


しかし哲人によると、私たちは気質や性格ですら変えることができるというのです。


このことを理解するためには、アドラー心理学で“性格や気質”を表す、ライフスタイルについて理解せねばなりません。

ライフスタイルとは…

  • 人生における、思考や行動の傾向
  • 「世界」や「自分」をどう見ているかなど「意味づけのあり方」が集約された概念
  • 狭い意味だと「性格」より広くはその人の世界観や人生観まで含んだ言葉

アドラー心理学において、自らのライフスタイルは、自ら選びとるものだと考えます。


たとえ、それが自分でも好きになれないような“ひねくれた性格”であったとしても、自らの手で選びとったものに他ならないのです。


もちろん「選び取った」と言っても、それは無意識の部分も大きく、またその選択にあたっては人種・国籍・文化・家庭環境なども大いに影響します。


それでもなお、「こんなわたし」を選んだのはあなた自身。


そして、もしもライフスタイルが先天的に与えられたものではなく、自分で選んだものであるのなら、再び自分で選び直すことも可能であるのです。



哲人はこのように青年を勇気づけます…

哲人
哲人

自らの生まれを選ぶことは誰にもできません。
この国に生まれること、この時代に生まれること、この両親のもとに生まれること、すべて自分で選んだものではない。

しかもそれらは、かなり大きな影響力を持っている。
不満もあるでしょうし、他者を見て「あんな境遇に生まれたかった」と思う気持ちも出てくるでしょう。

でも、そこで終わってはいけないのです。
問題は過去ではなく、現在の「ここ」にあります。
いま、あなたはここでライフスタイルを知ってしまった。であれば、この先どうするのかはあなたの責任なのです。


これまでどおりのライフスタイルを選び続けることも、新しいライフスタイルを選びなおすことも、すべてはあなたの一存にかかっています。


これまで慣れ親しんできたライフスタイルを変えようとするとき、私たちは大きな“勇気”を試されます。


しかし勇気を持って、世界や自分への意味づけ(ライフスタイル)を変えれば、世界との関わり方、そして行動までもが変わらざるをえなくなる。


このように、アドラーの目的論は「これまでの人生になにがあったとしても、今後の人生をどう生きるかについてなんの影響もない」という考え方をします。


自分の人生を決めるのは、「いま、ここ」に生きるあなた自身なのです。



↓【あわせて読みたい】ライフスタイルについてくわしく知りたい人はこちらの記事をチェック!

第二夜 すべての悩みは対人関係

ゆるい
ゆるい

つづいて、第二夜の要約・まとめをしていきます。
第二夜は「対人関係」や「劣等感」がテーマです。

劣等感は他者の存在があるから生じる

第二夜で紹介される超重要キーワードの1つが劣等感です。

劣等感とは「自分はこの程度の価値なのだ」という感覚のこと

ちなみに劣等感という言葉を現在語られているような文脈で使ったのは、アドラーが最初だといわれているそう。


けど劣等感なんて「もしこの世にあなただけしかいない」とすれば、生じないと思いませんか?


なぜなら劣等感って、つきつめて考えていくと“他者との比較”だからです。

アドラー
アドラー

悩みを消し去るには、宇宙のなかにただひとりで生きるしかない。


アドラーはこんな言葉を残しています。


つまり、この世界から対人関係がなくなってしまえば、それこそ宇宙のなかにただひとりで、他者がいなくなってしまえば、あらゆる悩みは消え去ってしまうでしょう。


しかし、そんなことは原理的にあり得ません。



人は社会的な文脈においてのみ「個人」になれる。


そして、どんな種類の悩みであれ、そこにはかならず他者の影が介在しているのです。

ゆるい
ゆるい

人間が「社会的動物」「社会的存在」であることを強調するのは、アドラー思想の大前提。
つまり「人と人とがバラバラになるのではなく、共に生きていかないといけないよね」という基本スタンスにアドラーは立つのです。

だからこそ「協力」や「共同体感覚」がくり返し説かれ、「劣等感」という考え方も強調されるわけです。


ちなみに劣等感は、他者との比較(対人関係)のなかで、自分自身の選んで思っていること…


つまり劣等感とは主観的です。


例えばあなたが「平均身長より低い」ことに劣等感を抱えていたとします。そのときそのことを長所として見ることだってできるのです。

①短所(劣等感):背が高ければもっとモテるのに…

②長所:人をくつろがせることができる!

改めて強調しますが「身長が平均より低い」ということそのものは客観的な事実ではあります。


しかし、その身長にどのように価値づけるかは、その人の「主観的な解釈」であり、その人次第なのです。

劣等感は成長へのエネルギー!ただし…(劣等感と劣等コンプレックス)

ここで重要なのが「劣等感」を持つことそのものは、なにも悪いことではないということ。


というより、劣等感はだれにでもあるものです。


そして劣等感は「まだまだ未熟なので、もっと成長せねば!」というように、まさに成長1へのエネルギーにもなっていきます。


ところが、一歩踏み出す勇気をくじかれ、「状況は現実的な努力によって変えられる」という事実を受け入れられない人たちもいます。


なにもしないうちから「どうせ自分なんて」「どうせがんばったところで」とあきらめてしまう人たちです。


そのように、劣等感がマイナスに働いてしまう状態を「劣等感」と区別して、アドラーは「劣等コンプレックス」と呼びました。

劣等感
人が誰しも持っているもの。適度な劣等感は成長のモチベーションになる

劣等コンプレックス
大きすぎる劣等感。「どうせ自分なんて」「どうせがんばったところで」みたいに自らの劣等感を言い訳に使いはじめた状態のこと

わたしは学歴が低いから、成功できない…
わたしは器量が悪いから、結婚できない…

こんなふうに「Aであるから、Bできない」という論理を、口に出すこと・耳にすることはありませんか?


アドラーはこのような言い訳のロジックを見かけの因果律という言葉で説明しました。


本来なんの因果関係もないところを、あたかも重大な因果関係があるかのように自らを説明し、納得させてしまう。


もちろん、そこに何らかの“相関関係”があるのは、現実問題として事実かもしれません。


しかしながら、大事なことはそうした現実にどう立ち向かうかということ。


結局そういう言い訳をするのは、「変わりたくない」という本人の意向に他ならないのです。

ゆるい
ゆるい

ここらへんアドラー心理学の厳しいポイント!
アドラーを学べば学ぶほど「言い訳」ができなくなってしまう。
「ごちゃごちゃ言ってるけど、結局あなたがやりたくないだけでしょ?」
となってしまうのです。

アドラー心理学では、さまざまな口実を設けて人生のタスクを回避しようとすることを「人生の嘘」と呼んだのです。

さらにアドラーはこんな言葉も残しています…

アドラー
アドラー

もしも自慢する人がいるとすれば、それは劣等感を感じているからにすぎない。

あなたの身の回りにも「自分にはすごい人脈があるぞ」「すごい経歴があるぞ」とことさらに自慢(マウンティング)する人はいませんか?


アドラー心理学ではこのような人たちは、結局のところ自分に自信がなく、強い劣等感を抱えていると考えます。


このように強い劣等感ゆえに自慢・マウンティングする人たちの心理状態を、アドラー心理学では優越コンプレックスと表現するのです。

優越コンプレックス
自分と権威とを結びつけることで、あたかも自分が優れているかのように振る舞い、偽りの優越感に浸ること

ゆるい
ゆるい

やたらと自慢をする人たちは、実は大きな劣等感を抱えている。
逆にいうと「本当にすごくて自信のある人たちは、自分のことをことさらに自慢しない」というわけですね。

人生は他者との競争ではない


劣等コンプレックス・優越コンプレックスで苦しむ人たちには共通点があります。


それは、人生を他者との競争であると勘違いしているということ。


くり返し強調しますが、アドラー自身は健全な劣等感、成長することそのものを否定しているわけではありません。


けれどもあくまでもそれは、他者との比較からではなく「理想の自分」との比較から生まれるもの。


いまの自分よりも前に進もうとすることにこそ、価値があるのです。


哲人はこの「競争しない」という感覚を

哲人
哲人

同じ平らな地平に、前を進んでいる人もいれば、その後ろを進んでいる人もいる。
〔…〕
誰とも競争することなく、ただ前を向いて歩いていけばいい。

と表現します。


他者を競争の相手ではなく「仲間」であると実感できたとき、世界の見え方はまったく違ったものになるのです。

ゆるい
ゆるい

だれもが抱える「怒り」の感情も、他者との競争関係から分析することができます。


相手から「怒り」を向けられたとき、これは相手が「権力争い」を挑んできているのだと考えます。


そして勝つことによって、自らの力を証明したいと思っているのです。


またもし、相手の「権力争い」に乗ってしまい、仮にそこであなたが勝ってしまったとしましょう。


すると相手はそこで終わることなく、次の「復讐」の段階へと突入する…


別の場所、別のかたちで、なにかしらの復讐をしてくることでしょう。(しかもそれはより過激な形を取ることが多い)


権力争いを挑まれたときは、絶対に乗ってはいけません。


また、相手と意見交換していて、いくら自分が正しいと思えた場合でも、それを理由に相手を非難しないよう気をつけましょう。


人は対人関係のなかで「わたしは正しいのだ」と確信した瞬間、すでに権力争いに足を踏み入れてしまっています。


主張の正しさは、勝ち負けとは関係ない。


あなたが正しいと思うのなら、他の人がどんな意見であれ、そこで完結すればOKです。

ゆるい
ゆるい

私自身はこれまで「怒り」の感情でたくさん失敗してきました。
「怒り」への向き合い方にはアドラー心理学の考え方を学び、随分救われたポイント。

「とにかく相手と戦わない」
「怒るということは、相手と権力争いをしている」

と自分に言い聞かせるだけで、かなり人間関係捗りますよ!

直面する「人生のタスク」をどう乗り越えるか(3つのライフタスク)

青年
青年

ううむ。しかし、まだ問題は残ったままですよ。
あの「すべての悩みは対人関係の悩みである」という言葉です。
〔…〕
不思議なのは、どうしてアドラーがそれほどまでに対人関係を重視しているのか、「すべて」とまで言い切っているのか、という点です。

青年の疑問はつきません。


アドラーが対人関係を重視する理由…それはアドラーの哲学が「人生のタスク(ライフタスク)」をベースとして考えているからです。


まず、アドラー心理学では人間の行動面と心理面のあり方について、かなりはっきりとした目標を掲げています。

アドラー心理学の行動面・心理面の目標

【行動面の目標】
①自立すること
②社会と調和して暮らせること

【心理面の目標】
①わたしには能力がある、という意識
②人々はわたしの仲間である、という意識

そして、これらの目標は「人生のタスク(ライフタスク)」と向き合うことで達成できると考えます。


人生のタスク(ライフタスク)とは、人間が生きていく上で、必然的に取り組んでいくこととなる3つの課題(タスク)のこと。


アドラーは人生のタスク(ライフタスク)を次の3つに整理しました。

人生で必然的に取り組む3つのライフタスク

仕事のタスク

  • 仕事における他者との協力のこと
  • 距離と深さという観点では仕事の対人関係がもっともハードルは低い
  • この段階の対人関係でつまずいてしまったのが、ニートや引きこもり

交友のタスク

  • 仕事を離れた、もっと広い意味での友人関係
  • 仕事のような強制力が働かないだけに、踏み出すのも深めるのもむずかしい関係

愛のタスク

  • いわゆる恋愛関係
  • 家族との関係、とくに親子関係

これら3つのタスクは対人関係の「距離感」と「深さ」でむずかしさが変わります。もっともむずかしいのが愛のタスクであるとされます。


アドラー心理学では、人はひとりで生きていけず、社会的な文脈においてのみ「個人」となると考えます。


それは人間が人間として生まれ、そして人生をおくる限り、「仕事」「交友」「愛」という3つのタスクに絶対に取り組まなければならないからです。



アドラー心理学が「対人関係」を重視し、そして「自立」と「協調」を目標とするベースには、「人生のタスク(ライフタスク)」があるのです。

ゆるい
ゆるい

ライフタスク(人生の3つの課題)はアドラー心理学のなかで見過ごされがちな概念。
しかしながら、アドラー本人はライフタスクをとっても強調していました。
それは「アドラー心理学は対人関係が大事!」という根拠となるからなのです。

↓【あわせて読みたい】ライフタスクについてくわしく知りたい人はこちらの記事をチェック!

『嫌われる勇気』の要約・まとめ・感想は、少しずつ更新していきます

AmazonのAudible(オーディブル)で『嫌われる勇気』を聴こう

『嫌われる勇気』は、Amazonの「聴く読書」Audible(オーディブル)の無料体験で、無料で手に入れることができます。

Audible(オーディブル)とは?

Audible(オーディブル)は、アマゾン傘下のAudibleが提供するオーディオブックサービスのこと。


↓筆者もオーディブルヘビーユーザーです。


オーディブルでは、声優やナレーターが本を朗読してくれます。耳で聴くという新しい読書体験、隙間の時間を活用した「ながら読書」が可能です。

オーディブルのPCページはこんな感じ

Audibleでは40万作品以上のオーディオブックが配信されているのですが、その中に『嫌われる勇気』やシリーズ2作目の『幸せになる勇気』もあるんです。

これらの本は、無料期間1ヶ月あたり2必ず1冊もらえます。(本の返品特典を利用すれば、2冊とも聴くことも可能)


また、もらった本は仮に無料期間だけで退会しても削除されることはなく、退会後もずっと聞き続けることができます。


なので「聴く読書」がライフスタイルに合うかわからない、いますぐ聴けるかわからないという人も、とりあえず登録してみて全く損はないでしょう。


特に『嫌われる勇気』は、哲人と青年のやりとりが面白く聴けることもあり、2020年ベスト・オーディオブックランキング第1位にも選ばれるほどの人気作。


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ゆるい
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この記事は、現在コツコツ更新中。
今すぐ『嫌われる勇気』についてたくさん学んでみたい!
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また当ブログでは『嫌われる勇気』だけでなく、アドラー心理学を総合的に学べるようになっています。以下のまとめ記事から、気になる記事を読んでいかれてください。


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