『嫌われる勇気』は自己中か?おかしいと思う人へ【アドラー心理学】

読書

『嫌われる勇気』を読んでみたけど、これってただの自己中じゃない?おかしくない?って思うんだけど…

周囲にアドラー心理学の『嫌われる勇気』から影響を受けてる人がいるけど、めちゃめちゃ自己中に見える

この記事ではこのような疑問に答えます。

『嫌われる勇気』は2013年12月の発売から以降、売れに売れ、海外で出版された翻訳版も含めると世界累計発行部数は485万部(2020年2月時点)を突破した名著です。

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しかし、いざ「嫌われる勇気」を実践しようとすると、全然簡単じゃないし単なる”自己中”になってしまう可能性だってあります。

この記事では「嫌われる勇気」は自己中なのか?という質問に答えながら、「嫌われる勇気」を実践する上での、ありがちな悩みを解決していきます。

この記事を書いている人(@atsukuteyurui)のプロフィールは以下の通りです。

・アドラー心理学の各種講座受講済み
 ※アドラー心理学ベーシック講座, SMILE, STEPなど

・ELMリーダー

・アドラー心理学実践 7年目

・現在大学院にて、アドラーの原著を読み込む毎日

記事後半では、大ヒットドラマ『半沢直樹』を例に「嫌われる勇気」とは何かを考えます。

半沢直樹は”自己中”なのか!?答えは記事の後半で!



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『嫌われる勇気』は自己中なのか?

結論から言うと「嫌われる勇気」を実践することは自己中ではありません。

むしろ、“正しく”嫌われる勇気をもって、自らの信じる道を行くことは、より大きな協働・協力へと向かっていくことなのです。

ただし、「嫌われる勇気」を実際に実践しようとすると、“自己中”と評価されてしまう可能性は大いにあるでしょう。

この記事では、考えられるパターンを2つに整理してお伝えします。

「嫌われる勇気」が”自己中”だと評価されてしまう場合

✔︎「嫌われる勇気」を勘違いして、単なる”自己中”になっている場合

✔︎ 正しく実践していても周囲からは自己中だと誤解される場合

勘違いして、単なる”自己中”になっている場合

まず考えられるのは、嫌われる勇気を正しく理解せずに実行した結果、単なる”自己中”になってしまっている場合です。

特にありがちなのが、嫌われる勇気の中で、印象的にでてくる「課題の分離」を勘違いしているパターンです。


課題の分離って、

相手の課題に一切干渉する必要はないよ!
嫌われる勇気をもち、他人の課題は放っておいて、自分の課題だけ考えて生きて行こうよ!

みたいに思われがちなのですが、これは完全なる誤解です。

そのような意味ではまったくありません。

実際『嫌われる勇気』には、

他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない

『嫌われる勇気』岸見 一郎/古賀 史健 著 p150 

とかなり印象的に書かれています。

また、

あなたは他者の期待を満たすために生きているのではないし、わたしも他者の期待を満たすために生きているのではない。他者の期待など、満たす必要はないのです。

『嫌われる勇気』岸見 一郎/古賀 史健 著 p135

みたいなメッセージがたくさんあって、自分の人生を生きよ!と強く訴えかけてきますよね…。

これだけを素直に受け取ると、

なるほど、今まで自分は「他人の課題」に振り回されて生きてきたんだ!
嫌われる勇気をもって、他人を切り捨てよう。
そして「自分の課題」に集中して、自分の人生を生きて行こう


みたいに思っても不思議ではありません。

つまり、他者のことなど一切気にも留めないで、また協力することもなく、自分のことだけを考えて生きていくという、”自己中”の発想になりがちなのです。

ゆるい
ゆるい

もう一度言うと、これは完全に誤解です。


次の前提がとっても重要なのですが、

アドラー心理学はそもそも、他者と共に生き、他者とよりよい形で協働・協力することを目指す心理学

であるということ。

つまり、アドラー心理学を通じて人と人とがバラバラになっていいはずがないのです。


では、なぜ課題の分離がこれほど「嫌われる勇気」の中で強調されているのでしょうか?

ポイントとなるのは次の一文です。

課題の分離は、対人関係の最終目標ではありません。むしろ入り口なのです。

『嫌われる勇気』岸見 一郎/古賀 史健 著 p153 


『嫌われる勇気』の中では、「本を読むときに顔を本に近づけすぎると何も見えなくなる」という例が挙げられています。

つまり、良好な対人関係を結ぶには、ある程度の距離が必要だということです。

「課題の分離」とは、人と人とが適切な距離感になるために使う入口の技術に過ぎないのであって、その先に貢献・協力へとつながっていかないと、まるで意味はないのです。


同じような理由で、タイトルにもなっている「嫌われる勇気」そのものが誤解を生みがちです。

本の中では次のように書かれています。

「自由とは、他者から嫌われることである」

『嫌われる勇気』岸見 一郎/古賀 史健 著 p162

これを読むと

嫌われてもいいんだ!
自分の人生を生きればいいんだ!

と思ってもおかしくないです。

これは別に間違っていないのですが、自分らしく生きた結果、その先になにがあるか?というのが大事。

つまり、嫌われた結果、わがままに、何も生み出すことなく、自分の小さな殻に閉じこもっているだけではいけないのです。

ゆるい
ゆるい

ただし芸術家のように、誰にも会わずに黙々と創作活動をするということを否定するものでもありません。
ここらへんも微妙なので、誤解されやすいのです。


嫌われる勇気をもって自由を得ることで、わたしたちは「より大きな共同体の声」を聴いて行動せねばなりません。

われわれが対人関係のなかで困難にぶつかったとき、出口が見えなくなってしまったとき、まず考えるべきは「より大きな共同体の声を聴け」という原則です。

『嫌われる勇気』岸見 一郎/古賀 史健 著 p193 


つまり、嫌われるというリスクを負いながらも、より大きな共同体に貢献できるかが大事なのです。

ゆるい
ゆるい

最後の部分は少し抽象的だったと思うので、次の話を読んでいただけるとより理解できると思います!

「嫌われる勇気」を正しく実践していても、周囲から誤解される場合

出典:TBS「半沢直樹」番組公式サイトのフォトギャラリー

「嫌われる勇気」が”自己中”だと評価されるパターン2つ目は、嫌われる勇気を正しく実践していても、周囲から誤解されてしまう場合です。

嫌われる勇気を発揮して自由になるということは、

✔︎ 既存の共同体のルールに乗らずに、自分勝手に、わがままに生きる(ただの”自己中”)

✔︎ 既存の共同体のルールに乗らずに、より大きな共同体の声を聴いて行動する

という2パターンに整理できます。

で、ここが恐ろしいポイントなんですけど…

「今いる共同体(家族・学校・職場など)のルールには乗らない」という部分は一緒


だということ。

なので、既存の共同体のルールにどっぷりと浸かっている人間からすると、どちらも”自己中”ということで一括りにされてしまうのです。

ここにジレンマがあります。


わかりやすい例で言うと、大ヒットドラマ『半沢直樹』の主人公、半沢直樹はその典型です。

彼は、既存の組織(東京中央銀行)のしがらみやルールに縛られることなく、他者から嫌われたとしても、「より大きな共同体」の正義のために、信念をもって行動するわけです。

きらら
きらら

つまり、正しく「嫌われる勇気」を実践しているってことなんだね!

ゆるい
ゆるい

そういうこと!


しかし、半沢直樹の行動は、既存の組織の人間からすると、身勝手で、独断的で、”自己中”だと評価されてもおかしくありません。

いや、実際そう思う人間がいるからこそ、彼は何度も出向のピンチに陥るわけです。


ドラマでは最終的に「正義は勝つ!」で、めでたしめでたしです。

しかし現実世界だと、ただ”自己中”のレッテルを貼られ、叩かれ、報われることなく終了することだってあるのです。


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「嫌われる勇気」を実践するのは簡単ではない

「嫌われる勇気」を実践するのは、特に日本社会では簡単ではないでしょう。

私自身も「嫌われる勇気」を始め、アドラー心理学を学ぶ中で、職場や上司の方針に疑問を感じ、意見したり、改革的に行動したことも何度もあります。

しかし、先輩から「素直じゃない」と怒鳴られたり、無視されるようになったり、いろいろ苦労もあるのも正直なところです。


『嫌われる勇気』の中には、

もしもあなたが異を唱えることによって崩れてしまう程度の関係なら、そんな関係など最初から結ぶ必要などない。こちらから捨ててしまってかまわない。

という言葉もあります。

けれども、想像してもらえたらわかると思うのですが、これって実行するのはそんなに簡単な話じゃありません。


また、もう一つおちいりがちな罠が、自分としてはより大きな共同体の声を聴いて、信念をもって行動しているつもりでも、知らぬ間に権力争いに入り込んでしまう場合だってある。

つまり「私は正しい」ということを証明し、相手に打ち勝つために、行動してしまっている可能性だってあるわけです。

人は、対人関係のなかで「わたしは正しいのだ」と確信した瞬間、すでに権力争いに足を踏み入れているのです。

『嫌われる勇気』岸見 一郎/古賀 史健 著 p107 

ゆるい
ゆるい

「自分が言っていることは、ただの自己中ではないのか?」
「自分は権力争いをしているだけではないだろうか?」
自分のことを客観視できる人ほど、こうした自問自答のループに入ってしまうことでしょう。

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「嫌われる勇気」結局どうしていけばよいのか?

「嫌われる勇気」が”自己中”というレッテルを貼られやすいのはわかった。
あとは、正しく実践していく難しさもわかった。
じゃあ、結局「嫌われる勇気」をどうやって取り入れていくことが正解なの?

ゆるい
ゆるい

この質問に答えるために、
・周囲に「嫌われる勇気」を勘違いしている人がいる
・自分自身の「嫌われる勇気」の実践がこれでいいのか迷う
という2つのパターンについて書きます。

周囲に「嫌われる勇気」を勘違いしている人がいる

結論としては、放っておくことをオススメします。それこそ「課題の分離」なので、相手を無理に正す必要などないのです。

ただし、もしその人の行動で仕事が進まないなど実害が出ている場合は、ポイントを絞って

〜という点で、あなたの働きが足りないため、私は困っている

という感じで、冷静に、ただし正直に伝えることです。

「あなたの行動は”自己中”だ」などの人格攻撃

「あなたは嫌われる勇気を勘違いしている」みたいな心理学を直接教える方法

は、絶対に取ってはいけない方法です。

アドラー心理学の基本スタンスは「勇気づけ」です。どんなときも相手の勇気をくじく結果にはなってはいけないのです。

時間はかかるかもしれませんが、対等に寄り添い、向き合い、対話することで、事態の改善を図るしか方法はありません。

↓勇気づけって何?という人はこちら

自分自身の「嫌われる勇気」がこれでいいのか迷う

迷っているということは正解だと自信をもっていいです!迷い続けるしか道はありません。

次の2つの問いを常に自問自答しながら、単なる”自己中”に陥らないように注意して、前に進んでいければ大丈夫です。

✔︎ 自分の行動は他者貢献になっているだろうか?他者へ関心が向けられているだろうか?

✔︎ 自分は権力争いをしているだけではないだろうか?


例えば、半沢直樹が「嫌われる勇気」をもち、組織のルールを外れるのは、弱者や真面目に働いている人のことを思って行動しているからです。

出典:TBS「半沢直樹」番組公式サイトのフォトギャラリー


最終話のクライマックス。政治家の不正を暴いたときの半沢の台詞が、そのことを象徴しています。

「政治家の仕事とは、人々がより豊かに、より幸せになる政策を考えることのはずです。今この国は大きな危機に見舞われています。航空業界だけでなく、ありとあらゆる業界が厳しい不況に苦しんでいる。それでも人々は必死に歯を食いしばり、懸命に日々を過ごしているんです。それはいつかきっと、この国にまた誰もが笑顔になれるような明るい未来が来るはずだと信じているからだ。そんな国民に寄り添い、支え、力になるのがあなた方政治家の務めでしょう?あなたはその使命を忘れ、国民から目をそらし、自分の利益だけを見つめてきた。謝ってください。この国で懸命に生きるすべての人に。心の底から詫びてください」

『半沢直樹』シーズン2 第10話より 


「嫌われる勇気」のその先に何があるのか?

もしその先に「自分の利益」しかないとき…それは単に”自己中”にすぎません。

その先に「(弱い立場に置かれた)他者の利益」「より大きな協力」があるとするならば、嫌われるというリスクを負ってでも行動する価値は、間違いなくあるのです。


もし『嫌われる勇気』を読まれてない方は、是非手に取ってみられてください。

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なお『嫌われる勇気』は「聴く読書」Audible(オーディブル)で聞けます。

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