【書評】『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』5つのポイント

読書

『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』はオススメ?
『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』はどんなことが書いてあるの?

このような人に向けて、この記事では『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』を読んで面白かったポイントを5つ選んでまとめていきます。

↓『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』

結論から言うと、この本はいい本です。以下の人に十分オススメできる本だと考えます。

こんな方にオススメ

✔︎ アドラー心理学の初心者〜初心者寄りの中級者(具体例が豊富でわかりやすい)

✔︎ アドラー心理学の基本理論・全体像を網羅的もうらてきに知りたい

✔︎ ある程度正統派なアドラー心理学を知りたい

✔︎ アドラー心理学を自分の内面、人間関係、仕事、家族関係に活かしたい

✔︎ 図解されていると頭に入りやすい人(図鑑とかにワクワクする人)

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『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』面白かった5つのポイント

『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』の概要

著者:岩井俊憲(いわい としのり)

出版年:2014

内容:
第1章 アドラー心理学の基本理論〜まずは基本を押さえよう〜
第2章 自分の心理学〜自分との付き合い方を知ろう〜
第3章 人間関係の心理学〜他者との付き合い方を学ぼう〜
第4章 仕事・リーダーの心理学〜仕事との付き合い方を習得しよう〜
第5章 親子・家族関係の心理学〜親子・家族との付き合い方を磨こう〜
第6章 もっと人生を豊かにする心理学〜勇気づけ共同体感覚を身につけよう〜


著者の岩井先生は、ヒューマン・ギルドというアドラーの講座を多数やられている会社の代表の方です。


私自身も、アドラーを勉強し始めた当初はヒューマン・ギルドで主に学んでいましたし、岩井先生からも直接学んだことも何度もあります。(そして多分またお世話になると思う…)


この本には、アドラー心理学の理論や実践が網羅的もうらてきっているので、かなり情報量は多め。その中で、ここは面白い!と思ったポイントを5つに絞ってお伝えします。

5つのベイシック・ミステイクス(歪んだ“物の見方”)

アドラー心理学は「私たちは現実それ自体を見ているのではなく、現実を自ら意味づけ解釈したものを体験している」という認知論の立場に立ちます。


そして、自分自身や世界(人生・他者など)に対するその人特有のものの見方・考え方・価値観は「私的論理(プライベート・ロジック)」と呼ばれます。


私的論理・私的論理は、その人特有のメガネのようなもの。


この私的論理の中でも、とくにゆがんだ発想をして、自分自身も生きにくく、周囲との間でも摩擦を生じてしまうような考えを「ベイシック・ミステイクス(基本的な誤り)」といいます。


ベイシック・ミステイクスには次の5つの種類があり、人はみんな、ピンチに陥ったときに、この誤りに支配されがちになります。

ベイシック・ミステイクスとは?

✔︎ 決めつけ:可能性にすぎないものを自分で勝手に決めつけてしまうこと
例)あの人は私のことを嫌いに違いない

✔︎ 誇張:物事を拡大して大げさにとらえてしまうこと
例)まわりのみんなはいつも、私のすべてを否定する

✔︎ 見落とし:ある部分だけを切り取って見て、大事な側面を見落とすこと
例)(うまくいった部分もあったのに)全部失敗した!

✔︎ 過度の一般化:何か一部うまくいかないことがあると、別のこともうまくいかないと思い込むこと
例)どれもこれもダメだ!

✔︎ 誤った価値観:自分が無価値で、「自分には生きる価値がない」などと自滅的にとらえること
例)失業した私は、生きていても仕方ない

『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』岩井俊憲 第2章より

ゆるい
ゆるい

これら5つの整理は、自分の物の見方のクセを振り返る上で、とても参考になりそうだと感じました。

「怒り」の底にある一次感情に気づく

誰しもが経験する「怒り」という感情。その根底には、いろいろな一次感情ひそんでいるとアドラー心理学では考えます。


例えば、

また遅刻をしたのか。何度同じことをいったらわかるんだ!いいかげんにしろ!


この怒りの根底にある感情を分析すると…

・注意しても繰り返すことへの「落胆」

・「上司として自分が注意されるかも…」という「不安」

・なかなかひとり立ちできない部下への「心配」


などなど、これらがすべて「怒り」の根底に潜む一次感情だと言うのです。



これを、根底にある感情(一次感情)に気づき、冷静に伝えることが本の中で提案されています。

「怒り」を一次感情に気づいて言い換えてみると…

「〇〇くん、始業15分前には出社するように前回も伝えたけれど、今日もまた遅刻してがっかりしてしまったよ。せっかくいい面もあるのに、同じことを繰り返してしまうと信頼も失うし、君のこの先が心配になってしまうよ」

『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』岩井俊憲著 第2章より

ゆるい
ゆるい

アドラー心理学は目的論の立場に立ち、「怒り」や「悲しみ」などの感情にもすべて目的があると考えます。

この目的論の考え方を用いると、自分の感情や行動を冷静に振り返ることができるようになるのです。

驚くほど苦手な人がいなくなる6つの姿勢

驚くほど苦手な人がいなくなる6つの姿勢

✔︎ 尊敬
人にはそれぞれに年齢・性別・職業・役割・趣味などの違いがあっても、人間の尊厳には違いがないことを受け入れ、礼節をもって接すること

✔︎ 信頼
・常に相手の行動の背後にある善意を見つけようとすること。根拠を求めず無条件に信じること
・行為とそれをした人を分けてとらえること

✔︎ 協力
目標に向けて仲間と合意できたら、ともに問題解決の努力をすること

✔︎ 共感
相手の置かれている状況、考え方、意図、感情などに関心をもつこと

✔︎ 平等
各人の違いを受け入れつつ、対等の存在と認め、各人の最大限の自由を許容すること

✔︎ 寛容
・自分の価値観が絶対的なものではないことを知ること
・他者を自分の価値観ではかったり押しけたりしないこと・意見を意見として受けとめ、批判・非難とみなさないこと

『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』岩井俊憲著 第3章より

ゆるい
ゆるい

これらの態度が、アドラー心理学の「勇気づけ」の基礎となっていきます。

人間関係でもめてしまった時の4つの対処法

私たちは生きていく上で、2:6:2、2:7:1といった分布で、好きな人、普通の人、嫌いな人が存在するものです。


つまり、かならず嫌いな人や苦手な人というのが出てくるのですが、人間関係で苦しいと思ったときの対処法として次の4つが提案されています。

人間関係でもめてしまった時の4つの対処法

1. エッセンシャル(本質的)な問題かトリビアル(瑣末さまつ)な問題かに分けてとらえる
→問題には大小がある。すべてを同等に取り扱うのではなく、些細ささいなトリビアルな問題はトリビア流に扱えばよい。

2. 事実と意見を分けてとらえる
→相手に何か言われた時に、そこには「事実」と「相手の主観的意見」が入り混じっている。私たちの人間関係がおかしくなるのは、他者の思い込みの意見に気を取られ、重大事として悩み、翻弄されるから。意見は意見として冷静に聞き、事実だけに目を向けて対処することが大事。

3.「最悪の事態はまずない」と開き直る
→問題が起こると「このままだと取り返しのつかないことになる」と悪いことに妄想を膨らませがち。けどそれは妄想にすぎず、厳しい事態に直面してもそれで命をとられる確率はほとんどない。「最悪の事態はまずない」「命をとられることはない」と開き直ることが大事!

»この箇所を書いていて、『道は開ける』(D・カーネギー著)を思い出しました。本当にピンチの時はこの本に勇気づけられます。

4. 怒りの感情をコントロールする
→攻撃的に怒りをぶつける人は、何かを恐れている臆病な人。その恐れを表面する手段として怒りを使っている。相手が怒ってきたとき、心理的、物理的に距離をおいて、冷静に対応しよう。

『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』岩井俊憲著 第章より

ゆるい
ゆるい

これはアドラー自身の理論ではなく、恐らくアドラーの弟子や孫弟子の誰かが体系化したものだと思うのですが、とても実践的な整理だと感じました。

生まれた順番でわかる性格特性

アドラー自身も著書の中で、きょうだい関係の生まれた順番で性格の特性の傾向1が決まるということを言っています。


『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』の中ではそれがかなりくわしく整理されているところが面白いと感じました。


以下は部分的にかいつまんで整理したもの。(本の中にはもっとくわしく書かれています)

生まれた順番でわかる性格特性

第一子
✔︎ きょうだいが生まれたあとにどう行動するかが分かれ道となる
・最初はひとりっ子で、愛情と関心を一身に集めている
・きょうだいが生まれ、「王座を奪われてしまった。もう親は愛してくれないんだ」と感じる

✔︎ 高い目標を立てる
非常に高い目標を立てて、それを追求して生きることが多い(理想主義・完全主義・がんばり屋)

第二子
✔︎ 第二子は第一子の正反対になりやすい
第一子が「良い子」なら二番目は「悪い子」になりやすい。その逆もある
✔︎ 競合的になりやすい

中間子
✔︎ 中間子は自立している(一度も親の関心を独占したことがないから)
・ほかのきょうだいをかきわけて、自分を主張して生きる必要がある
・「自分の人生は自分の力で切り拓くしかない」と感じている人が多い

✔︎ 現実的
年上のきょうだいに勝つという目標が、はっきりと具体的に見えている
✔︎ 攻撃的になることも
自分の立場に不安を感じると「無視されている」「愛されていない」と感じがち
✔︎ 一般に社交的

末子
✔︎ 末子は永遠の赤ちゃん
・両親やきょうだいに「甘やかされる」ことが多い
・最年少なので、まともに取り合ってもらえないことも
・単独子に似通っているが、末っ子には手本にするきょうだいがいるので、対人技術は上手

✔︎ すぐ上のきょうだいとではなく、もうひとつ上のきょうだいと組むことが多い
✔︎ 創造性に富むことが多く、それで頭角を表すこともあるが、才能を埋もれさせてしまうこともある

単独子(ひとりっこ)
✔︎ 単独子は親の影響を受けやすい親にみられる性格が、子どもにもみられたりする
✔︎ 孤独に弱い
競争相手がおらず、いつでも自分に関心を向けてもらえる分、周囲に目をかけてもらえないと我慢できない人になる可能性も
✔︎ 対人関係をうまく築けない
・人とわかち合ったり、上手に自己主張したり、駆け引きすることを学ぶ機会が少ない
・大人と過ごす時間が多い分、上長者との交際は上手になることも
・同じ年頃の相手との付き合いは苦手な場合もある

✔︎ 自信がない
周囲が大人ばかりのため、「自分ひとりではやっていけない」と感じて育つ可能性がある
✔︎ わがままになりやすい
・自分の願いがかなえられないと、不公平な扱いをされたと感じてしまいがち
・頼りない自分を見せて、かまってもらおうとすることも

『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』岩井俊憲著 第5章より

まとめ

この記事は『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』の面白かった5つのポイントをまとめました。


この本はオドラー心理学の全体像を掴むための本なので、かなり情報量も多く、この記事でまとめたのはごくごく一部。


アドラー心理学の初心者〜中級者の方で、アドラー心理学の理論や実践を体系的に学んでみたいという方は手に取ってみてはいかがでしょうか。


↓『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』

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