【アドラー心理学】ライフスタイル診断モニター20名を突破して

アドラー心理学

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「100人の人生に向き合うことで見えてくるものがある」

8〜10月に受講したカウンセラー養成講座の最後に、講師の岩井先生からと言われてから2ヶ月。

右も左もわからないところからスタートしたライフスタイル診断のモニター実施も、20名を超えた。

医師が大量のレントゲン写真を見ることで診る目を養うように、また熟練したビジネスマンが多くの財務諸表から本質を掴むように、人生の機微を理解する目を養っていくのだと理解している。

これまでライフスタイル診断をさせていただく中で、学んだことを記録として残しておきたい。

ライフスタイル診断とは?
私たち1人1人が持つ特徴的な行動パターンを「ライフスタイル」と呼ぶ。このパターンは幼少期に形作られ、仕事、人間関係、困難への対処など、様々な場面で無意識のうちに表れる。ライフスタイル診断では、早期の記憶や家族との関係性を丁寧に紐解きながら、その人固有の行動パターンを理解していく。

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【アドラー心理学】ライフスタイル診断モニター20名を突破して

STEP1 クライアントからのヒアリング

ライフスタイル診断のファーストステップはヒアリングから。

20名のモニターのうち、1/3くらいは直接の友人に依頼、あとはブログや SNS からの問い合わせ、紹介などで診断させてもらっている。

ヒアリングは Zoom を使って実施する。ヒューマンギルドのライフスタイル調査表をベースに、特に家族布置(家族についての語り)と早期回想(幼少期の思い出)という2つの重要な部分に絞ってヒアリングを行っている。

細かな言葉のニュアンスがクライアント理解につながるので、できる限り詳細にメモを取る。これだけでも1回のヒアリングは優に1時間はかかる。

ライフスタイル調査では10歳位までの記憶を中心に話を伺う。最初は「あまり覚えていない」と言う方も、話していくうちに少しずつ記憶が蘇ってきて、最後には楽しそうに語ってくれるようになる。

家族に関する語りでは、思春期以降と幼少期では関係性が変わっていることも多く、10歳までの記憶に絞って語ってもらうのは予想以上に難しい。しかし、アドラー心理学では10歳までの経験が特に重要とされているため、この時期に焦点を当てている。

早期回想は、10歳までの具体的な思い出を3〜5個語っていただく。これは単なる思い出話ではない。

ある特定の日の、特定の場所での出来事で、始まりと終わりのあるストーリー。その記憶が視覚的に鮮明で、感情を伴っていることが重要だ。

この早期回想を通じて、私たちは無意識の行動パターンに気づくことができる。

普段であれば過剰に反応してしまったり、落ち込んでしまったり、戦ってしまったり、怒ってしまったりするような場面で、「あ、このパターンだ」と認識できるようになる。それは自己理解への大きな1歩となる。

STEP2 ライフスタイル調査表の分析(カウンセラー仲間との勉強会)

ヒアリング実施後は、2週間〜1ヶ月程度のお時間をいただき、丁寧に分析をする。

ここでの重要なのは、できる限り多くの人の目で分析すること

それはカウンセラーにも固有のライフスタイルがあるわけで、同じライフスタイル調査表でも、分析する人によって、見える景色はガラリと変わる。

裏を返すと、1人の人生の物語に、複数の目が向けられるとき、そこには思いもよらない発見が生まれるのだ。

もちろんクライアントの許可を得て、ヒアリングさせていただいた内容をカウンセラー仲間に共有し、仲間とともに分析するようにしている。

現在、カウンセラー養成講座の仲間約30名が集う LINE グループがあり、定期的な分析会(毎週日曜の夜、隔週木曜日の夜:月6回)を開いている。

個人情報の取り扱いには特に慎重を期している。参加メンバーへの事前連絡や、調査票の個別送付など、手間のかかる作業も多いが、1つ1つ丁寧に対応することで、安全で信頼できる場を作れるよう心がけている。

分析会では、まず家族布置を読み、その後早期回想を1つずつ丁寧に読み解いていく。

各メンバーが自分の解釈を語り、最後には必ず勇気づけのメッセージを考える。「こんな温かい言葉、自分では思いつかなかった」と感じることも多く、メンバー同士で新しい視点や表現を共有し合える。

年齢もバックグラウンドも異なる仲間たちの視点は、1つのストーリーに多くの光を当ててくれる。「人から学ぶ」「多様性から学ぶ」という言葉の本質を、この経験を通じて深く理解できるようになった。

時には、苦しい過去を持つ方の事例を読むこともある。しかし、その方がこれまで一生懸命生きてこられた軌跡に深い共感を覚える。

「1本の映画を見終えたような感動がある」というメンバーの言葉は、まさにその通りだ。分析会が終わった後、しばらく余韻に浸っている日も少なくない。

STEP3 診断結果をお伝えする

診断結果をお伝えする時間には、いつも特別な緊張感が漂う。

それは不安というよりも、1人の人生に真摯に向き合おうとする際の自然な心の動きかもしれない。しかし、対話が始まると、その緊張は次第にほぐれていく。

この時間は短くても1時間半を要する。しかし、それは決して長くは感じない。なぜなら、この時間は単なる診断結果の伝達ではなく、共に考え、気づきを分かち合う対話の時間となるからだ。

初対面の方であっても、人生の大切な部分を共有することで、不思議と距離が縮まっていくのを感じる。

「こういう見方もできるかもしれませんね」「このことについて、どのように感じられますか?」

そんな言葉を交わしながら、まるで多面鏡で自分を見るように、これまで気づかなかった側面が少しずつ浮かび上がってくる。


特に早期回想を読み解いていく時間には、独特の深まりがある。たった3〜5個の子供時代の思い出から、その人の行動パターンや考え方が見えてくる瞬間は、いつも小さな感動を伴う。

多くの方が「なるほど、確かに」と深く納得され、時には「これまで気づかなかった自分の一面を見る思い」と語ってくださる。

中には「今まで隠してきたパターンがわかってしまって恥ずかしい」という声も聞かれるが、それすらも自己理解への大切な1歩となる。

ポイントなのは、このプロセスで扱うのが10歳までの幼少期という「安全な記憶」だということだ。今の課題を直接的に扱うのではなく、子供時代の思い出を通じて自分のパターンを理解していく。

だからこそ、時にはネガティブな気づきであっても、クライアントは自然と受け入れることができるのだと思う。

最初は、ネガティブな内容をどう伝えようかと戸惑ったこともあった。

しかし、実際に取り組んでみると、相手が語ってくれた内容をベースに、もう一度丁寧に語り直していくプロセスだからこそ、むしろ伝えやすいことに気づいた。

こちらが一方的に断定するのではなく、質問を通じて気づきを引き出していく。そうすることで、オブラートに包む必要もなく、率直な対話が可能になる。

「こういう見方もできるかもしれない」という提案から始まり、クライアントと一緒に考えていく。

この姿勢が、「他の診断と違って分析されている感じがしない」「嫌な感じがしない」という感想につながるのだと思う。

アドラー心理学は勇気づけの心理学だ。だからこそ、診断して終わりではない。その気づきを今後の人生にどう活かしていけるか、前向きな未来に目を向けることを大切にしている。

分析に参加したカウンセラーたちからの感想や勇気づけも必ず伝える。すると、多くの方が目を輝かせて喜んでくださる。それは私たちの真摯な気持ちが伝わった瞬間なのかもしれない。

この時間を共にした方々から、参加して良かったという声を聞くたび、私たちも深い喜びを感じる。

人生の大切な部分を共有し、共に未来への可能性を見出していく―この特別な時間を、これからも大切にしていきたい。

おわりに

この100人修行を通じて、ライフスタイル診断とは一人の人生に深く寄り添うことなのだと実感している。1つ1つの物語から、その人固有の世界の見方に触れ、多くのことを学ばせていただいている。

嬉しいのは、クライアントからの声を勉強会でシェアし、カウンセラー仲間と共に喜び合える瞬間だ。「クライアントの人生に貢献できている実感にやりがいを感じる」という声を聞くと、時間をかけて取り組んでよかったと報われる。

100人という数字は、単なる目標ではない。

1人1人の物語に向き合い、その方の目を通して世界を見つめていく中で、「自分以外の人はどんなふうに世界を感じているのだろう」「どんな言葉を必要としているのだろう」という問いが、少しずつ深まっていく。

こんな経験は、普段の生活ではなかなか積めるものではない。100人のライフスタイルと向き合った先に、私自身の世界の見え方、人との関わり方は随分変わっていることだろう。

この記事を読んで、少しでもライフスタイル診断に興味を持ってくださった方は、実名も顔出しもなしで OK なので、ぜひご連絡いただけたらと思う。

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