【アドラー心理学】劣等コンプレックスとは?わかりやすく解説

アドラー心理学

「劣等コンプレックス」ってどういう状態?
「劣等コンプレックス」って治せるの?

このような疑問をもった人へ、アドラー心理学の「劣等コンプレックス」についてわかりやすく解説。

劣等コプレックスは不登校の子どもや、他者を執拗しつように攻撃する人たち、自殺の問題など、さまざまな心の病の原因であると考えられます。

私自身も、普段から不登校の子どもたちと向き合い続ける中で、アドラーが提唱ていしょうした「劣等コンプレックス」の理論が「当たっているなぁ〜」と感じさせられること、とても多いです。

この記事では「劣等コンプレックス」の状態、原因、解決方法についてもくわしくお伝えします。


✔︎ 補足:記事の信頼性

この記事を書いている人(@atsukuteyurui)のプロフィールは以下の通り。

・アドラー心理学の各種講座受講済み
 ※アドラー心理学ベーシック講座, SMILE, STEPなど

・ELMリーダー

・アドラー心理学実践 8年目

・大学院にて、アドラーの原著を読み込み論文執筆(完了)


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劣等コンプレックスとは?

アドラーは劣等コンプレックスを次のように定義しています。

アドラー
アドラー

劣等コンプレックスは、個人が適切に適応・準備できていない問題の前に現れ、その問題を解決することはできないという確信を表している。
〔…〕
(劣等コンプレックスを抱えた)個人は、自らの行為の範囲を制限しようとし、成功に向けて前進することよりも、挫折を避けることに支配されるであろう。彼/彼女は困難を前に、ためらうか、行き詰まるか、あるいは退却しているかのような印象を与えるであろう。

(Adler 1931: 52)

簡単にまとめると、劣等コンプレックスとは大きな劣等感を抱え「変化することから逃げている状態」であると言ってよいでしょう。

アドラー心理学で「劣等感」と「劣等コンプレックス」は意味が区別されます。

✔︎ 劣等感:人が誰しも持っているもの。適度な劣等感は成長のモチベーションになる

✔︎ 劣等コンプレックス:大きすぎる劣等感。人は成長・変化から逃げ、自分の殻に閉じこもってしまう

人が成長するとは、変化するということです。現状維持の中には成長はありません。

アドラーは、「“生の過程”は、外界の要求に適応するという目標を永遠に目指し続けることで、進化の流れの中でその方向性を維持する努力(struggle)1であると言います。

つまり、めまぐるしく変化する環境の中で、そこに上手に自分自身を適応させるために、変化・更新していくことができたとき、人間は成長していけるということです。

しかし、アドラーはそのような変化は「努力(struggle)」であると表現しています。

みなさんも体験すると思いますが、例えば人間は環境が大きく変わった時に、大なり小なりストレスを感じますよね。

つまり、成長・変化には個人に努力をいる「困難」をともなうのです。

そして「劣等コンプレックス」とは、困難から逃げ、変化・成長することを諦めてしまった心理状態を意味しているわけです。

劣等コンプレックスを抱えた個人は、困難を伴う成長・変化の道を諦める
→世界との接触を制限し、自分の殻に閉じこもろうとする

ゆるい
ゆるい

自分が普段接する人で、「劣等コンプレックス」を抱える典型例だと感じるのが不登校の子どもたちです。
たとえば、小学校から中学校に上がった時など環境は大きく変わるわけですが、変化に適応できたとしたら成長も待っているのも事実です。
しかし、そこに挫折してしまった子どもは、変化の大きな学校に行くことをやめ、安全な自分の部屋に引きこもるわけです。
もちろん、これはあまりに過酷かこくな負担を強いる学校環境にも問題があると言えるのですが、一方で個人の「劣等コンプレックス」の問題も絡んでいることは間違いありません。

劣等コンプレックスって具体的にどういう状態?

劣等コンプレックス → 成長・変化から逃げ、自分のからに閉じこもろうとする

例えば…

✔︎ 「××のせいで〜できない」と周囲のせいにして、言い訳ばかりで変わろうとしない

✔︎ 過去の栄光や、自分の優れている部分を過剰かじょうに自慢して、相手より優位に立とうとする(優越コンプレックス)

✔︎ 他人の悪口を言ったり、嫉妬しっとしたりする(攻撃)

など。「劣等コンプレックス」の究極の形は、すべての人生の課題から死をもって逃避する「自殺」であるとアドラーは言っています。

劣等コンプレックスに陥りやすい条件とは?

ゆるい
ゆるい

「劣等コンプレックスとは成長・変化することからの逃避とうひであり、世界との接触を制限し、自分の世界に閉じこもることである」という基本が大事です。
そこから逆算すると「劣等コンプレックス」に陥りやすい条件が見えてきます。

アドラーは劣等コンプレックスが起こりやすい条件(特に子ども時代の条件)として、次の3つをよく挙げています。

劣等コンプレックスが起こりやすい条件

器官劣等きかんれっとう(何らかの障がいを抱えている場合)
→何らかの障がいがあるとき、周囲の環境へ適応していくことのハードルが高くなる。

・無視
→器官劣等と同じく、無視されて全く支援を受けられないと、環境への適応のハードルは高くなる。

・甘やかし、過保護
→全部回りの人間がやってあげることになるので、自分で困難を解決する力が育まれない。

これらすべての条件が「個人」が「環境」へと適応していくギャップを大きくしているということが伝わるでしょうか?

一番よいのは、適切に支援を受けつつ、ほどよい困難・ギャップの中で、最後は自分の力で困難を解決し、環境へと適応していくことです。

けれども、器官劣等や無視があると、そもそも目の前の困難・ギャップが大きすぎるため、個人はそこに太刀打ちできなくなります。

すると、そのギャップに挫折した個人は、変化することを諦め、安全な自分の殻に閉じこもってしまうわけです。

また、甘やかしや過保護の場合は、親などの第三者が困難を取り除こうとしすぎるわけです。

すると、個人には困難を解決する力が育まれません。

そのとき、例えば学校などの親のいない環境で大きな困難が降りかかってきた時に、それに太刀打ちできずに挫折し、結果「劣等コンプレックス」へと陥るわけです。

「器官劣等」「無視」「甘やかし」が個人を「劣等コンプレックス」へと導く
→これら3つはすべて、個人が環境へと適応していくハードルを上げる要因

劣等コンプレックスは治るのか?

「劣等コンプレックス」って治せるの?

はい。治せます。

「劣等コンプレックス」をやわららげ、「共同体感覚」を育むことがアドラー心理学の仕事です。

そして、そのときに重要なのが「勇気づけ」であるとされます。

「勇気づけ」とは、「困難を克服する活力を与えること2であると定義づけられます。

つまり「劣等コンプレックス」によって、困難を前にして逃げ出してしてしまう人々が、再び困難へと立ち向かっていける活力を与えることが「勇気づけ」なのです。


くわしくは以下の記事に譲りますが、大事なのは、相手に対して関心を持ち、尊敬の心を持って向き合うこと。

実際はすぐに困難へと向き合っていける、変化していけるケースばかりではありませんが、諦めずに、粘り強く向き合っていくことが求められるのです。

ゆるい
ゆるい

「劣等コンプレックス」はどちらかというと「社会適応」の側面は強いです。
しかし、アドラーはただ単に「社会適応」するだけでなく、「社会変革」も考えています。
なぜなら、人間は単に社会に適応していくだけでなく、社会をよりよく変えていく力もあるからです。
しかし、そのような社会変革を目指すには、大きなエネルギー(勇気)が必要です。
個人が「劣等コンプレックス」からまず抜け出し、さらに「共同体感覚」を身につけるよう勇気づけることで、社会をよりよく変えていける人を育むことをアドラー心理学では目指すわけです。

参考文献

劣等コンプレックスについて、今回とくに参考にしたのはアドラーの原著『人生の意味の心理学』です。上巻の第3章に、アドラー自身の言葉でくわしく解説されています。

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