「自分はどうせセンスがない…」
「もっとセンスを身につけたい!」
そんなあなたにオススメな書籍『センスは知識から始まる』を、他サイトよりもくわしく・わかりやすく要約。この記事を読むだけで、本のエッセンスがすべてわかります。
今回読んでいくのは『センスは知識から始まる』という本です。
壊滅的にセンスがない!!とお嘆きのあなたに朗報です。「センスは知識にすぎない。知識を蓄積しさえすれば、誰だってセンスあるアウトプットはできる」と著者は断言します。
「くまモン」のアートディレクターが熱く語る、センスの身につけ方。この記事を読むだけで、そのエッセンスがわかります。
なお『センスは知識から始まる』は“聴く読書”Audible(オーディブル)で聴き放題で聴けます。
※オーディオブックで読まれる方の備忘録としても、本記事をぜひご活用ください。
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\『センスは知識から始まる』も“聴き放題”/
【センスがないと思う人へ】『センスは知識から始まる』要約・まとめ・感想
センスは生まれつきのものではない、センスとは知識である
センスは生まれついての才能ではない。センスとは知識である!
センスのよいアウトプット作りは、方法を知り、やるべきことをやり、必要な時間をかければ誰にでもできる!
この本のメッセージは、ずばりこれだけと言っても過言ではないでしょう。
著者は「センス=数値化できない事象の良し悪しを判断し、最適化する能力」であると定義します。
たとえば、ファッションセンスとよく言いますが、“おしゃれ”って数値化できないですよね?しかし「こちらの方がよりおしゃれである(より良い)」というものは確かに存在します。
この“おしゃれ”のように数値化できないものを、よりよい状態へと変化・最適化する能力がセンスだというわけです。
加えて、“なんとなく”“感覚的に”ではなく、確かな知識・根拠をもって最適化しようよ(知識があれば誰でもセンスある解を導けるよ)というのが、著者のいう「センスとは知識である」の意味するところです。
センスとは、数値化できない事象の良し悪しを判断し、最適化する能力のこと。センスは生まれつきの才能ではなく、知識によってだれでも身につけることができる。
“過去の蓄積=知識”を知り、半歩先の未来を描こう
Part 3の冒頭で、センスがよくなりたければ「普通」を知ろうと著者はいいます。ここで普通とはいわゆる“教科書的なもの”だと私は理解しました。
また、ここでは他にもいくつかのキーワードが出てくるのですが、以下は大体同じような意味で使われていると思ってよいでしょう。
普通(教科書的なもの)≒ 知識 ≒ 過去の蓄積 ≒ あっと驚かないもの
「センスあるもの=あっと驚くまったく新しいひらめき」みたいに思いがちですよね?
けれども、全くそんなことはありません。センスとは「知識」の集積、つまりは「普通のもの=過去の蓄積=驚かないもの」の集積にすぎないのです。
「ひらめきを待たずに、知識を蓄えよ」と著者は言います。知識があればある分だけ、クリエイティブの土壌は広がり、可能性を広げることができるのです。
たとえば「あっと驚く売れる企画」を考えたければ、「誰でもみたことがあるもの」「あまり驚かれないけれど売れる企画」についての知識をまず蓄えましょう。
イノベーションは知識と知識のかけ合わせ。自分のなかの“引き出し”として蓄えた知識を、組み合わせていくのです。
また、イノベーションはあまりに大きな飛躍じゃなくてもOKです。ハイブリッドカー、LED電球、LINEなど、ヒット商品はだれもが知っているものの延長線上にあります。
過去をまず知りましょう。そして、その延長線上にある半歩先の未来を予測するイメージで「ありそうでなかったもの」を描き出しましょう。
センスとは「知識」の集積にすぎない。ひらめきを待たずに、知識を蓄えよ。知識(過去)を知り、半歩先の未来を予測せよ。
センスある仕事をするには、“王道”と“流行”にある共通項を読み解こう
著者によると、センス向上のために必要な「知識」とは、ありとあらゆる知識であると言います。しかし、現実問題「ありとあらゆる知識を身につけよ!と言われたところで困っちゃうよ…」というのも本音なのではないでしょうか。
そこでPart 4では、効率よく知識を増やす(センスを高める)3つのコツについて語られます。
この3ステップで得られる知識はかなり具体的。例えば、入りやすいお店(繁盛するお店)を作るためには、
- 床が暗い色
- 入り口が高すぎない
- 雑貨店はごちゃごちゃした店内の方がよい
などの共通ルールが導き出されるそう。そして、仕事上で実際にこうして培った知識(センス)を使って、選択・決断していくのです。
「ボクの感覚では…」「かわいいから」「かっこいいから」という曖昧な理由はNG。センスが知識である以上、言葉で説明できないアウトプットなどあり得ません。
「売れるアウトプットを論理的に考えていく」「知識を重ね合わせてつくっていくと、正しい答えに辿り着ける」というのが、天才でなくても誰もが身につけられる、売れる物づくりのヒントなんだそう。
このように知識を身につけ、センスを磨いていくにはやはり勉強し続けることが欠かせません。
自分という枠組みを決めているのは自分自身。自分の枠を外し、子どものような知的好奇心をもって、いろんなものを吸収していく必要があるのです。
効率よく知識を増やすには、“王道”と“流行”を知り、それらに通底するルールを導き出そう。知識を根拠に、論理的に売れるアウトプットを考えよう。
まとめ
この記事では『センスは知識から始まる』を要約してきました。ポイントをまとめると次の通り。
さて、最後にこの本を理解する上で、参考になったアマゾンレビューを紹介します。
著者は、きっと、怒っているのでしょう
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私の勝手な想像では、著者が本書を書いた動機は「怒り」です。「俺(著者)の業績を、あんたはセンスがあるから、のひと言で片付けてくれるな。俺は必死に勉強して今のレベルにたどり着いたんだ。おまえらも、自分にはセンスがないから、なんて甘えたことを言う前に、センスを磨く努力をしろ!」という著者の怒鳴り声が聞こえてくるようです。
『センスは知識から始まる』を読んだとき、エビデンスが少ないこと(著者の経験・思想が論拠となっていること)、ところどころ言葉の定義がはっきりしないまま議論が進むことに、少し戸惑いを感じました。
しかし、このレビューを見て「なるほど、これは著者の“怒り”なのか!」とストンと落ちたんですね。「センスがない」「才能がない」と逃げる前に、圧倒的に「知識」をつけなさいよ、と。
今日が人生で一番若い日。「センスがない…」と言い訳しがちな自分に喝を入れたい人は、『センスは知識から始まる』を手に取り、著者の熱いメッセージを直接受け取ってみてください。
なお『センスは知識から始まる』は“聴く読書”Audible(オーディブル)で聴き放題で聴けます。
「クリエイティブ」に関する本がほかにも聴き放題に入っていますので、興味のある方はぜひあわせて聞いてみてください。
▼『模倣と創造』は『センスは知識から始まる』とよく似たテーマの1冊
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