「心が熱くなる、下町ロケットの名言を知りたい!」
この記事では、小説『下町ロケット』シリーズ1作目『下町ロケット』から心が熱くなる名言をピックアップ。※ストーリーのネタバレを多少含みますのでお気をつけください。
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【小説】『下町ロケット』名言まとめ
いいときも悪い時も、信じ合っていくのが本当のビジネスなんじゃないのか
「あんたたちから投げつけられた言葉や態度は、忘れようにも忘れられないんだよ。傷つけたほうは簡単に忘れても、傷つけられたほうは忘れられない。同じ人間として、私はあんたはまるで信用できないんだ。〔…〕自分の都合のいい時だけすり寄ってくるような商売はよしてくれ。いいときも悪いときも、信じ合っていくのが本当のビジネスなんじゃないのか」
『下町ロケット』池井戸潤 p172
ライバル企業のナカシマ工業から特許侵害で訴えられたとき、佃たちを見捨てようとした白水銀行。
ピンチを脱したと同時に、手のひら返しですり寄ってくる銀行員へ、主人公佃が放った一言。
ビジネスは損得勘定ぬきには語れません。しかし、それでもベースは人と人との信頼関係にあるという佃の考え方について、みなさんはどう思われるでしょうか?
ウチの特許だ。ウチでエンジン部品を作れば良い
「ウチの特許だ。ウチでエンジン部品を作れば良い。特許を使わせるのではなく、製品を帝国重工に供給したい〔…〕知財ビジネスで儲けるのは確かに簡単だけども、本来それはウチの仕事じゃない。うちの特許は、あくまで自分たちの製品に活かすために開発してきたはずだろう。いったん楽なほうへ行っちまったら、ばかばかしくてものづくりなんかやってられなくなっちまう」
『下町ロケット』池井戸潤 p190-191
ロケット開発のため、帝国重工は佃たちの持つバルブシステムの特許を必要としています。迷った佃たちは、特許をただ使わせるのではなく、自分たちでエンジンを供給するという道を選択します。
“ものづくり”にこだわる中小企業としての佃製作所のプライド。
目先の利益にふり回されるのではなく、信念をもって決断する姿がとてもかっこいいです。
不器用なやり方かもしれないが、やっぱりオレはモノを作りたい
「オレはいままでこういうふうにして会社、経営してきた。研究畑出身の技術屋のやることだ。いつも正しいわけじゃないし、実際に間違うこともある。不器用なやり方かもしれないが、やっぱりオレはモノを作りたい。ロケットに搭載する大型水素エンジンのキーパーツを供給できるなんてチャンス、 これを逃したらもう二度と無いだろう。だから、そいつを作りたい。そういう気持ち、分かってくれないだろうか」
『下町ロケット』池井戸潤 p221
自社でエンジンを作るという佃の決断に反対する社員を説得するため、佃は語ります。
こんなふうに自分の思いを自分の言葉で語れるリーダーに、私も出会ってみたい。
そのときには帝国重工へのバルブシステム納入、諦めてください
「今回のテストは、帝国重工がウチを評価するだけではなく、ウチだってテストを通じて帝国重工を評価する機会なんですよ。もし、担当者の曲解がまかり通って、正確に評価できないような会社であれば、そんなところとは付き合わないほうがいい。ですから社長ーーー
そのときには帝国重工へのバルブシステム納入、諦めてください」
『下町ロケット』池井戸潤 p298
ロケットの部品を供給したい佃製作所は、帝国重工の厳しいテストをパスしなければいけなくなります。
しかし、あくまでも部品の内製化にこだわる帝国重工のテストは、佃製作所を“落とす”ためにかなり悪意のある内容…。
モヤモヤする佃たちに、経理部長の殿村が伝えたメッセージです。
企業規模が違っても、必要以上にへりくだる必要なんてない。正しく評価できないなら相手ならこっちから願い下げ!
そういえる勇気を、持っていたいですね。
とにかく、ウチはいい会社なんです
「とにかく、ウチはいい会社なんです。私がいいたいのはそれだけです。元銀行員を信用してください」
『下町ロケット』池井戸潤 p298-299
同じく財務部長の殿村のセリフ。
銀行から出向してきて最初はよそ者感のあった殿村ですが、数多くのピンチを乗り越えるなか、佃製作所に欠かせない仲間になっていくプロセスが胸熱です。
帝国重工さんでは、 予測は鉛筆をなめて作成されるんでしょうか
「帝国重工さんでは、 予測は鉛筆をなめて作成されるんでしょうか」
『下町ロケット』池井戸潤 p309
帝国重工のテストのために、徹夜で財務資料を用意した殿村と経理部のメンバー。
「予測なんて鉛筆を舐めればいくらでもできる」と難癖をつける帝国重工のスタッフに対して、殿村がガツンと言い放ちます。
殿村が大企業相手に敢然と立ち向かう姿は、佃製作所の仲間たちに勇気を与えるのでした。
まとめ ー お前には夢があるのか?オレにはある
この記事では直木賞受賞作『下町ロケット』(池井戸潤 著)から、名言をまとめていきました。
最後に『下町ロケット』主人公の佃航平の、次のメッセージで締めたいと思います。
「俺はな、仕事っていうのは、二階建ての家みたいなもんだと思う。一階部分は、飯を食うためだ。必要な金を稼ぎ、生活していくために働く。だけど、それだけじゃあ窮屈だ。だから、仕事には夢がなきゃならないと思う。それが二階部分だ。夢だけ追っかけても飯は食っていけないし、飯だけくれても夢がなきゃつまらない。お前だって、ウチの会社でこうしてやろうとか、そんな夢、あったはずだ。それはどこ行っちまったんだ」
『下町ロケット』池井戸潤 p337-338
夢を追うべきか、それとも現実を見るべきか。
『下町ロケット』シリーズはだれもが一度は悩むテーマについて書かれた小説。
これはあくまで小説だし、現実世界ではそんなうまくいかないかもしれません。
しかし、夢を追ってチャレンジする者がいなければ、社会の発展もないわけです。
小さくてもいい。もしあなたが夢をもってチャレンジしたいとどこかで願っているならば、『下町ロケット』を手に取ってみてください。
佃たちの挑戦する姿が、きっとあなたに勇気を与えてくれることでしょう。
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