「自分の可能性をもっともっと追求してみたい」
「自己啓発系にいろいろ手を出してきたけど、結局なにが正解なの?」
「努力をしているけど停滞気味…ブレイクスルーがほしい!」
そんなあなたの悩みにこたえる自己成長のメタ・モデル「インテグラル・ライフ・プラクティス」の基礎・基本がわかります。
この記事は専門書籍『INTEGRAL LIFE PRACTICE 私たちの可能性を最大限に引き出す自己成長のメタ・モデル』(ケン・ウィルバー他著/日本能率協会マネジメントセンター出版)を参照し、大学院でホリスティック教育、哲学を専攻してきた執筆者によって書かれています。
この本のまえがきで、ILP発案者であり、アメリカの現代思想家ケン・ウィルバーは次のように書いています。
インテグラル・ライフ・プラクティス(ILP)は、あなたの成長と発達を支援し、自らの能力を最大限に開発することを可能とします。この世界における-人間関係・仕事・霊性・趣味、そして、人生そのものにおいて-最高の自由と最大の充足に至ることを可能にするのです。
『INTEGRAL LIFE PRACTICE 私たちの可能性を最大限に引き出す自己成長のメタ・モデル』ケン・ウィルバー他 著 p27
ILPはそのコンセプトからして奥が深すぎますし、実践も多岐にわたります。この記事だけですべてを伝えることは到底不可能ですが、本記事では大事なところだけをぎゅっと凝縮。「インテグラル・ライフ・プラクティス」という言葉を聞いたことがない人でもわかるよう、心をこめて書いていきます。
インテグラル・ライフ・プラクティスとは【可能性を最大化する】
ILPはあなたをバランスのとれた成長・発達へと導く
↓ケン・ウィルバー(Ken Wilber)東洋・西洋のあらゆる叡智へと精通した知の巨人
ウィルバー自身は「インテグラル理論2」の発案者として有名です。「インテグラル理論」は最近話題となっている「ティール組織」にも応用されているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
さて、インテグラル・ライフ・プラクティス(以下、ILP)について、まずは言葉の意味からざっくり掴んでいきましょう。
ILPは次の3つの単語を組み合わせた言葉です。
- インテグラル(integral)→総合的、バランスのとれた、包括的3
- ライフ(life)→人生、生活
- プラクティス(practice)→実践
つまり、ILPとはあなたがバランスのとれた包括的な成長・発達をしていくための、生活における実践であるといえるでしょう。
「心・技・体」のバランスが大事、みたいな話を聞いたことはありますか?
これは「心」だけでも「技」だけでも「体」だけでもだめ…
これら3つのバランスが整ったとき、最大限の力が発揮されるという意味。
ILPも、ざっくりいうと同じようなコンセプトです。
真の成長のためには、あなたはいくつかの領域に目を向ける必要があります。
そして、それらについてバランスよく実践していこう!というわけです。
では、あなたの中にはどのような領域があるとILPはいっているのか?次でみていきましょう。
ボディ・マインド・スピリット・シャドー:あなたの可能性を引き出す4領域
みなさんは自己研鑽・自己成長のために何かしていることはありますか?
筋トレ、ランニング、資格の勉強、心理学、瞑想…
世の中にはいろんな自己研鑽があります。
しかし、もしあなたが「筋トレだけ」「心理学だけ」「瞑想だけ」しか実践していないのであれば、それはバランスが取れていない状態かもしれません。
けどバランスといわれても、全体像としてはなにが正しいのよ?と思いますよね…。
ILPではあなたという存在には、次の4領域があると提案されます。
そんな声が聞こえてきそうですね…。
けど、心配しなくて大丈夫です!これから少しずつ見ていきましょう。(このブログ内で、それぞれの領域についてコンテンツを充実させていく予定です)
とりあえず、まずは以下のポイントを理解していただけたらOKです。
ILPには、人間という存在の全体性を、見落としがちな領域まで広く・深くとらえるフレームワークがある
もちろん、人間は複雑な存在であり、簡単にフレームワークに落とし込めるわけではありません。(そもそも人間は、機械のようにパーツごとにバラバラにできるものでもありません)
また、ILPが唯一絶対の正解であると言いたいわけでもないのです。
しかしながら、筆者が知りうる限りにおいて、人間存在をこれほどまでに精緻に俯瞰しているのはILPだけです。
また、提唱者であるウィルバーの他の書物を読んだ上で、十分信頼できるフレームワークだと私自身は判断しています。
ILPは日々の生活における「実践」である
ILPを学べば、あなたが今まで気づいていなかった自分自身があることに気づくことができます。
ただし、ILPは実践(プラクティス)です。本を読み、頭だけで理解するものではなく、その真価は実践によってこそ発揮されるのです。
『INTEGRAL LIFE PRACTICE 私たちの可能性を最大限に引き出す自己成長のメタ・モデル』のなかでは、それぞれの領域(モジュール)に対して、数多くの実践が紹介されています。
以下はその全体像です。(“コア”と書かれている部分が、人間存在の4領域についての実践。それらに加えて、付属モジュールというのもあります)
もちろん、これら実践すべてをやらなくてはならないというわけではありません。
しかしながら、4つのコアモジュールについては、できるだけバランスよく実践していくことは大切です。
心配しなくても、そんなにむずかしい実践ばかりではありません。
基本的なILPは、1日に10分ほどの時間があれば実践できます4。
また、本のなかでは忙しい実践者のために、1分間モジュールというものも提案されています5。
つまり、いかに多忙であろうとも、誰もがILPを実践できる6ということなのです。
それぞれのモジュールが相互作用しながら「あなた」という全体性が成長する
ILPには、4つのコア・モジュール(ボディ・マインド・スピリット・シャドー)にくわえて、5つの付属モジュールがあるのが見てきました。
こんな数が多いのか!と思われるかもしれませんが、人間というのはそれだけ複雑な存在であるということなんですね。
でも、なぜそんなにいろんなモジュールについて実践していかねばならないのか?
それはそれぞれのモジュールがバラバラではなく、モジュール同士が相互作用し、影響を与えあうからです。
たとえばみなさんは「心と身体はつながっている」ということを聞いたことはありませんか?
身体を鍛えていたら、自然と心も鍛えられることもありますし、一流のアスリートたちが身体だけではなくメンタルをトレーニングするのも、それらが相互作用しているからです。
同じように、ILPのそれぞれのモジュールはつながっています。一見関係ないように見えることが、じつは影響を与えあっているのです。
ILPのそれぞれのモジュールは相互作用し、影響を与えあっている。だから、バランスよく実践することが大事
はい。もちろん、どこに比重を置くかは、それぞれの専門分野で変わるでしょう。
ただ、これは100か0で考えるのではなく、少しでもいいから、自分が今まで気づいていなかったモジュールに目を向けることが大切なのです。
あなたが集中したい分野で伸び悩んでいるとするならば、ブレイクスルーは実はまったく違うところに眠っているかもしれません。
ちなみに、私自身はILPを実践することで、問題に対しての解決策の幅、視点のもち方はまちがいなく広がると感じています。
表にいくつか例を示します。
しかしながら、ILPの本質はただモジュールが相互作用している、ということにとどまりません。
各モジュールをバランスよく実践することで、部分的な問題解決だけではなく、全体性としての「あなた」が真に卓越した段階へと成長していく…。
そのとき、いろんな問題がそもそも起きにくい状態、あるいは問題が起こっても勇気をもって立ち向かっていけるようになることでしょう。
それぞれのモジュールが相互作用することで、「あなた」という全体性は真に卓越した段階へと成長する
まとめ ー ILPをあなたも実践していきませんか?
「自分の可能性をもっともっと追求してみたい」
「自己啓発系にいろいろ手を出してきたけど、結局なにが正解なの?」
「努力をしているけど停滞気味…ブレイクスルーがほしい!」
この記事は、そんなあなたの悩みに答えてくれる自己成長のメタ・モデル「インテグラル・ライフ・プラクティス」について書きました。
ILPに取り組む本質について、本のなかではつぎのようなことが紹介されています。
全ての方向と次元向けて目醒めるということ
真剣に完全に生きること
深い慈愛に基づいて生きること
危機、痛み、苦悩を受容し解決すること
自己に対する執着を克服すること
創造性を高めること
人生の究極的な目的を発見・実現すること
他者をより愛し、労わること
世界に対して最大の貢献をすること
『INTEGRAL LIFE PRACTICE 私たちの可能性を最大限に引き出す自己成長のメタ・モデル』p47~49より、一部抜粋
もしこうしたメッセージに1つでも共感できそうなら、ぜひあなたもインテグラル・ライフ・プラクティス(ILP)を実践してみませんか?
人は何かを始めるのに遅すぎることなんてありません。今日が人生で一番若い日です。
この記事が、あなたがよりよい人生に向けた一歩を踏み出すきっかけとなりますように!
グロスボディ!?象限!?
聖なるもの!?なんじゃそりゃ?